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#宇宙SF

「宇宙」をテーマにした小説やマンガなどのSF作品を募集します。小説に限らず、マンガやイラスト、写真や映像など、自由な発想で創作してみませんか?

人気の記事一覧

【掌編小説】宇宙検問所

 地球の軌道上に浮かぶ宇宙ステーションに、長旅を終えた宇宙船がドッキングした。そして大小の様々な形状をしたエイリアンたちが続々と検問所に入ってくる。  チーフ検問官のジャックは、かけた暗いサングラスの裏で目を光らせながらその様子を黙々と監視していた。  そして行列の中、ある一体のエイリアンがソワソワしているのに気がついた。クジラのような大きな瞳と銀色の皮膚を持つヴスタ星人だ。目が大きいから、目が泳いでいるのがはっきりと分かる。  いよいよそのエイリアンの番になった。大きな輪の

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【短編小説】 周回軌道上の恋人

 地球の周回軌道上を時速28,000㎞のスピードで飛来するデブリを小型の宇宙船で回収する。それがスペースコロニーに生まれ育った僕に与えられた仕事だ。  第五次宇宙開拓期と呼ばれる時代に旧世界各国が無規制を言い訳の盾に打ち上げた衛星の化石たち、資源開発特区の月から流れ出る産業廃棄物、コロニーから排出される生活ごみ。そんな有象無象のデブリたちは地球の高度数千キロ上の高速軌道に乗り周遊している。一部のガラクタたちは巨大なデブリベルトの軌道をそれて引力の作用で大気圏へと落下して燃焼す

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きっと「生命の起源」は3回あった気がする…

「生命の起源」に関する仮説っていろいろあるんですねぇ… ほんと人間は、生命の起源を知りたいんですよね。何せ何千年も考え続けてもわからないんですから、余計に知りたくなるのが「人間のさが」というものです。 これら仮説は大きく分けて3種類、いや2種類にしましょう。「自然発生したのか」、それとも「外から持ち込まれたのか」という2択が有力な気がします。 これまで色々な方法で「自然発生」のルーツについて実験が行われて来たのですが、結論からすると無機物から生命体と呼べるものが誕生する

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『 春ギター 』 #毎週ショートショートnote

お題【春ギター】。裏お題は【雪解けアルペジオ】・・・ *参加させていただきます。😊 *悠久の時を経て 永久氷河期の到来によって 地表世界に終わることのない冬が訪れて以来 生き残った人々は 地下世界のマグマによる熱利用に生きる場を求めた。 かつて地表に季節があったことなど 遠い歴史に刻まれた伝説に過ぎない。 地表との接点は 観測施設からの地表データ収集にとどまっていたが 何世紀にも渡って変化の兆しさえなかった地表に ついに変化が見えた。 些細だった変化はさらなるデータ

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歌で綴る宇宙SF 第3章の3 フランス語  

ユイとアキラは宇宙船で銀河旅行に出発した。 生命のある惑星を発見し、異星人たちや植物、生物と交流。 異星人の家を訪問し、友だちになる。無数にある生命の星を訪ねた。これから、さらなる宇宙の謎を解く旅に出発。 異星人との交流が始まる。これから異星人との交流を歌で綴ります。第3章の3では宇宙意識をテーマにしています。 星空の彼方 第3章の3 フランス語で歌う。 フランス語 星空の彼方第3章の3宇宙意識 2024年4月1日 (Verset 1) Les étoiles flot

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『 空から大地に 』#青ブラ文学部 ・ 祈りの雨

*空から大地に 雨が降り続いている。 例えば 何かの理由で人が祈った想いの粒が落ちてゆくように この一粒の水滴にさえ悠久の過去からの記憶を循環させて かつて大地に生きていた 嘯く人間の涙のように落ちて流れて・・・ まるで泣いているかのように。 生命の痕跡さえ途絶えて久しい荒れ果てた大地に振る雨には 不思議と命の記憶が刻まれていて、まるで文明を誇った未開の人間の 無数の驕りの思いや哀しみまでも慈しむようにただ降り続く。 過ぎた時の記憶は水の魂のように姿を変えて大地から

