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ライブに行けなかったときの6つの心の対処法

私はライブに行くことが大好きな人間です。
ライブを見に行くことが私にとっては大事な趣味であり、
生きがいの一つになっていると思っています。
特に、大好きなバンドのライブを鑑賞している時間は、
自分の魂にまで染み込んでいくように感じられるほど濃密な瞬間です。

しかし一方で、予定通りにライブを見に行くことが出来れば良いのですが、
予定していたライブに行けなかったときは、かなりのショックを受けます。特に大好きなバンドのライブであればそれは尚更で、立ち直るのには相当苦労してきました。。
そのショックは、様々な感情を呼び起こし、時には感情の矛先が家族に向いてしまい、日常生活に支障をきたすほどに大きい時もありました。

「家族に余計な迷惑をかけている。。これはどうにかしないといけない・・」
と私は痛感しました。
そこで、
「楽しみにしていたライブに行けなかったときに、
少しでも心穏やかに過ごすにはどうすればよいだろう?」
と考えました。
そして、思いついたことをいくつか実行に移してみることにしました。

ここでは、「ライブに行けなかったときの6つの心の対処法」と題して
自分なりに考え、実践してきたことをまとめてみたいと思います。
あくまで自分にとっての心の対処法ではあるのですが、
ライブが好きで同じような感情を抱える方にも、少しでも参考になるものがあったらいいなぁと思っています。
また、お読みいただく中で「こういう方法もあるのでは?」と思うことがありましたら、教えていただけるととてもありがたいです。

ではいきます。

対処法その1
行けなかったライブのセットリストを見ていちゃもんをつける

楽しみにしていたけど行けなかったライブ。
一体どんな曲が演奏されたんだろう?」
と気になりますね。
そこで、ライブ後にセットリストを探します。
セットリストを掲載しているサイトや個人のブログ、SNS等を探せば大体見つかるものです。
そのセットリストを見て、いちゃもんを付けてみるのです。

「あ~、自分の大好きなあの曲、今回も演奏しなかったかぁ~」
「そんなに好きなじゃない曲も入ってるなぁ~」
「本編の曲数、意外と少ないなぁ~」
「ダブルアンコールは無かったのかぁ~」

などなど、心の中で呟いてみるのです。
実際に声に出してみるといいかもしれません。

やってみると分かるのですが、これはかなり空しい作業です。

セットリストを見て自分が本当にそう思える内容だったら、
幾分か心は晴れるでしょう。
しかしながら、セットリストを見たら大抵は心がざわつきます。

「冒頭1曲目はこの曲で幕開けだったのか、たまらないだろうな・・」
「あぁ、最近やっていないこんな曲もやったのか・・」
「中盤の流れ、最高じゃないか・・」
「アンコールのこの曲、聞きたかったな・・」

などなど、心の中の本音があふれ出てきます。
そんな状態で、必死にいちゃもんを付けてみてください。
下手をすると、呟いている最中に涙が溢れてくるかもしれません。

でも、いいんです。それでもいい。
一旦、ひたすら悔しがることも、心が回復していくには必要なステップだったりすると思うんです。

対処法その2
行けなかったバンドの曲をカラオケでひたすら歌う

一人でカラオケボックスに閉じ籠もり、行けなかったアーティストの曲を片っ端から歌ってみます。
様々な感情をマイクにぶつけるのです。
せっかくだからライブのセットリストに入っていた曲を歌ってみるのもいいでしょう。
一人で誰とも喋らず、ただひたすら歌い続けるというのはそれはそれで特別な時間です。
そして歌い終えて静寂が広がる空間で、改めて思い知るのです。

「あぁ、なんていい曲なんだ・・」
「この曲を歌いこなせるのは結局あのボーカリストだけなんだ・・」
「あのボーカルで実際にライブで聞きたかったな・・」

歌い続けて若干しゃがれた声と痛めた喉と少しの爽快感と
結局浮かんできたライブへの渇望感を抱えながら、カラオケ店を後にします。


でも、いいんです。それでもいい。
それも心が回復していくには必要なステップだったりすると思うんです。

対処法その3
「ライブに行かなかったことでお金が貯まった!」と思うことにする

行く予定だったライブに行けなくなったということは、
その分使うはずだったお金が手元に残った、つまりお金が貯まった!
と思うことにしてみます。

もともと買っていたチケットは、SNSや流通サイト等を通じて譲渡すれば、チケット代の幾分かは手元に戻ってきます。
その戻ってきたお金は、ライブに行っていたら手にすることのなかったお金です。

それだけではありません。
ライブ会場に行くまでの交通費、
会場付近で適当に腹ごしらえする予定だった食事代、
会場がライブハウスだったとしたらそこで支払うドリンク代やロッカー代、
行くまでは買うつもりがなかったのに会場で気分が高揚するあまりついつい買ってしまうグッズ代など・・。
これらも全て、ライブに行かなかったことで支払わずに済んだお金です。
これらは、いわば
「ライブに行かないという苦渋の決断をした」
自分にとってのご褒美代
と思うことにしてみます。
がんばった自分、エライ。(泣)

