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「うそ」と「ほんとう」の境界線。

「うそ」とは、何か?
ってゆうのはさ、
ぼくはうまく説明できないな。

「うそ」にも、
「よいうそ」と「わるいうそ」という
ふたつがある、ってえのも、
よく言われたりもするけれども。たとえば、
後者の「わるいうそ」とは、
詐欺のごとく相手を騙して、
お金を取ったり、行動を操ったり、
することだと言えるのかなあ。でも、
前者の「よいうそ」というのは、
なんとなく、わかるような気もするけど、
ちゃんとした説明はできない。

映画だったり、漫画だったり、小説だったり、
というような、つまり、
フィクションの物語はさ、
読む人を「楽しませるもの」なのだと考えれば、
「よいうそ」と言えるのでしょうか。

そういうようなフィクションの物語でね、
不思議だなあと感じるのは、
小説の中の登場人物が、たとえば、
「(ある施設)を爆破する。」
のような台詞を言う描写があったとして、
でも、そのことばによって、
犯罪の予告が行われたとして、
小説の作者が逮捕される、ということは、
おそらく、ない。そのことばは、
小説の登場人物が言っていて、つまり、
「うそ」なのだと分かるから。
かと言って、現実社会の中で、もしくは、SNSで、
そのようなことばを言ったとすれば、
ほんとうに実行しようとしていたのかは別として、
逮捕されたり、人々が避難したり、
することもあるんだろう。
その境目って、
どういうことなんだろう?! と考えると、
いつも不思議さを感じるの。

物語の出来事として、
宇宙人が襲撃してきたり、
巨大生物が突如現れたり、
巨大隕石が地球に衝突しようとしたり、
恐竜たちが街で暴れたり、
タイムマシンで時間旅行をしたり、
したとしても、それを観ている人々は、
ほんとうに起きている出来事だと思って、
パニックには陥らない。

こういうふうに考えてみるとね、
言う人も、聞く人も、はじめから
そのことばが「うそ」と分かっているうそが、
「よいうそ」、この逆に、
言う側は「ほんとう」だと思わせるようにしながら、
聞く側も「ほんとう」だと思い込んでしまううそが、
「わるいうそ」と言えるのかなあ???

でも、ここでさ、
さらにむつかしくなってくるのが、
「冤罪」のごとく、はたまた、
「オオカミ少年」のお話しのごとく、
言う側は「ほんとう」のことを言っていたとしても、
聞く側は「うそ」だと思っている、
みたいなときもあるとすれば、
「うそ」と「ほんとう」の境界線というのは、
どこにあるのかわからなくなってくる。

そのことばが、
「うそ」なのか、
「ほんとう」なのか、って、
どうやって見極められるものなのかなあ?????

令和4年8月28日


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