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とにかく生き延びろ!最終回 みんな私より先に死なないで

突発的な希死念慮が発生したときに、どうリフレーミングして、延命するかというのを、ときにくだらなく、ときに真面目に考えた、勝手に始めた連載『とにかく生き延びろ!/死なないための思考術』。

私は今、通信制高校の非常勤講師をしているので、危うい若い子達と接するようになり、そういう子達に、自分もいつ自殺してしまうかはわからないけど、ここまで生き延びた術を伝えられたらと思うようになりました。

それにこのテキストを書くことで、自分の希死念慮も少し供養出来た気がします。

面白おかしく書いてるときもありますが、どれも本気で真面目に自殺を考えた結果、なんかズレて面白くなってしまったことが大半です。

そして、書いてみて最後に思ったことは、「私はみんなに取り残されるのが嫌なんだ」ということです。

私は、人間嫌いなわりに非常に寂しがりで、好きな人間はごく限られているし、偏執的に好きになるタイプです。

なので、そういう人々が一人でも欠けることは、私の世界に空白が出来てしまう。

私はそれが嫌なのです。

だから、まわりの人が自殺してしまったら、困ってしまって途方に暮れてしまう。

別れるのですら嫌過ぎるのに、みんなが先に死んでしまったら、寂しくて私が「死んじゃいそう!」みたいな気持ちです。

最近老いというのを如実に感じると、取り残される自分が本当に恐ろしくなるようになりました。

老人は孤独になりがちだし、自分も自分の祖父母を孤独にしてしまってきたと反省することがあります。

老いると人間の魅力は減っていくのもよくわかるので、孤独になりやすいんですよね。

赤ちゃんの頃はあんなにみんなの人気者だったのに…。

そんなことを考えていると、自殺するほどでもないけど、そんなに長生きしたくないなぁと日々思います。

早く死ぬとみんな勿体ないと言いますが、やりたいことをやって、力尽きるように死ねるなら、私はそれが一番いいと思います。

そして、みんなより先に出来れば死にたい。

お通夜で何を言われようが、死んだあとで変なレッテルを貼られようが。

小さい頃、毎日のように死ぬのが怖くて泣いていた時期があります。

多分、死というのを認識したんだと思います。

そのときも自分が死ぬことよりも怖いことは、祖父母や父母が先に死ぬことでした。

私は小さい頃から、そういうセンシティブな子どもで、ずっと何かぼんやりと不安で、鬱傾向があるんだと思います。

それでも、なんとか生きているし、今のところは自殺をしたいとは思わないです。

ただ、願いが叶うなら、孤独で長々生き延びるよりも、みんなに悲しまれながらとっとと力尽きたいです。

みんな死なないで、私が寂しいから。

(おわり)

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