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鈴木秀之のノート。

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(令和3年3月14日〜)
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2022年8月の記事一覧

じぶんの場所。

じぶんの場所。

うまれつき視力がよくなくて、また、
斜視でもあったぼくは、小学1年生のとき、
その斜視の手術を受けた。
そのときの目の手術のさいに学校を休んで以来、
中学校および高校卒業まで、
一日も学校を休まなかった。

学校を休まなかった理由というのは、
学校が、案外、嫌いじゃあなかった、
というのもあるだろうけど、ただ単に
「学校とは、行くものだ。」というような、
義務感みたいなものを思いながら、その思いに

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夢とやさしさと君が好きだと叫びたい。

夢とやさしさと君が好きだと叫びたい。

こどものころ、
なにげなく聴いていた音楽をね、
おとなになってからあらためて聞くと、
あぁー、こういうことが歌われていたんだなあ!
と思って、はっとすることがある。

こどものころ、
なにげなく聴いていた音楽、と言えば、
たとえば、こどものころよく観ていた
アニメの主題歌なのだと存じますが。
今年40歳のぼくは、漫画でも、アニメでも、
バイブルのごとく観ていたのは、やっぱり、
「ドラゴンボール」で

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早生まれと時間の差について。

早生まれと時間の差について。

ぼくは早生まれの3月生まれで、
だからなのかは知らないけど、
とくに幼稚園や小学校のころは、
周りの同級生たちと比べると、
じぶんがすごいできない、というか、
どことなく劣等的な感覚を持っていた。

4月生まれの人と、
3月生まれの人とでは、
おんなじ学年でも、約一年間、
過ごしてきた時間がちがうから。
この時間の差って、幼稚園や小学校のときでは
かなり大きいと思うのよね。

そして、でも、ぼくと

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「うそ」と「ほんとう」の境界線。

「うそ」と「ほんとう」の境界線。

「うそ」とは、何か?
ってゆうのはさ、
ぼくはうまく説明できないな。

「うそ」にも、
「よいうそ」と「わるいうそ」という
ふたつがある、ってえのも、
よく言われたりもするけれども。たとえば、
後者の「わるいうそ」とは、
詐欺のごとく相手を騙して、
お金を取ったり、行動を操ったり、
することだと言えるのかなあ。でも、
前者の「よいうそ」というのは、
なんとなく、わかるような気もするけど、
ちゃんと

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タローマンと農夫。

タローマンと農夫。

今年7月、NHKのEテレにて放映されました
『TAROMAN』、
全10話、すばらしかったなあー。
そのころ、まいにち、まいにち、
『TAROMAN』をね、1話ずつ観るのが
日々のたのしみだったもん。

『TAROMAN』の番組は、
岡本太郎さんの作品やことばがモチーフとされた
特撮活劇で、その主役とは、
そう、タローマンである。

タローマンが主役である『TAROMAN』のね、
特撮活劇もすばら

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誤解はともだち。

誤解はともだち。

前回noteでは、比喩の表現について、
「のような」というような語句が使われない
「暗喩(メタファー)の表現」と、
比喩が使われない「直接的な表現」では、
どちらの表現においても、
「のような」のことばが使われないんだから、
そのふたつは似ている、と考えれば、
「直接的な表現」のほうの文章を、
読み手側が、勝手に
「これはなにかのメタファーなのではないか?」
って、誤読してしまうこともありうるやも

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すべては、メタファー。

すべては、メタファー。

別の物事にたとえて説明をする「比喩」の表現には、
二種類あって。そのふたつとは、
「直喩(明喩):シミリ」と、
「隠喩(暗喩):メタファー」と呼ばれ、
前者の「直喩」とは、
「のような」「みたいな」「ごとく」「まるで」
などの語句によってたとえる表現、
後者の「暗喩」とは、
それらの語句を使わずにたとえる表現、
という、このような比喩が使われながら、
あらゆる文章は記されているのでしょう。

この

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動機とストーリー。

動機とストーリー。

「ことば」は、
大切なものだと思っている。

でも、たとえば、
「ことば」に関して、よく言われるような
「言霊(ことだま)」というのは、
そこまで信じていないふしもある。

たとえば、
悪いことば、
よくないことば、
縁起のよくないことば、
のような場合では、
言霊のような力が働いてしまう、
というのは考えられるとしても、
逆に、えーと、なんだろう、
じぶんの「夢」的な?! つまり、
なにかになり

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沈黙のことば。

沈黙のことば。

「ことば」について、吉本隆明さんは、
「指示表出」と「自己表出」のふたつに分けられる、
と、ご説明されていた。

このことは、吉本さんの講演
『芸術言語論 −沈黙から芸術まで』
の中でお話しされていたことなのですが。
たとえば、前者の
「指示表出」とは、
コミュニケーション専用であり、
他人との交通であり、会話であり、
社会的に有効な労力としてのことば、そして、後者の
「自己表出」とは、
自分自身

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言語の旅。

言語の旅。

人間が、ことばを、
わかるようになったり、
話すことができるようになったり、
というのって、やっぱり、
不思議だなあと思うの。

生まれた直後には、
ことばはわからなかったとしても、たとえば
「母語」と呼ばれるみたいに、
母から、若しくは、家族や近しき人から
言われることばを聴くことによって、
この音声には何かの意味や意図があると悟り、
だんだんことばがわかるようになってきて、
そして、見よう見ま

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言語の時代。

言語の時代。

現在、世界には、
どれだけの言語があるんだろう?
たとえば、
方言的なものまでをも含めたら、
とてつもなく数多くあると思われるけれども。
でも、今後の存続が危ぶまれている言語も、
たくさんある、
というのを聞いたことがある。

原初的な言語が生まれてから、
何年が経つかは知らないけど。
長い時間をかけて作られてきた言語も、
なくなってしまうときには、
なくなってしまう、というのは、
せつなさとはか

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月とアルプスの少女と緑の翻訳について。

月とアルプスの少女と緑の翻訳について。

夏目漱石が、英語における
「I love you.」ということばを、日本語では
「月が綺麗ですね。」とでも訳そうか、
というふうに言ったことは、じつは、このお話しとは
真実なのかどうかはわからないらしいけれど、でも、
おもしろいなあ! って思う。

外国語が不得意なぼくは、
翻訳って、とっても未知なことなのですが、
ある言語のことばを、たとえば、ただ、
辞書的に、及び、文法的に、
訳すだけでなくっ

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Jo-Jo left his home In Tucson, Arizona

Jo-Jo left his home In Tucson, Arizona

ぼくはビートルズの音楽が大好きだけれども、
英語が苦手というのもあってか、
ビートルズの曲の歌詞の内容については、
全くと言っていいほど、存じない。

きのうのブログで書きました、
ビートルズのドキュメンタリー作品
『Get Back』のブルーレイを観ながら、
たしか、ポールが「ゲット・バック」の曲を作るとき、
歌詞のことばをいろいろ考えるシーンがあった、
と思うのですが、えーと、あったよね???

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セッションとルーフトップ。

セッションとルーフトップ。

このごろはさ、先日購入いたしました
The Beatlesのブルーレイ3枚組セット
『Get Back』をね、
すこしずつですが、観ておりました。

アルバム『Let It Be』の制作風景、及び、
ラストライブとなった「ルーフトップ・コンサート」、
すばらしかったなあー。

たとえば、以前、
話しとしては聞いたことがありました、
ジョンが席を外しているときに、ポールが
『Get Back』を作っ

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