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【やせたガールの日常】旗を掲げて   #青ブラ文学部

*どなたとも被らないお話を目指して・・・
参加させていただきます。(笑)😊



*とある村のメルヘンなお話



とある地方の とある村で・・・

スレンダーな身体こそが美の象徴とする意識が
何かの切っ掛けで《差別》とされて 意識改革の一大ブームが訪れた。

《美》の象徴は 容姿から《食》に集約され、人々の意識に
《スレンダー》が恥とされる想いが生じたのである。

人々は食べることに《生きがい》と《美》を求めた。

時空の流れに逆らったかのような その村は人々が気付かぬままに
歴史を重ねた世界から分岐し《美食》の新世界を歩み始めた。

          ☆☆☆☆☆


美食を《善》とする村人は豊満を最低限の基本としていたが
美を争うその体躯は 美しき《 相撲道 》を彷彿させた。


だが、掟に逆らうような レジスタンス運動も密かに生じていた。

とある村人の元にある日、天使が舞い降りて告げたのだという・・・


「 《美》は・・・《 やせたガールの日常 》にあるのですよ?」

・・・と。

           ☆☆☆


レジスタンス活動は自ら節制した日常を求め・・・同胞は見る間に痩せて
備蓄された村の食料庫を破棄するテロ活動にまで及んだのである。

          
           ☆☆☆

ついに革命は成就し、村に《 やせたガールの日常 》が訪れた。
村人は《美》をスレンダーに求め、誰もが競って痩せた・・・

村の中央には高々と誇らしげに【やせたガールの日常旗 が掲げられ
村は、絵に描いたごとくの やせたガールに満ちた。


新たな分岐点を迎えたその村は 気付かぬ宿命のままに
かつての世界線に巻き戻されることとなったのである。

          ☆☆☆☆☆



世界の中で その村の出来事は
ローカルニュースとして取り上げられたのみである。

時は流れ その出来事も人々の記憶から遠のいて・・・


村の片隅に掲げられて 忘れられたままの
やせたガールの日常旗 が朽ちた姿で
寂しく揺れていた。



【了】


*やせたガールに幸あれ・・・!😊


失礼しました☆ 🍙( 〃・  ・〃 )/~~🌸


#青ブラ文学部









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