対処法その4
ライブに行かずに貯まったお金を使って、楽しい時間を過ごす

ライブに行かなかったことで浮いたお金を使って、
楽しい時間を過ごして少しでも自分を癒やしてみます。
例えば、普段は行かないおしゃれなお店で美味しいものを食べたり、
スパに行ったりマッサージに行ったり、
頭を空っぽにして何もしない時間を過ごしてみると、幾分かは心が洗われます。
あるいは、以前から気になっていた興味の惹かれるモノを買ってみると、
それが刺激になって新鮮な気持ちになるかもしれません。

対処法その5
心の落胆を誰かに話し、気持ちを受け止めてもらう

今まで書いてきた1~4のことをやってみても、
やっぱりライブに行けなかったショックを払拭するのはなかなか難しいと思います。
なぜならそれは全て自分の中で、ひとりで解消しようとしているからです。

そこで、誰か人の手を借りてみます。
自分が抱えている気持ちや感情を、できるだけ安全に、素直に吐き出せる場があったほうが良いと思います。
SNS上でつぶやくことも一つの方法ではありますが、誰かに直接話をして、気持ちを受け止めてもらうほうがずっと効果があると思います。

しかしながら、その「誰か」は一体誰が良いのか?
そこが意外と難しい問題です。家族に話せればいいかもしれませんが、家族の体調不良でライブに行けなかった場合、家族にそのことを話すのはお互いにとって辛くなります。
親しい友人に話してみるのも良いと思うのですが、それは相手との関係性次第ですし、タイミングも限られてくるでしょう。私の場合は、ライブに行けなくて落胆していることを気軽に話せるような友人は身近にいません。。
そこで、安心して話せる第三者が必要になります。
自分の気持ちを素直に吐き出せて、気持ちを受け止めてくれる第三者となると、プロのカウンセラーを探すという選択が有効だと思っています。
私は定期的にカウンセラーに話を聞いてもらう機会を設けており、そこで気持ちを受け止めてもらっています。ライブの話に限らず、とても大事な手段になっています。

対処法その6
ライブ以外に大事な趣味を見つける、増やす

最後の手段として、ライブ以外に自分が楽しいと思える趣味を増やすことが大事だと思っています。

「ライブに行くことが人生のほとんど全て」
「このバンド以外には考えられない」
それほどまでに熱量を注げる趣味や、いわゆる推しのバンドがあることはとても貴重なことだと思います。一方で、そのバンドのライブに行けなかったときの落胆ぶりは半端なものではありません。
自分が長い期間にわたって情熱を注いできたバンドであれば、メンバーの高齢化によってこの先いつ活動が止まってもおかしくはないわけで、そう考えると行けなかったライブの持つ意味合いもより大きく感じられてきます。
そのバンド以外に好きなバンドを増やしていくことも必要かもしれません。
しかしながら、それは「ライブを見に行く」という趣味に変わりはありません。

そこで、「自分が一番夢中になれるものは本当にライブを見に行くことなのだろうか?」と考えてみます。
そして、「ライブを見に行く」という趣味の枠から外れて、自分が夢中になれる趣味はないだろうか?と探してみます。

ライブは、どうしても時間的に制約が強い趣味だと思います。
決まった日にち、決まった時間(夜がほとんど)、決まった場所に、「健康な自分」を連れていくことが条件になります。加えて、健康な自分を連れていく条件として、仕事の状況、家庭の状況が安定していることも必要となります。
それらの条件よりも、もっと制約が少なくて、夢中になれる趣味を探してみます。

例えば、映画や美術展、舞台などは、ライブよりも制約条件が少なくなります。どれもある程度まとまった期間に行われるので、時間的な制約が少なくなります。
私の場合は、コーヒーが好きなので行ったことのない喫茶店に行ったり、飲んだことのないコーヒーを飲んでみることが好きです。
今年に入ってからはジャズに惹かれたので、ジャズ喫茶を巡ってみることが新たな趣味になりました。また、ジャズは場所によっては昼間にライブをしているところもあるので、私が好きなロックのライブよりも時間的な制約が少ないことも魅力の一つです。

そんな風に自分の趣味が少しずつ増えてきたことで、心の在りようも少しずつ変わってきました。行きたかったあのバンドのライブに行けなくなっても、
「私にはまだこれだけの選択肢があるんだ」と思えてきました。もちろん、その大好きなバンドのライブは自分にとって代えがきかない価値があるのですが、そこに気持ちが縛られ過ぎることが少なくなり、
「それだけじゃないよね」と、少し冷静になれる余裕が出てきました。
ライブ以外の趣味の時間を増やしていくと、その余裕も少しずつ大きくなっていくのではないかという気がしています。まだまだ自分の気持ちと向き合うのは難しくて発展途上なのですが、それでも向き合い続けていくことが大事なのだと思っています。

私が考え、実践してきた対処法は以上になります。
冗談交じりに書いた内容もありますが、
こうして文章に書いて自身の思考を整理することも対処法の一つではないかと思います。
もし、「こういう方法もあるよ!」と思うことがありましたら、
お気軽にご連絡いただけますと大変嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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