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ポケモンのランクマッチで成果を出したいなら、「今十分に勝てていない」パーティーを使い続けないようにしよう

先日から複数回、ポケモンに関する記事を書かせていただいています。
ランクマッチで勝ちたいなら「ダメージ計算」をできるようにしよう!|へる (note.com) 
「初手出し負けリスク」からプレイングで重要なことを学ぼう|へる (note.com)
なぜ飛行ポケモンに対して「じしん」を打てるのか|へる (note.com)
やたら細かい努力値の振り方ができるためにはどうすればいいのか|へる (note.com)
「ダメージ感覚」を身に着けて効率的に上手くなろう|へる (note.com)
なぜ初心者は「過去にだけ流行した型」を使うべきではないのか|へる (note.com)
「新しい型を積極的に作る必要があるプレイヤー」と「そうすべきでない初心者」は何が違うのか|へる (note.com)
僕がでんきだま投げつけるコノヨザルを使いたくない理由|へる (note.com)
ポケモン対戦初心者が絶対に抱えてはいけない「悪い癖」を知ろう|へる (note.com)
どんな人が「ポケモンで対戦環境を気にしない」せいで上達しにくいのか?|へる (note.com)
ポケモン対戦の初心者が自分のプレイングの間違いに気づく方法とは?|へる (note.com)
初心者が絶対に触りつづけるべきではないポケモンやパーティーはなにか?|へる (note.com)
ポケモン対戦の「リスクケア」とはつまりなんなのか|へる (note.com)
ポケモン対戦の初心者が作る構築に一番欠けているものはなにか?|へる (note.com)
ポケモンのランクマッチでは、「十分に勝てていない」パーティーを使い続けないようにしよう|へる (note.com)
なぜポケモンランクマッチで「地雷」調整を使い続ける初心者が勝てるようになりにくいのか|へる (note.com)
ブリジュラスに対する懺悔|へる (note.com)
どうして初心者は対戦相手に自分の構築がバレていることに気づけないのか|へる (note.com)
ポケモン対戦の「選出読み」はどうやってできるようになり、そもそもなぜできる必要があるのか|へる (note.com)
ポケモンランクマッチで、今自分のいるレート帯で勝ちやすいパーティーを考える方法とは何か|へる (note.com)
なぜ初心者ほど特化メタを使って負けがちなのか(ポケモン伝説環境対応)|へる (note.com)
ポケモン対戦における「一撃技の弱さ」「一撃技を連打される弱さ」を認識し、プレイングの質を上げよう!|へる (note.com)
伝説ルールで使用できる伝説ポケモンの個人的所感メモ(5月頭時点)|へる (note.com)

 多くなってきましたのでいくつか削っていますが、もしご興味があれば私の記事履歴をご覧いただけますと幸いです。

 今回は、「なかなかランクマッチで勝率が上がらないんだよなぁ」という方に向けた記事の中でも、いわゆるご本人の技術うんぬんとか取り組み方といった話からは一度離れて、「見た目でわかりやすく差が出る」部分から初心者の方が気を付けるべきことを整理してみたいと思います。

 というのも、実際問題結構見かけるんですよね。「さすがにそのパーティーを長く使い続けてもより勝てるようになるのは難しいんじゃないかなあ・・・」というパーティーを使っている初心者の方を。
 といっても実際問題、そういう方は案外「いや!使い込み続ければパーティーの使い方が上手くなってもっと勝てるようになるんだ!」と思っていたり、そもそも客観的な判断基準的な情報をもっていなかったりもするのが現実なのかもしれない・・・そう思い、この記事を書いてみました。

 今回はシンプルに、短めな内容としてみていますので、まずはお読みいただいて、いつもより短い分の時間で皆様御自身で見直してみたりしてみていただければ幸いです。

〇マスターボール級では中身が同じプレイヤーでもパーティーで負けがこむことがある

 前回このような記事「ポケモン対戦の初心者が作る構築に一番欠けているものはなにか?|へる (note.com)」を書きましたが。
 さすがにマスターボール級に上がった後の話でいうなら、「使っているパーティー」自体が勝てない原因になっていることは珍しくありません。
 詳しく言うまでもなく、マスターボール級の方が勝っていくためのハードルが上がり、よほどプレイング技術が高いわけでもないなら、勝利に要求されるパーティーの水準のハードルが上がってしまうからです。