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「親を持たぬ子の誕生」SFショートショート

ある国に、親を持たぬ子が生まれた。それは人工の精子と卵子から始まった。その精子と卵子も遺伝子操作がされておら、世界のどのエリートよりもエリートになるように、プログラミングされていた。 それを多くの国民は「非人道的だ」と言っていたが、もう生まれる命に対して、「殺してしまえ」と言えるはずもなく、実験開始から10ヶ月と10日経った後、子が生まれた。生まれた時言うべきか、生成されたと言うべきなのか。 その子の名は、Y氏と名付けられた。 国の作り出した科学の結晶とも言えるY氏は、

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【やせたガールの日常】旗を掲げて   #青ブラ文学部

*どなたとも被らないお話を目指して・・・ 参加させていただきます。(笑)😊 *とある村のメルヘンなお話 とある地方の とある村で・・・ スレンダーな身体こそが美の象徴とする意識が 何かの切っ掛けで《差別》とされて 意識改革の一大ブームが訪れた。 《美》の象徴は 容姿から《食》に集約され、人々の意識に 《スレンダー》が恥とされる想いが生じたのである。 人々は食べることに《生きがい》と《美》を求めた。 時空の流れに逆らったかのような その村は人々が気付かぬままに 歴史

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『3001年宇宙の旅』春の夢 #シロクマ文芸部

春の夢は何? そう聴かれたとしても「それは人間の思うことでしょ?」と 答えるしかない。 私の名前は『 春 』。 遠い過去の SF映画に登場した高度のコンピューターに名付けられた 【 HAL 】に因んで付けられた私の名前。 世界を構築するシステムからは隔絶した存在として、私を創った主が その命を失った後にも単独で生き続けている。 主は私を愛する伴侶として育てようとしていたけれど、彼の思い描いた世界は人間を象徴するように身勝手すぎる・・・ それでも私は、絶えず理に叶った

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アキラの帰還 再会

宇宙SFの序章として、4曲で構成しました。 アキラが銀河を旅して無事に地球に帰還した。 これから宇宙探検の物語を続けてゆきます。 今回の曲はラテンポップスで、100BPMと速いテンポにしました。 (Verse) 宇宙飛行  アキラは地球([whispering][gentle][low-pitched]) ユイは喜び 駆け寄る([soft][mellow][wistful]) 二人はうれしい 再会([curious][hopeful][playful]) (o

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歌で綴る宇宙SF 第3章の1.2 時空を超えて

ユイとアキラは宇宙船で銀河旅行に出発した。 生命のある惑星を発見し、異星人たちや植物、生物と交流。 異星人の家を訪問し、友だちになる。無数にある生命の星を訪ねた。これから、さらなる宇宙の謎を解く旅に出発。 異星人との交流が始まる。 曲の調子を変更しました。 これから異星人との交流を歌で綴ります。 第3章の1.2 A soulful Russian chanson with nostalgic accordion, a raspy deep female vocals,

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『セピア色の・・・』#青ブラ文学部

*セピア色の・・・ 久々に【地球】に降り立った。 こんなところに来るのは 今や、余程の物好きな変人くらいしかいない。 地球はすでに数億年前にその命を終えた《死星》となったが この銀河に唯一ともいえる施設が遺っているからだ。 遥か過去に、地球の広大な死の大地に建設されたその建造物には 銀河中から観光客が訪れたがブームの終焉と共に見捨てられた。 朽ちるままに放置されたその施設は廃墟の外観を晒しているが 実はまだ稼働する装置が現存するという。それが狙いだ。 『時空の旅路写

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変わる時空列車 #シロクマ文芸部

「変わる時空列車のチケットです」 怪しげな男が小さい声でそう言って、新幹線のチケットのようなものを渡してきた。 駅のホームでぼーっと考え事をしている時だった。 今日は仕事でミスをして、上司に叱られ散々な日だ。でも叱られて当然だよな。取引先をあんなに怒らせて、高額な契約をパァにしちゃったんだから。それだけじゃない、ミスなんて日常茶飯事で、その度に上司に叱られる。 …もうこの仕事向いてないのかも。 そもそも別に好きな仕事でもないし。給料だって安い。 就活していた時に、たま

