丸編み生地製造の勉強

オーガニックコットンの誤解。

こちらに記事を書くのは久しぶりですね。
切り込む必要性もないかと思ったんですけど、SDGsの流れから、なんかコットン製品のネガキャンとも取れるような主張を垣間見るので、少しでもそういった根拠の薄い否定を減らすことができたらと思い、今回の内容を書いておこうかと思います。

もちろん、僕は専門家ではないので、コットン製品が環境に悪影響を及ぼす可能性がある部分を全て否定することはしません。ただ、誇大とも

もっとみる
スキありがとうございます!
12

ロット割れチャージアップの謎。

東京コレクションブランド破産のニュースを受けて、いかにアパレルブランドのキャッシュフローが厳しいかを目の当たりにしつつ、夢だけでは食っていけない現実を専門学校などでも教えていくべきだという論には概ね賛同します。
ブランドが運営を続けていくための事細かな内訳を書き上げるのは誰かがどこかで書いていると思うので、僕は破産してしまう要因の一つである、『生地仕入れ』の金額について触れてみようかと思います。

もっとみる
スキありがとうございます!

『依頼者の思い』と『現場の思い』は一致しない。

ちょっと取り留めもないので長くなったから普段のブログではなく、noteで書きます。

製造工場を救うためにアパレルブランドを立ち上げる人たちがいるのは目新しことではなくなりました。その思いは素晴らしいと思うのですが、必ずしも、その素晴らしい『思い』が、製造工場にとっての『思い』と同じかと言われたら、それは違います。

『救いたい』という『思い』が強い人たちがいるからこそ、僕はそのギャップをここに認

もっとみる
スキありがとうございます!
17

リサイクルコットンの誤解。

前回の闇回にも少し関係ありますが、環境を守るための動きが活発になってきていて、繊維業界もこれを意識せざるを得ません。色々ありますよね、水だの、土壌汚染だの、そして廃棄など。
オーガニックコットンやフェアトレードコットンなどは、名前からもわかる通り、何を改善していくのか読み取りやすいです。オーガニックは農薬を使わないから土壌に良いとか(他に細々とありますが)、フェアトレードは栽培している生産者に適正

もっとみる
スキありがとうございます!
6

ポリエステルはすげーヤツ。

お久しぶりの #丸編み生地製造の勉強 の更新です。
個人的に色々と重なり、最終的には肺炎で寝込んでいましたが、元気に復活しました。待ってくださっていた方々、お待たせして申し訳ありませんでした。

さて、知っているようで知らないポリエステル。僕自身、曖昧な状態で16年を過ごしてきたわけですが、この度学びの機会を得て、改めてポリエステルの凄さに、そして余りにも多すぎる情報にノックアウトされてしまいまし

もっとみる
スキありがとうございます!
1

カットソーとジャージって違うの?

少し困ったことがあって、そこそこアパレル業界キャリアのある人から「カットソーとジャージで構成を考えていて」と言われた時に僕が取るべきリアクションに困ったという話です。結論から言うと、一緒です。なぜ言葉を分けるのか。

まぁ、具体的にどういう話かは置いておいて、『カットソー』と『ジャージ』を言葉で分けられた時に、丸編み屋としての感覚的受け方としては『カットソー』はもう、それこそ丸編み生地全部+αラッ

もっとみる
スキありがとうございます!
2

物理的、心理的、納期の読み方。

納期、それは永遠の課題。
提案前に工場に打診したリードタイムを参考に商談を決めても、いざオーダーしてみたらキャパが埋まってて納期が合わないなんてことありますよね。「あの時はイケるって言ったじゃないですか!」「いや、その時はイケたんだよ!」というなんとも言えないやり取りでお互いの貴重な時間を削り合い、人間関係も悪化させてしまうなんてことは日常的に起こります。

しかしこの納期の読み合い、「なんとかな

もっとみる
スキありがとうございます!
1

ロット割れとチャージアップ。

令和突入即インフルエンザが発症してしまい、高熱にうなされてましたが、熱も落ち着いてきたのでタイトルの『ロット割れとチャージアップ』について書こうと思います。
繊維業界にある程度いる方なら、なぜ経済ロットというものが存在するのかはご存知だとは思いますが、これからブランドを始めようという方、特に素材からこだわってオリジナルの生地を作っていきたいという方は知っておいて損は無いかと思います。

経済ロット

もっとみる
スキありがとうございます!
1

コットン原料の種類や性質を知る。

最近はめっきり「糸から別注でやったろう」という気合の入ったメーカーさんが減ってしまい、あまり原料の知識を持っていても大して意味がなくなりつつありますが、この #丸編み生地製造の勉強 シリーズでは敢えてその大して意味がなくなりつつある知識をバリバリ掘り下げていきたいと思いますのでよろしくお願いします。(何が)

さて、カットソー生地と言えば、やはりメインはコットン素材が多いと思います。Tシャツやスウ

もっとみる
スキありがとうございます!
1

イメージと実物の差を埋めたいんだけど・・・

服や生地を作る時、依頼したイメージと実際の仕上がりが全然違うって事あると思います。特に編物であるカットソー生地を作る時、編み組織を理解していないとジャカードの柄が思い通りに作れなかったり、度目(生地密度)を理解していないと伸び縮みのテンションをコントロールできなくてデロデロの生地になってしまったり(またはガッチガチの生地になってしまったり)、極端にではなくても微妙に物足りなさを感じやすいジャンルで

もっとみる
スキありがとうございます!
3