 私自身の話ですが、先月の頭ごろは新レギュレーションということもあり、最初はレート維持とか順位維持はあまり考えず、使えそうなパーツの選別を中心に対戦していました。
 すると、私自身ほぼ経験したことがない、85000位前後の順位にまで一時期落ちまして、レートも察してくださいな感じになり、さすがに個人的にはこのままにするのはどうかと思ったので、時間が取れた休日に実験中に一番感触が良かったものを土台に煮詰めて割と真面目に作ったパーティーに作り直してレートを戻すことにしました。
 結果、さすがに正確に測っていたわけではありませんが、ほぼほぼ勝ち続けて3時間くらいでレートが1700を超えるところまで戻しました。

 このことからなにがわかるかという話ですが、「ポケモン初心者にとっての「レート1700」とはなんなのか?|へる (note.com)」でも述べたように、本来1700を普通に超えているような人がすごい負けが込んでレートが下がっているからにはどこかに明確な「悪い点」があり、それを直すだけで本来の水準までは普通に戻るということですね。
 そしてその程度によっては、「そこまでいつもより下がるの?」というくらいまで影響が出る場合もある、ということです。
 つまり、それまで私が使っていたパーティーがどんだけ・・・ということだったのが客観的にわかると思います。まあさすがにハイパーボール級とは違いますからね・・・。

〇上手な方が、構築を見て順位を予想できるのは根拠がある

 私も時々拝見するような、非常に上手な方が動画配信をしているようなものがYouTubeにもありますが、その中に企画として、パーティーを見た時に最終ランク帯を予想する企画みたいなのをやっていたりしますよね。

 そのなかで、「このパーティーは環境にちゃんと対応できているから成果を出していそう」とかのコメントをしているものも見かけますが、さすがに初心者を脱して高い順位をとっていく段階になると、パーティーの完成度が順位に反映されてくるのがよくわかるな、と感じさせられます。
 勿論初心者の方、私の記事を元にいえば、1700に乗った経験がないようなくらいの方だと、そこまで厳しいハードルを越えるわけではないでしょうが、上記の私の例のように、「無理なパーティーはさすがに無理」という話になってくるのはわかると思います。

 つまり、勿論練習としてとかそいういう趣旨ではなく実際に順位を上げようとしている段階で、「そりゃ勝てないだろ」というパーティーをいくら使い続けていても、パーティーが足かせになって順位がなかなか上がらない、というのはよくある話になってくるのもわかると思います。

 どう見ても無理そうなパーティーも、見るほどよさそうなパーティーも、客観的に見れば理由コミでわかるし、なかなか覆らないものなんですね。

〇勝てないパーティーで延々やるより、勝てるパーティーでやる方が早く成績は上がる

 ランクマッチでは対戦相手に勝利、あるいは敗北した際に変動するレートは相手のレートを反映した数値になるので、単純な勝率と変動数がイコールとはいえないのですが、それでも勝てればレートは増えるし負ければレートが減るのは変わりません。私がさんざん記事で言っているように、ここが勝率が大事という話になるのですが。

 とても雑に計算してみますが。
 例えばあなたがコツコツ一か月で100戦したとします。1日3から4戦なので、まあ30分ずつやれば可能な数字です。この時、勝率が55%のパーティーと60%のパーティでは、5戦多く60%のパーティーが勝てると考えてみましょう(本当に雑な計算だ)。
 この5戦多く勝つというのは、5戦負けた時に比べて、5戦分の勝ったことでプラスされるポイントの分と、5戦分のマイナスにならなかったポイントの分の影響が出ますよね。
 正確な計算方法を公式が公開しているわけではないはずですが、少なくともこれだけで5戦分でも勝った人と負けた人では総計レートで100くらいの幅になるはずです。実際のレートが100上がるとかではないはずなので実感しにくい方もいると思いますが、下がる分を考えれば差は大きいんですね。
 おそらくネットで探してみていただければ、計算方法の目安みたいなのは書いてあると思いますが。

 正直55%と60%の勝率を、実際の数値変動ではなく感覚として差を感じるかは何とも言えませんが、その差であっても実際に数値はそれだけ動くのです。

〇実力が急に上がるわけがない以上、十分に勝てないパーティーをより勝てるパーティーにする必要がある

 当たり前の話ですが、人間急に実力があがるわけもなく、だからこそ練習をみっちり積む必要があるわけですが。レートを今あげたい!という時のことでいえば、人間が変わらない以上武器をよくするしかありません。

