(続き)私は、白石さんに対し、「小説の内容の30%くらいは体験ですか」と質問したところ、「その程度ではなく80%くらい」と言われ、言葉を失いました。その時、私は、小説家と言うのは、すべて、赤裸々に、私生活を曝さなければならず、身を切るような職業と感じました。
私は、40歳台初め、心に残る二人の編集者と仕事をする機会がありました。二人とも、後に、直木賞受賞者です。一人は、藤沢周さん、もう一人は、白石一文さんです。前者は、受賞作『ブエノスアイレス午前零時』、後者は、受賞作『ほかならぬ人へ』です
読書記録。著作:白石一文【ほかならぬ人へ】運命の人って何ですかね。そう考えさせられました。当時は好きな人もいたので、私も運命の人の片鱗を感じたいとも思っていました(笑)ただ、作品を読んで思ったことは運命ってつくものが一筋縄でいくわけがないってこと。そんな風に感じ一冊です。