松井周

【感想文】舞台『ビビを見た!』で感覚世界を行き来する

大海赫(おおうみ・あかし)著の絵本『ビビを見た!』という絵本があり、それが最近、気鋭の演出家と演者の手により舞台化した。
 で、観てきたんで、レポートめいたものを書く。

 ネタバレ含みます。

『ビビを見た!』は、マイナーではあるが、カルトなファンのいる絵本らしい。
 奇抜な配色の版画と残酷で少し不気味さのある物語により、かつて読んだ多くの子どもにトラウマを与えたが、しかし、おとなになってから読

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はちきれんばかりのマンデリンをあげよう
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人と人との高度な結びつき。これぞまさに舞台でこそ描かれるべき物語…★劇評★【舞台=レインマン(2018)】

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