今年の3冊

【書評に出た本】2020年12月

 12月には、いろいろなところで、今年のBest3やBest10が発表されています。2020年の「今年の〇〇」に選んでいただいた本たちから、12月の書評に出た本を紹介していきます。

■酒井正 著『日本のセーフティーネット格差――労働市場の変容と社会保険』

 すでに、サントリー学芸賞、日経・経済図書文化賞、労働関係図書優秀賞の受賞で紹介している本書ですが、以下の2紙で挙げていただきました。

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ご覧いただき、ありがとうございました!
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友の会会員が選ぶ「今年の3冊」DAY.10 Part.2

やすだともこ選:やっぱり「本」が好き、と思った今年の3冊

今年は、初めて出版にまつわることで収入を得ることを辞めた(諦めた)年でした。本が好きで取次に入社し、本が作りたくて編集プロダクションで編集者となり、本の魅力を伝える手段として(ALL REVIEWSではない)書評サイトの可能性を感じに行ったり…。

初めて出版業界や出版業界で生きる人たちを、外の人として観た1年。心に残ったのは、結果として

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友の会会員が選ぶ「今年の3冊」DAY.10 Part.1

小島ともみ選:「読む映画」の3冊

本浸りの生活から一転。映画館に通い詰め年間200本前後を観る十数年を経て出会ったALL REVIEWSが、長らく足の遠のいていた本屋さんと図書館に私を引き戻してくれた。読書と映画。どちらも一定の時間を独占するものだから、ならばどちらもいっぺんに楽しむことはできないかと、かろうじて読んでいたミステリの枠を超えて飛び込んだ「映画に関する本」というジャンル。そのなかか

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友の会会員が選ぶ「今年の3冊」DAY.8

かご選:若手著者による人文書3冊

歳を取ったということもあり、話題の本や著名な作家の作品を読むより、次世代の著者を発掘したいという思いに至り、ここ数年は、小説は芥川賞の候補作を読んだり、人文分野の気鋭の著者・訳者のトークイベントに足を運ぶということをしている。
その中から今年の3冊を挙げると、偶然にも著者(及び訳者)が、揃って昭和の終わり頃の1988年生まれだった。

①『ニック・ランドと新反動

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友の会会員が選ぶ「今年の3冊」DAY.7

きみこ 選 :視野を広げてくれた3冊

本に囲まれた職場から戻りシチューを煮込みながら、ワインを飲みながら、眠りに落ちる瞬間まで本を読める幸せ。読む本は気の向くまま、強制や制約がない幸せ。ただ時間の制約はあるので、これは後回しにしてこちらから、ということはままある。その結果「罪と罰」は中巻で止まっているし、「失われた時を求めて」は幻のライフワークとなる。
そんな中での今年の3冊。これらは読書によっ

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友の会会員が選ぶ「今年の3冊」DAY.6

 Masami Sakurai選:間違いなく今年読んだ本

あまりにも目まぐるしく時が経っていってしまっていて、今年読んだ本だか去年読んだ本だかよく分からなくなってしまっていました。
なので、来年は何かの方法で自分の読んだ本の履歴を残さないといけないなと実感いたしました。
さて、多分今年、いや間違いなく今年読んだ本だと思える3冊を選んでみました。

①ヒグチユウコ『いらないねこ』(白泉社)

まず

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友の会会員が選ぶ「今年の3冊」DAY.5

くるくる 選:AR友の会会員に読んでほしい3冊

私の3冊はALL REVIEWS(以下AR)友の会の方に読んでいただきたい3冊。

①志儀保博 解説‐『蜜蜂と遠雷』の思い出(幻冬舎文庫『蜜蜂と遠雷』(下)、2019年4月)

いきなり「文庫本の解説文」という変化球ですみません。

AR友の会ではよく「今後の出版界や書店はどうなるのだろう」という話題が出ます。本好きとしては出版業界が尻すぼみになら

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友の会会員が選ぶ「今年の3冊」DAY.4

misato選:心に残った3冊

①『小説という毒を浴びる 桜庭一樹書評集』桜庭一樹著 集英社
②『私がオバさんになったよ』ジェーン・スー著 幻冬舎
③『白銀の墟 玄の月 第一巻』小野不由美著 新潮社

2019年。30歳を迎えた今年は、今後の生き方について、大袈裟にではなく、なんとなく考えたり、口にしたりする機会の多い一年だった。そんな今年読んだ本の中で、特に心に残っている3冊は、わたしの読書経

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友の会会員が選ぶ「今年の3冊」DAY.3

hiro 選:「今年の3冊」の著者宛に「出さなかった」手紙

私の「今年の3冊」は、以下の通りです。
1.『三体』
2.『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本』
3.『パリ左岸:1940-50年』

以下は、「出さなかった」著者への手紙の一部です。

1.劉慈欣さま

『三体』はとても面白かったです。日本でも前評判

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友の会会員が選ぶ「今年の3冊」DAY.2

雪田倫代 選:〈フロンティア〉がつなぐ3冊

私の3冊につながる言葉、それはフロンティア――最先端、地方、辺境――であるということ。近未来SFと、西日本新聞に掲載されたエッセイと、長らく絶版だった島尾ミホの最高傑作の復刊。いずれも今年の上半期に出版されたものだが、実はそれ以外にも共通点があるように思う。

①藤井太洋『東京の子』(株式会社KADOKAWA、2019年2月)

まず、藤井太洋『東京の

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