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ニューヨークでゴスペルを

ニューヨークのブルックリンに来て3日目の朝。早めに起きてホットミルクティーにパンとチーズをほおばりながら、出かける準備をする。

今日はマンハッタンのハーレムにある教会でゴスペルを体験しに!やってみたかったことの1つとしてゴスペル発祥の地でゴスペル体験だ。
(前回、書いた記事は、日曜だと思って書いていたら、実は土曜日でした。 どうやら、1年前のことですでに記憶があいまい。このあたりは多めにみてもらえると、コレ幸い。↓)

もともと、HIPHOPはもちろん、歌うことも踊ることも好きな私はやっぱりどこかでゴスペルも経験したい!っていう気持ちがあった。
歌の基本的な部分がつまっている気がしている。ソウルミュージック。もちろん「天使にラブソングを」をみてだいぶ影響を受けていたことは否めないが、やはり奴隷制度の中から、生まれてきたゴスペルには魂があると思う。

HIPHOPダンスを始める前、高校ではバンドを組んで、ヘッドバンキングなんてしてたw。
本当は歌うことも好きだから、バンドを組んだ時、ボーカルになりたかったけど、音痴すぎて、却下された笑。そして、結果エレキギターになったけど、ギターもかっこ良いと思えたので、結果良しだ。ただ、練習したけどそんなに上達はしなかったな~なんてふと思うw。それはそれで良い経験。やっぱり音楽って良いな。

そんな原点ともいえるゴスペル。友達のYさんと、ニューヨークに来る前に、日本でも一緒に教会にゴスペルを聴きにいったことがある。でも、どうせなら本場でのゴスペルを聴いてみたいと思っていた。

だから、教会には行くつもりだったが、なんとYさんの日本人の友達がニューヨークに住んでいて、ゴスペルの聖歌隊だという。Yさんはどんだけ顔が広いんだ!!とも思うが、その友達もニューヨークのゴスペルの聖歌隊に入るというのが夢で、最初は全く相手にされなかったけど通い詰めて、一員になったという行動力の持ち主。そのパワーたるや半端ない。

そんなYさんの友達が歌うという、マンハッタンのmemorial baptist church へ。
着くと、すでに沢山の人たちが並んでいた。おぉ!楽しみ。

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中に入ると、正装をしている素敵な人たちが。自分たちの中でも少し正装を意識して行ったけど、(といってもカジュアル感があったのは否めないが)やはり観光客ではなく、毎週来ているであろう地元の人たちの装いは、とても洒落てて粋だった。

華やかな色目のジャケットに、素敵な帽子、綺麗な足元。はたまた、ハッとする小物使い。なんだか自分に合うものを良く知っている。そして、その色使いにやられてしまう!そうやって正装して礼拝にくる日曜日。ゴスペルを聴きにきたのだけど、とても大切で身近なものなんだなと痛感した。

しばらくして歌詞カードも配られて、歌も始まる。そのリズムと歌声に聴き入りながら、私たちも口ずさみその時間を楽しむ。臨場感漂う説明をしたかったのだが、私の語彙力ではなかなか難しそうだ。ただ、言えることは機会があればぜひ行って見てほしい。教会のあの空間で聴く歌声はなんともいえないものがある。

Yさんの友達の活躍もしっかり目に焼き付けて、ゴスペルを堪能したのち、ハーレムをブラブラすることに。お腹もそろそろ空いてきたし、良さげなお店があれば入ろうと散歩がてらウロウロする。そして、20年ぶりに訪れたハーレムのその街並みに驚いた。こんなにもたくさんの観光客が来てるんや。こんなにも綺麗なお店ってあったかな? 街並み自体がとても綺麗になっている気がした。

そして、ひときわ並んでいるレストランがあり、海外でこんなにも並ぶなんて珍しいななんて、思って聞いてみると、そこは渡辺直美がインスタで紹介したお店らしい。良くも悪くもSNSの影響ってつくづくすごいなと思い、もちろん私たちはそこに寄ることもなく、プラプラとお店を探す。

しばらくすると、少し並んでいて外観も可愛いお店が。そこに並んでいた常連さんらしき2人が、ここは美味しいよといって話しかけてきてくれた。よし、ランチはここにしようとYさんと並びながら、その2人に街並みの変化に驚いていることを伝えると、本当に昔に比べると観光客も増えて、安全になったもんだよ。と教えてくれる。やっぱり色んなものが変化しているんだなと20年ぶりに訪れて、その違いを肌で感じる。もちろん美味しいご飯を堪能しながら。

ご飯を食べ終わってのハーレムで、ちょっとみてみたかったのは、その20年前に泊まったホテル「ウエストサイドイン」 だった。前にも少しホテルのことは書いたが、実は私がホテルの名前を覚えているハズはなく、そのホテルで出会った人たちに久しぶりにニューヨークに行くわ〜なんて連絡をした時に、ホテル「ウエストサイドイン」が懐かしいなぁなんて、話になり名前が判明したのだ。みんなの記憶力のすごさ!!

と、ひと驚きしながら、ハーレムをプラプラするも、残念ながらホテル「ウエストサイドイン」はなくなっていた。確かに、こんだけ街並みが変わって入れば、色んな物が無くなるか。。なんておセンチになりながら、ふわっと20年前のホテルでの出来事を思い出して、ウエストサイドインに泊まれて良かったな。なんて思う。

色んなものが変わりゆく中で、多くの物がなくなっても、変わらず心の中に残る記憶や体験が少しでも増えたら良いなと思いながら、今日もほっとミルクティーを飲んでいる。



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