押谷仁

一年経ってわかったコロナウイルスのこと③―PCR検査で何がわかるのか―

一年経ってわかったコロナウイルスのこと③―PCR検査で何がわかるのか―

・PCR検査でなにがわかる?  「PCR検査陽性=感染」というのも間違いだということも多くの医学関係者の中から出てきている。PCR検査でわかることは「症状が出たひとの病原菌の発見にある」ということであり、陽性=感染ではないのだ。元感染者の体内にウイルスが残っていればそれに反応して陽性と出る。これでは事実と異なる数字が出てきてしまう。あくまでデータ収集のための検査であり、現在感染しているかを判断するための指標にはなりえないのが事実である。 一方でクラスターのリスクを抱えてい

一年経ってわかったコロナウイルスのこと②―感染者ゼロは不可能、コロナと共存する方向に日本は改めて気づく―

一年経ってわかったコロナウイルスのこと②―感染者ゼロは不可能、コロナと共存する方向に日本は改めて気づく―

・感染者ゼロは理想  政府が緊急時対宣言の解除について言及した直後、立憲民主党の枝野党首は第四波が来た時には内閣総辞職ではすまないとの認識を表明したようだ。これには私も驚くほかない。立憲民主党の目指しているゼロコロナ戦略だが、これは理想主義者の掲げる無理難題に過ぎない。モデルは台湾、ニュージランド、オーストラリアとなっているがこれらの国と日本では経済規模が違う。 またゼロにするまでの保障を全然財務省に詰問できてないような政党がいかにしてこの苦悩に満ちた先の理想を達成するま

東京のコロナ感染者数が「1日で1000人」になりそうな件

東京のコロナ感染者数が「1日で1000人」になりそうな件

▼そろそろ尾身茂氏ーー日本国政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会会長ーーが、東京都知事の小池百合子氏と会うのではないか、と思っていたら、小池氏がきょう「年末年始コロナ特別警報」を出した。東京新聞の記事から。 〈東京都の小池知事「年末年始コロナ特別警報」発出…感染者は過去最多を大幅更新、医療ひっ迫で〉2020年12月17日 20時18分 〈新型コロナウイルスの新規感染者が過去最多の822人となるなど東京都内で感染拡大に歯止めがかからない状況を受け、小池百合子知事は17日

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押谷仁教授が語る「第2波の教訓」 感染症に“強い社会と弱い社会”

押谷仁教授が語る「第2波の教訓」 感染症に“強い社会と弱い社会”

新型コロナは社会の壊れたところに襲いかかる——。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会メンバーの東北大学大学院教授・押谷仁氏が「第2波の教訓」を語った。/取材・構成=広野真嗣(ノンフィクション作家) 押谷氏 国内4800の症例を解析してわかったこと 新型コロナウイルス感染症の6月以降のいわゆる「第2波」のフェーズは、規模としては相当な規模の流行になりました。緊急事態宣言のように強力に人の動きを止めていない以上、ある程度は織り込んでいましたが、想定を超える規模の流行にな

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コロナ総括❺科学的に無意味な一斉休校が,社会的に大成果を上げた

コロナ総括❺科学的に無意味な一斉休校が,社会的に大成果を上げた

 休校措置はやはり、科学的根拠の薄い独断だった 2月25日から安倍首相のコロナ対策にかかわる姿勢が急変したと多くの人が言う。 それまではともすると、専門家会議と加藤厚労大臣に任せて、「桜を見る会」問題と令和2年度予算に傾注している感があった。 実際、2月23日の新型コロナウイルス感染症対策本部(第12回)では、以下のように言明している。 「加藤厚生労働大臣を中心に作業を進めてください」 この話を受けて、翌24日に加藤厚労大臣から専門家会議での決定事項を中心に発表があった。

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ドキュメント 感染症「専門家会議」 国家の命運を託された3人の研究者

ドキュメント 感染症「専門家会議」 国家の命運を託された3人の研究者

尾身茂、押谷仁、西浦博。これは、未知のウイルス、そして国民と政府を相手に奮闘した3人の男の「闘い」の記録である。この4カ月、いったい何が起こっていたのか。/文・広野真嗣(ノンフィクション作家) 「科学と政治」の境界で その男は「速足」である。 この4カ月、日本の新型コロナウイルス感染症対策の中心で動き続けたその男、東北大学大学院教授の押谷仁(61)は、山岳部に所属した学生時代は年間100日、今も50日は山に登ると言われる。健脚なのだ。 ようやくつかまえたのは5月21日

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「アウトブレイクは終わっていない」と押谷仁氏が言っている件

「アウトブレイクは終わっていない」と押谷仁氏が言っている件

▼日本の幸運は、世界中のその道のプロたちが仰ぎ見るような、感染症対策の達人がいたことかもしれない。 ▼日本は2020年5月25日、緊急事態宣言を全面解除した。5月26日、押谷仁氏のインタビューが(少しだけだが)「サイエンス」誌に載っていた。 Japan ends its COVID-19 state of emergency By Dennis Normile May. 26, 2020 , 12:45 PM ▼今、北九州市で「第2波」が起きてしまっている渦中だが、押谷

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押谷仁氏と8割おじさんの2週間前のコメントが重要な件

押谷仁氏と8割おじさんの2週間前のコメントが重要な件

▼正確には報道されたのが2週間前で、コメントしたのはそれ以前。 2020年5月10日のNHKスペシャル「新型コロナウイルス 出口戦略は」から。 ▼まず、押谷仁氏のコメントから。 「これから経済的な活動を戻していくにあたってもですね、たとえば飲食店にこれだけ守っていればいいっていうようなガイドラインは存在しません。 基本的な考え方は示す必要がありますけれども、それぞれの飲食店でどうしたら最大限感染が防げるのかということを一つ一つの店で、一人一人が考えていかなきゃいけない

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「想像する力を武器に」 ~押谷仁教授の2月時点での提言をいま読むこと~

「想像する力を武器に」 ~押谷仁教授の2月時点での提言をいま読むこと~

厚生労働省新型コロナウイルスクラスター対策班メンバーの押谷仁教授の記事を読んだ。2月4日から22日まで、4回にわたって書かれている。 これを知ったのは本当に偶然だ。私は医学には素人で、正直に告白するとニュースも四六時中見てチェックしているわけではない。 ただ、すぐれた専門家が、すでに2月の段階で、3ヶ月後のいまを見通した文章を書いておられたことを見つけて、驚いた。 その驚きを共有してくれる人がいることを信じて、書くことにする。 記事のタイトルは「新型コロナウイルスに我々

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それぞれのコロナ対応 国によって違うから興味深い

それぞれのコロナ対応 国によって違うから興味深い

国によってコロナ対応が異なることは当然だが、それぞれの国情や国民性が表れていて、非常に興味深い。「USA アメリカからこんにちは!」さんが描くアメリカの新型コロナをめぐる状況に、以前アメリカに住んでいた者として「アメリカらしい!」とえらく納得してしまった。 国別に、それぞれのコロナ対応を見てみることにしたい。(少々不謹慎な表現が含まれるかもしれませんが、かつて住んでいた又は訪れたことのある各国への愛情表現とお受け止め下さい。) まず話題のアメリカだ。 1.米国:命知らず

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