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85.ふくしのおべんきょう

ふくしのおべんきょうの「73.多様性と包摂」でジョン・レノンさんの「イマジン」の歌詞を丸ごと載せたことがありますが、今日はその趣向で おべんきょう してみます。

サボっている訳ではなく、私の場合は高校生の時に「イマジン」とマイケル・ジャクソンさんの「ヒール・ザ・ワールド」の内容を知ったことと、映画『レナードの朝』を観たこと…、そして、2005年になってLIVE 8とU2のライヴを生で体感したことが決め手になり、25歳と遅かったわけですが福祉に興味を持ちました。

なので、初心に立ち返るには…、音楽を聴いたり、映画を観ることが重要になってきます。
あと本を読むことです。

でも、それ以前から…10代前半の時から心動かされていた偉大なる演説があります。

トメニア国の独裁者ヒンケルと間違えられた床屋さんの大演説です。

何の話かサッパリでしょうが…、まずは演説内容を。

“申し訳ないが……。

私は皇帝になどなりたくない。
私には関わりのないことだ。
支配も征服もしたくない。

できることなら、皆を助けたい。
ユダヤ人も、ユダヤ人以外も、黒人も、白人も(この演説は第2次世界大戦中のもの)。

私たちはみんな、助け合いたいのだ。
人間とはそういうものだ。

お互いの不幸ではなく、お互いの幸福と寄り添いたいのだ。
憎み合ったり、見下し合ったりしたくない。

世界で全人類が暮らせる大地は豊かで、皆に恵みを与えてくれる。

人生は自由で美しい。

しかし、私たちは生き方を見失ってしまった。

欲が人の魂を毒し、憎しみと共に世界を閉鎖し、不幸、惨劇へと私たちを行進させた。

私たちの生活はスピードを増し、それは逆に世界を分断し、自分たち自身を孤立させた。

豊かにしてくれるはずの機械により、貧困を作り上げてしまった。

知識は私たちを皮肉にし、知恵は私たちを冷たく、無情にした。

私たちは考え過ぎ、感じなさ過ぎる。

機械よりも、人類愛が必要なのだ。

賢さよりも、優しさ、思いやりが必要なのだ。

そういう感性なしでは、世の中は暴力で満ち、全てが失われてしまう。

飛行機やラジオが、私たちの距離を縮めてくれた。

そんな発明の本質は、人間の良心に呼びかけ、世界が1つになることを呼びかける。

今も、私の声は世界中の何百万の人々のもとに届いている。

何百万もの絶望した人たち、小さな子ども達。

人々を苦しめる組織の犠牲者たち。

罪のない人たちを投獄させる者たち。

私の声が聞こえている人たちに言う。

絶望してはいけない。

私たちに覆いかぶさる不幸は、単に過ぎ去る貪欲であり、人間の進歩を恐れる者たちの憎悪なのだ。

憎しみは消え去り、独裁者たちは死に絶えるであろう。

人々から奪いとられた権力は、人々のもとに返されるだろう。

決して人間が永遠に生きないように、決して自由が滅びることもない。

兵士たちよ。
ケモノたちに身を託してはいけない。

君たちを見下し、奴隷にし、人生を操る者たちは、君たちが何をし、考え、感じるかを指図する。

君たちを鍛え、食事を制限する者たちは、君たちを家畜として、ただのコマとして扱うのだ。

身を託してはいけない。
そんな自然に反する者たちなどに。
機械人間たち…機械のマインドを持ち、機械の心を持つ者たちなどに身を託してはいけない。

君たちは機械じゃない。
君たちは家畜じゃない。
君たちは人間だ。

心に人類愛を持った人間だ。

憎んではいけない。

愛されない者が憎むのだ。愛されず、自然に反するものだけだ。

兵士よ。
奴隷を作る為に闘うな。
自由のために闘え。

「ルカによる福音書」の17章に、“神の国は人間の中にある”とある。

1人の人間ではなく、一部の人間でもなく、全ての人間なのだ。

君たちの中にあるんだ。

君たち、人々は力を持っているんだ。

機械を作り上げる力、幸福を作る力を持っているんだ。

君たち、人々が持つ力が人生を自由に、美しくし、人生を素晴らしい冒険にするのだ。

民主国家の名のもとに、その力を使おうではないか。

皆で1つになろう。

新しい世界の為に闘おう。

常識ある世界の為に。

皆に雇用の機会を与えてくれて、君たちに未来を与えてくれて、老後に安定を与えてくれる世界の為に。

そんな約束をして、ケモノたちも権力を伸ばしてきた。

しかし、奴らは嘘つきだ。

奴らは約束を果たさない。
これからも果たしはしない。

独裁者たちは自分たちを自由にし、人々を奴隷にする。

今こそ、闘おう。

約束を実現させる為に。

闘おう。

世界を自由にする為に。
国境のバリアをなくす為に。
欲望を失くし、嫌悪と苦難を失くす為に。

理性のある世界の為に闘おう。

科学と進歩が全人類の幸福へ、導いてくれる世界の為に。

兵士たちよ。民主国家の名のもとに、皆で1つになろう。”

