精神医学「パニック症」
精神医学(Psychiatry)は、各種精神障害に関する診断、予防、治療、研究を行う医学の一分野です。
カウンセラーは医師のように病名を診断したり、投薬治療を行うことはできません。
カウンセラーの精神医学的な知識が乏しいと、クライアントの状況を正確に判断することができないため、重篤な症状へと発展させてしまう危険性もあります。
カウンセラーは常にクライアントの利益に繋がる判断をしなければなりません。
病名を告げるなど医師の専門領域を侵したり、クライアントが傷つくような知識の乱用は絶対あってはならないことですよね。
カウンセラーが自身の専門性の限界を知り、クライエントのメリットにつながる関わりをするためには精神医学の基礎知識は非常に大切ですよね。
あくまで予備知識としての情報ですが、私自身の学びの場としても精神医学の基礎知識をこのnoteに書いておこうと思いました。
また、多くの人が精神医学に触れる機会となったり、理解を深めるきっかけになっていただけたらと思っています。
1.パニック症
パニック症は呼吸困難やめまい感。
死の恐怖などを伴う耐えられないような苦しみを訴えられます。
1回の発作は数分から30分。長くても1時間以内に自然に消失します。
この発作は何の要因もなしに突然発作が起こってくるのがひとつの特徴で、実際には過労や心労が原因になることが少なくはありません。
この発作は「死ぬかもしれない」と言ったような死の恐怖を伴う強い不安を引き起こすため、パニック症の方は絶えずいつ起こるかわからない発作に怯えています。
このいつ起こるかわからない発作に怯えながら生活するのは本人にとって非常に精神的な負荷が大きい不安です。
理解しておかなければならないことはパニック発作の恐怖と生活の制約は将来の見通しを悪くし、悲観的な感情に支配され、生活及び精神面で悲惨な状態に陥ることです。
抗不安薬などの薬物療法を用いる場合がある。