 例えば今レート1500くらいの方が、自分の自慢のパーティーあるいは上位者の方のパーティーをベースにしたパーティー・・・まあいろいろあるような「今自分が強いと思って使っているパーティー」を使い続けていて、そうですね、レート1700を目指しているとしましょう。
 そして相応に対戦数をこなしていて、パーティーの使い方自体はそこまで悪くはないくらいになっているとします。

 おそらくその方は、使い続けている以上は「このパーティーで行ける」と思っているのは間違いありません。
 しかし現実的に言って、レートが1500くらいということは、半分くらいの勝率であろうと推察されますから、現実的に目標の実現は困難といってもいいと思います。

 つまり、その方がどんなにそのパーティーに自信があるにしろ、客観的に見ればそのパーティーではおそらく目標達成は困難であり、今まさにどうしても1700に上げたいとするなら、実力が急に変動しない以上パーティーを変えるしかないことに気づかないといけないのです。

 さて、これはあくまで例ですから、現実はここまではっきりした話にはなってくれませんが、結構頑張っているんだけど、それでもどうにも勝ち上がれそうにないな・・・くらいの勝率になっていると自分で感じたら、パーティーを変える必要があるというのは気づけないといけません。
 今その順位、今そのランク帯をさまよっている以上、どこかで一度今の現実を振り返る必要があるのです。

〇「強い人が作ったパーティーだから勝てるだろう」という思考停止はやめよう

 これがまだ自分のオリジナルのパーティーであれば「変えた方がいいかも」となるのは難しくないのですが、他の方のパーティーを参考にしている場合、「いやいや成果が出たものなんだから」となかなか見直すことができない方もいらっしゃるようで、実際にランクマッチに潜っていても、「多分そのパーティーはさすがに今は無理じゃないかなあ」というものを使っている方がいます。

 パーティー論みたいなものは私も過去の記事で書きましたが、どんなに成果を残したパーティーでも、環境が常に同じでない以上今も成果を出せるかは保証されるものではありません。 
 メタを組み込んだパーティーならなおさらですね。

 そもそも、そのパーティーの出来うんぬんを論じるより前に、実際の今の順位なりランクから考えてみて、現実的に難しいよなあ・・・という状態であったらそれがもう真実といえるのではないでしょうか。

 仮に、他の色々なパーティーを試したうえでそのパーティーが最も勝てているとすれば、おそらくまだ成果を求めに行くフェイズではなく、練習をしっかり積むフェイズなのだと思いますし、それであればなおさらいろいろなパーティーの経験を積んだりする方がよほど効率的な方法だと思いませんか。

 勿論、「ころころ変えればいい」というわけではなく、ある程度は使って練習なり判断なりをすることになりますが、それはどこかでは区切りをつけなければならないということでもあります。
 しっかり「まだ使い続けるべきなのかな?」というのを随時考えながら対戦していきましょう。

〇まとめ

 ということで、今回はやや短めに簡単にまとめてみましょう。
・マスターボール級になってからは、勝ち上がるには相応のパーティーの質が必要で、実際に成果に相応の影響がでる
・今現在ちゃんと勝てていないという事実があるなら、現状を見直して改善しなければならない
・技術の革新がすぐにかなわない以上、当面の成果を向上させたいならパーティーを見直す必要がある
・自分の主観だけにこだわらず、客観的な指標を使って見直しをしていくべき
 
 いかがでしょうか。
 特にという話でいうなら、レート1500前後で、受け回し系のパーティーを使っている方は特に考えてみていただきたく思います。
 ただでさえ受けまわし系のパーティーでちゃんと勝ち上がれるには、基礎技能が高めである必要があるのですが、それがみんなが知っている有名すぎるもの、例えばディンルードヒドのようなものであれば、まあ大抵相応の勝率がある方には対策されてしまっていて、今まさにレート1500くらいをさまようくらいの技術の方がその上まで勝っていくことは難しいと言わざるを得ません。1,2戦しかしていないならともかく、これでなら順位があがる!と思って20戦30戦とやっているのにそのくらいをさまよい続けている、つまり勝率が50%をそこまで超えていなそうなのであれば、それは見直しをしないと目標達成は難しいでしょう。

 なので、まずは御自身の技術の向上を優先するとか、もしそれでも自分が目標とするランク帯まで上げてみたいというなら、思い切ってもう少し勝ち上がりやすいパーティーにしないと、現実的には難しいでしょう。
 
 いくぶんかでも皆様の参考になれば幸いです。


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