これは、独裁者ヒンケルと間違えられた床屋さんの演説です。

チャールズ・チャップリンさんが映画『独裁者』を通して発信した…当時の世界に対して行った演説です。

1940年…ドイツもイタリアも日本もまだまだイケイケの状況だった時期の映画ですから、チャップリンさんも恐怖と闘いながらの映画制作だったのではないでしょうか。

84年前のものですが、今でもこのまま使えちゃいそうな内容です。

それだけ、世界は変わっていないと言うか、歴史は繰り返すと言うか…。

そんなチャップリンさんですが、『独裁者』の1つ前の作品である1936年の『モダンタイムズ』で名曲「スマイル」を披露しました。

私が高校生の時にその「スマイル」をマイケル・ジャクソンさんがカバーして、そのバージョンにガツンとやられて、そこから「ヒール・ザ・ワールド」に辿り着きました。

ここからは「ヒール・ザ・ワールド」 の歌詞も丸ごといっちゃいます。

“(世代について考えてみて。

「僕たちの子ども達、そしてその子ども達にとって、もっと素晴らしい世界にしたい」と言ってみて。

そしたら、それがみんなにとって素晴らしい世界なんだって、みんな気付くから。

そして、どうすればそれができるか、みんなが考えるから。)

君の心の中にある場所、それこそが愛だと、私は知っています。

そこは明日よりも、もっと明るく輝く場所です。

君が本気で求めれば泣く必要なんてなくなるはずです。

そこには、痛みも悲しみもないのですから。

君が命を尊く思うなら、そこに辿り着く道はあります。

小さくたって良いのです。
もっと良い場所にしましょう。

世界を癒しましょう。
もっと素晴らしい世界にしましょう。
君の為、私の為、そして人類すべての為に。

君が命を尊く思うなら、大勢の人々が死んでいることに気づくはずです。
より良い世界にしましょう、君の為に、私の為に。

君が理由を求めれば、そこには偽りのない愛が存在します。
愛は強いです。
愛は与える喜びだけを必要とします。

私たちが求めれば、きっとわかるでしょう。
無上の喜びの中で、私たちには恐怖も心配事もない事が。

ただ居るのではなく、"生きる"ことを始めましょう。

そして、いつだって感じられます。
私たちが成長するには、愛があれば充分なんだと。

より良い世界を作りましょう。
より良い世界を。

世界を癒しましょう。
もっと素晴らしい世界にしましょう。
君の為、私の為、そして人類すべての為に。

私たちが思い描いていた夢が、喜びの顔で姿を現し、私たちが信じていた世界が神の恵の中で再び輝くでしょう。

それなのに、どうして私たちは自分の首を絞めるような暮らしを続けているのか?

この地球を傷つけ、魂を痛めつけているのか?

この世界は天国のように神の光に満ちているのは、明らかだというのに。

私たちはもっと高く飛ぶことができます。

この決意は決して絶やさないでください。

私の心の中では、君たちみんな私の兄弟です。

恐れのない世界を築きましょう。

一緒に、幸せの涙を流しましょう。

すべての国々が争いを止めて平和に暮らす様を見届けましょう。

君が命を尊く思うなら、私たちはきっとそこに辿り着けるはずです。

小さくたって良いのです。
もっと良い場所にしましょう。

世界を癒しましょう。
もっと素晴らしい世界にしましょう。
君の為、私の為。
そして人類すべての為に。

より良い世界にしましょう。
もっと素晴らしい世界にしましょう。

世界を癒しましょう。
私たちの住むこの世界を私たちの子ども達の為に残しましょう。


マイケル・ジャクソンさんの「ヒール・ザ・ワールド」でした。

これらのことを聴いて、観て、どう感じるか、どう考えるか、どう行動するかは人それぞれです。

“おぉっ”と思う人もいれば、“馬鹿げている”と思う人がいて当然です。

今回は、私もたまには原点を見つめ直さないと進む道がわからなくなる…ということで、なんで ふくしのおべんきょう をしているのかを振り返る回でした。

写真はいつの日か…倶知安町から羊蹄山を撮影したものです。

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