マガジンのカバー画像

拘縮

7
運営しているクリエイター

記事一覧

拘縮の発症要因

拘縮の発症要因

拘縮は治療よりも予防が大切とされています。

リハビリの関節可動域練習などで拘縮を改善しようとしても大きな効果を得られないことも多々あります。

改善していくには時間と労力がかかります。

拘縮は発症させない方がより大切といえます。

拘縮を予防するには、発症する要因を理解しておく必要があります。

それでは、本日も学習していきましょう!

年齢年齢は、健常者とリハビリテーション対象者のどちらも高

もっとみる
骨格筋における拘縮発生のメカニズム

骨格筋における拘縮発生のメカニズム

拘縮は筋肉が硬くなり関節が動きにくくなるイメージがあります。

臨床では、拘縮のある骨格筋の触診で硬くなっている印象を受けると思います。

それでは、骨格筋の中では実際にどのような変化が起きているのでしょうか?

今回は、骨格筋における拘縮のメカニズムについて解説していきます。

本日も学習していきましょう!

こちらの記事も参考にしてみてください↓

拘縮の定義と責任病巣拘縮の定義は、

「皮膚

もっとみる
関節包における拘縮発生メカニズム

関節包における拘縮発生メカニズム

拘縮の責任病巣は、骨格筋(筋膜)と関節包が拘縮の中心となります。

関節包は4週間以上の不動により拘縮の原因となります。

骨格筋に比べると組織の変化はゆっくりですが、拘縮の大きな要因になりえます。

今回は関節包の拘縮発生メカニズムについて紹介していきます。

関節包とは?関節包とは、関節を包んでいる袋状の膜のことです。

関節軟骨と共に関節腔を形成しています。

生理的機能は、

①関節液(滑

もっとみる
関節可動域障害 〜概要と構造・分類〜

関節可動域障害 〜概要と構造・分類〜

リハビリでは関節可動域制限に対してアプローチすることで運動を変化させていきます。

しかし、関節の構造や分類を理解できていないと、アプローチする際に、どの組織に触れたらいいのか、どの方向に動かすのか分からなくなります。

今回は、関節可動域の概要と構造・分類について紹介していきます。

本日も、学習していきましょう!

関節可動域とは?関節可動域(ROM:range of motion)とは、関節

もっとみる

拘縮の定義と分類

今回は拘縮の定義と分類になります。

拘縮が発症している関節には、さまざまな軟部組織が関与しています。

予防や治療にも関わるため把握が必要な内容になります。

本日も学習していきましょう!

拘縮の定義
拘縮は、contracture(contract=収縮する)に由来します。

関節によって隣り合う体部(例:上腕と前腕)が筋収縮により、近づいた状態が継続していることです。

しかし、筋収縮由来

もっとみる
拘縮の発生状況と予防 〜急性期・回復期・維持期〜

拘縮の発生状況と予防 〜急性期・回復期・維持期〜

拘縮の発生原因は、骨関節疾患、脳血管疾患など基礎疾患によって異なり、病態を把握し適切に対応することが大切です。

拘縮の予防について、脳血管疾患を中心に紹介します。

可動域制限の発生
関節可動域制限は急性期・回復期・維持期のすべての時期で発生します。

急性期における関節可動域制限は35%の者に認められ、肩・手・股・足関節に60%以上発生しています。

回復期・維持期では、関節可動域制限はほとん

もっとみる
拘縮の予防法・治療法の要点

拘縮の予防法・治療法の要点

今回は拘縮の予防法・治療法の要点をまとめています。
拘縮ができてしまうと改善が難しいですよね。
筆者も拘縮の治療に日々、頭を悩ませています。
即効性のある有効な方法があれば嬉しいのですが、実際は多くの方法が時間もマンパワーもかかります。しかし、地道にアプローチを続けていけば拘縮を予防し改善する事例もみられます。
拘縮の予防法・治療法のポイントを押さえていきましょう!

時期拘縮の予防や治療は一定の

もっとみる