中華ファンタジー

【感想】 戸谷真子「偉志倭人伝―宦官は蓮の花托の上で微睡む― 」

作品情報

小説家になろう版←こっちの方が更新が早いです。

「男か女か。美しい宦官の行く末は。」

異国からの奴隷として東方の大国「偉」に献上された名もなき少年は、宦官(去勢された男性)・白木蓮(はく・もくれん)として後宮で生きてゆくことになった。

十三歳になるころ、男性でもなく女性でもないとされる宦官の自分に、木蓮は戸惑いを隠せなくなってゆく。

第二皇子・風鳴や美しい妃候補たちとの関わりの

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『仙侠五花剣』

神怪小説の源流のひとつに、『剣侠伝』などの唐代伝奇があります。

 市井の人が、実は特異な能力を持った侠客で、人を助けたり、暗殺したり、ということが多いのですが、この侠客が剣の道を究め、道を極めた仙人「剣仙」になって、再び人界に下って弟子を見つけ、剣技を伝えるという、現代のラノベでもありそうな設定の神怪小説が、清代後期に書かれた全三十回の章回小説『仙侠五花剣』です。

 レトロ、モダン上海で書かれ

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嬉しいです!
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「金椛国春秋シリーズ」コミカライズ‼️

報告が遅れましたが、金椛国春秋「後宮に星は宿る」が、6月からコミックジーンさんよりコミカライズされました‼️

遊圭は可愛いし、敏童は敏童だし、明々は溌剌としてグイグイ物語を引っ張っていくパワーを感じます。

今月第2話では胡娘が登場します。描き方が美しい・:*+.\(( °ω° ))/.:+

人種を描き分けるの大変と思いますが、漫画家のhagi様が目鼻立ちや髪のパーツを丁寧に描き込んでくださっ

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すべての真理の生まれるところ『後宮小説』

ステイホームが長引くけれど、どっぷりファンタジーに浸かるチャンスかも。たとえばこんな本はいかがでしょう? ふだん中華モノ読まないって人も大丈夫、鬼面白いので。

『後宮小説』酒見賢一

「雲のように風のように」というタイトルでアニメにもなっていて、それもまたすこぶるいいのですが、でもでも、ぜひ原作で読んでほしい。面白いってこういうことを言うんだぞって、ぶん殴られたような衝撃を受けるはずです。

 

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スキありがとうございます!

金椛国春秋シリーズ第8巻 鳳は北天に舞う 発売

月刊篠原ふた月めは、1月23日発売の、金椛国春秋シリーズ最新巻「鳳(おおとり)は北天に舞う」です。都に無事帰還した遊圭と玄月ですが、辺境は朔露軍に削り取られるし、後宮のゴタゴタには巻き込まれるし、将来設計も結婚も何一つ思い通りに進まない遊圭と、相変わらず何を考えているのかわからない玄月。

それでも、いつも助けてくれるし、陽元を支えていく側近として利害は一致しているはずの玄月と、なんとか友好的な関

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東遊記翻訳まとめ

よく知られている「西遊記」のほかに、「東遊記」「南遊記」「北遊記」というのもあって、まとめて「四遊記」と呼ばれることもあります。

 今回は、そのうちの「東遊記」の日本語翻訳出版された本についてです。

「東遊記」は、中国の明代の作品で、作者は呉元泰。編集者でもあり、版元・出版者でもあった余象斗が、「西遊記」が売れたからと、別の作品であった、「東遊記」「南遊記」「北遊記」と一緒にまとめて「四遊記」

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絵解き東遊記Kindle版のお知らせ

noteで連載した「絵解き東遊記」ですが、このたび、Kindle版にまとめました。

 画像を高解像度にし、描写を追加するなどしてあります。

 2019年7月5日発売。 Amazon でチェック! https://amzn.to/2KPtz78

 白牡丹部分などの関係でアダルト扱いになりますのでご注意ください。よろしくお願い致します。

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絵解き東遊記(9)

■絵解き東遊記 その22 八仙、天軍と戦う

 玉帝は、趙元帥に八仙討伐を命じる。
 龍華会で宴会をしていた八仙のところに天兵を率いた趙元帥が到着し、大乱戦となる。
 趙元帥との戦いの最中、鐘離権が乗っていた馬が倒れて鐘離権が落馬、これにとどめを刺そうとした趙元帥は、鐘離権を救いに来た李鉄拐の一撃を受けて武器を取り落とし、天兵は逃げ帰る。

■絵解き東遊記 その23 孫悟空の参戦

 明日には再び

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絵解き東遊記(8)

■絵解き東遊記 その20 八仙、東海を渡る

 海辺に着くと、呂洞賓が、せっかくだから雲に乗って行くのではなく、各々の神通力を使って海を渡ろうと言いだし、みなも賛成する。
 李鉄拐は鉄の杖を水に投げて、その上に飛び乗る。鐘離権は払子、張果老は紙のロバ、呂洞賓は瓢箪、韓湘子は花かご、何仙姑は竹ざる、曹国舅は犀帯(サイの角の飾りのある革帯)、藍采和は玉板。

 藍采和が玉板の上に立って海を渡っていると

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絵解き東遊記(7)

■絵解き東遊記 その17 天門陣と楊家将

 九龍谷の陣を視察した宋軍は、見たことのない陣立てに驚き、楊六郎を呼び出す。
 楊家の将軍は、楊家将として知られている。父の楊業はすでに亡くなっているが、妻の令婆、息子の六郎らが、宋のために尽力していた。
 呼び出されたものの、楊六郎にも、さらには楊令婆にも、陣の秘密がわからない。困っていると、六郎の息子で、十四歳の楊宗保が、この陣を知っていると言い出す

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