中沢新一氏の『今日のミトロジー』を読む 「一見するとミトロジーはまるごと言語現象であるかのように見えるが、じっさいにはラングすら包摂する未知の構造から生み出されている」 「不連続」が「未知の構造を介して」「連続をつくりだす」ことに「書くことの快楽」があるφ(。。
中沢新一氏の『今日のミトロジー』に吉田類先生が登場 日常は「生」の領域 奥深い自然は「死」の領域 そのどちらでもない「低山」の中間性・両義性・対立する両極端を媒介する=分けつつつなぐ力が重要φ(。。 中間的といえば吉田類さんの詩も 『酒場詩人の流儀』の「猫の駆け込み酒場」とか
理趣経 正木晃氏による現代語訳 完全な悟りは「”業”平等」の悟りでもある。それは「この世のありとあらゆる存在や行為を正確に観察して正確に判断しつつも、その判断は私情とは無縁であり、いわゆる分別をはるかに超える、いわば超分別のはたらき」 業平等/超分別!の意味分節とはφ(。。;
空間を励起する。 予めある空間の内部”に”何かを励起するのではなく、多次元の空間そのもの”を”励起する。 予め隠れてあるモノを外に引っ張り出すように励起するのではなく、励起すること自体を励起する。 この後者の方を、仮にどう名づけるか。これがおもしろいところ。
空海『十住心論』第十住心について>「もし行者、この真言の十喩の中に於て、妄りに有為生滅を見れば更に心垢を増す、すなわち如来の本意にあらざるなり」・・この”みだりにーみれば”がポイントか。みる/みない のどちらかの極を選べではなく。”みだり"ではなくみるようなみないような心へ。
和泉式部の「ものおもへば 沢の蛍も我が身より あくがれ出づる 魂かとぞみる」も、深層意味論の意味分節モデル(二項対立関係の対立関係の対立関係)に変換するとおもしろそう。「おもう」「あくがれ」「いずる」がストレートに絶対無分節の自己分節をシンボライズするが故に最表層と最深層が直結(
空海>「世間の四種の口業を詮じて如義の真言を得ず。字義を知らずんばみなこれ妄語なり」 ベイトソン>「マインドはマップに影響されるのであって、テリトリーに影響されることは決してない」 業とマップの発生と個体化 個の死と種の進化 https://note.com/way_finding/n/nb3d804bb2e0c
山本ひろ子著『摩多羅神』を入手。さっそく読み始めるφ(。。 前に拝読した『変成譜』における、二つの対立する力を分けたまま結びつける「即」の動きを描き出す言葉が美しく、この『摩多羅神』も読む前から楽しみ。
ベイトソン『精神と自然』(岩波文庫)の冒頭 「力と衝撃という概念で十分な説明が可能な物理的世界と、差異や区分を持ち出さなければ何一つ語りえない世界との相違は一体何何か?」 ここにある”説明”や”語り”は「観察」であり「たとえ」であり「メタ」-「情報」の分節であり、その体系が精神
深層は表層に対する深層 深層は表層と分節されて深層として現れるー観察される ある項は”背景”に対して項 四項もある背景に対して四項 項が表層へと浮かび上がる=分節する=観察されると、背景は深層の方へと浮かび上がる。 ○/○ https://note.com/way_finding/n/n545da9343063
深層意味論・意味分節理論についてnoteにいろいろ書いていますが、どれをどの順番で読んだらよいのか分かり難くなってきたのでまとめてみました。 >noteのマガジン「意味分節理論とは」 https://note.com/way_finding/m/mf913749f5055
『螺旋の神秘 -人類の夢と怖れ』のp.120を眺める。 二項対立関係の対立関係の対立関係の(ry と記述=心像化される何かは、古来より様々に記述=モデル化されてきた。 そして神秘体験的なコトにおいてはモデルは高次元に動く。 https://note.com/way_finding/n/nb3d804bb2e0c
龍樹の中論(根本中頌) 涅槃は”戯論寂滅”の境地。 戯論寂滅 -四句分別も否定する -いかなる法も説かない。 -涅槃は存在ではなく、存在の対立項である非存在でもない。 https://note.com/way_finding/n/n4d90d1c65558
檜垣立哉氏の『バロックの哲学 反-理性の星座たち』を引き続き読むφ(。。 https://note.com/way_finding/n/nc83d02c503eb 「言葉が…伝来の意味作用から解放される」 「矛盾する…両極端の合致」 「通常の意味作用の網の目にかからない伝達」 分節の発生、発生する分節、というバロック。
十住心論「生死すなわち涅槃なれば更に階級なし…無階の階級なれば五十二位を壊せず。階級の無階なれば、一念の成覚を碍えず。」>”ある”か”ない”か、”五十二段階”か”一念”かなど二分して一方を選ぶことが執われの始まりという。そして選ぶか選ばないかで"選ばない"を選ぶのも執着φ(。。;
名分別は名称の指し示すものを実在すると妄想すること。 自性仮立分別はものそれ自体の本性が仮に設けられたものであるにもかかわらず、それを実在すると妄想すること。 差別仮立分別は現象界のものの区別は仮に設けられたものであるにもかかわらず、それが実在すると妄想することφ(。。;;