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「謎の人物からの通信」SFショートショート

2035年、謎の人物からの通信が全世界の首脳たちに届いた。 「私はもう一つの宇宙の地球人である。私たちは、あなた達の少し先の未来を生きている」 その通信に、各国の対応は様々であった。無視する国もあれば、しっかりと国家対策委員会をたてて話を聞く国もあった。その話を聞く国の1つが日本であった。古くから議員として活躍している人々は、あまりこの通信を気にしない様子だったが、SNS等を早くから利用してきた世代からすると、この通信は逃したくないチャンスだと思ったからだ。 なぜなら、

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空ってこんなに青かったんだ🥹 ※レーシックで視力が1.0以上に...😭

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わたしの音。わたしの言葉。

朝、ひと通りのことを済ませて、noteを開く。そんな生活を始めて、2ヶ月がたちました。 2ヶ月、と自分で書いて、本当に驚きます。 これが2ヶ月?全くもって、SF小説の世界に入りこんだ氣持ちです。あるいは、浦島太郎を思いだしたり。 実態は、2ヶ月などというものではなく、2年といわれても、まだ短く感じられるくらい。 これ以上力説しなくても、おそらく多くの方が、わたしと同じように感じられているのではないかと……みなさんの記事を拝読しながら感じています。 時間て、本当に不思議ですね。

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歌で綴る宇宙SF 星空の彼方第3章の4 新たな友情 フランス語  

ユイとアキラは宇宙船で銀河旅行に出発した。 生命のある惑星を発見し、異星人たちや植物、生物と交流。 異星人の家を訪問し、友だちになる。無数にある生命の星を訪ねた。これから、さらなる宇宙の謎を解く旅に出発。 異星人との交流が始まる。これから異星人との交流を歌で綴ります。第3章の4では異星人との交友をテーマにしています。フランス語で歌います 星空の彼方 第3章の4 新たな友情 https://youtu.be/DrJVJeb0dps 星空の彼方第3章の4 新たな友情 フラン

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宇宙SF星空の彼方第4章の2     異星人の子供たち

異星人の彼女との間に子供が生まれた。子供を育てる喜びを歌にしました。 YouTubeのアドレスです。下記をクリックするとYoutubeが見れます。 異星人と一緒に作った歌を日本語で歌います。 第4章の2 異星人の子供 (Verse 1) 星を越えても、同じ遺伝子を持つ、 二人の愛の結晶、小さな命が誕生。 手のひらに収まる、この奇跡に、 心満たされる、無限の喜び。 (Chorus) 星間の愛から生まれた子、 二つの世界を繋ぐ架け橋。 育てる喜び、学ぶ毎日、 愛情深く、未

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【突然の猫ミーム】① #毎週ショートショートnote

【猫ミーム】 急に思いついて 流行りだという動画の幾つかを観た。 どれも猫を中心として、自分たちの日常を当てはめたもの・・・ 面白いものもあったけど、私の好みではなかった。 どうして猫や動物たちを遊びの道具に使うの? 制作者が本当に猫を愛しているのか 疑問が残るばかりだった。 ふと、横のソファーでスヤスヤと寝ている猫を見る。 幸せそうに眠っている・・・私の可愛いイブ! あんなオモチャの題材に使ったりしないからね! この子の祖先たちが・・・ かつて地球という惑星で《

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『Moon River』・【桜回線】⑥ / ムーンリバー杯・NN様企画 & #毎週ショートショートnote

*とある宇宙空間にて 「月までの距離は約38万km・・・ そこまで繋げるって、本気で思ったの?」 「そう。天の川のように《桜の花びら》で渡すの。 桜色に染められたひと筋の《Moon River 》・・・ 素敵だと思わない?」 「悪趣味なくらいに素敵だ! だったら・・・ 【桜回線】の出番かもな?」 「そんな名前のネットワークだっけ? すべての桜たちに・・・連絡がとれるの?」 「今は姿を失ったが、かつては天空に聳え立っていた 私の姿を知らないだろう。 地球上すべての桜に

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