『ダンジョン飯』第19話「山姥/夢魔」感想 魔導書は殴るもの！悪夢はハマグリでドラゴン族！イヅツミはカッコカワイイ！
◆これまでの感想
◆イヅツミ
前回ラストにて登場したシュロー一味の謎のニンジャ…いや黒子？Aパートラストにて明かされたが、彼女の名前はイヅツミであり、アセビという通り名を持つ。一体どんな意味なんだろうか。
いきなりマルシルを人質に取ってくると流石にヘイトムーヴなのは否めないが、こいつは黒魔術をかけられたようでマルシルに解呪の手がかりを求めてきても仕方ない。
ネコミミモードでーす！
これがホントのねこにんですか。どうやら黒魔術のせいでこんな姿にされた人造獣人で、ファリンも同種らしい。はえ～、生まれつきこの種族ってわけじゃないのか。黒魔術はモロに人体錬成ないしキメラ誕生やな。
そんな黒魔術を解くだなんてとんでもない！！
あの、めっちゃかっこかわいいんですけど。顔は中性的イケメンなのにネコネコカワイイんですけど。そりゃあ本人を尊重して解呪してやるべきだろうが、現状のデメリットってなんなんだろう？いちおうこのまま放置だとやべーことになりかねないのは首元の忌々しい文字（東方の言語）から察せられるとはいえ。
たぶん解呪後は喪失感がひどいことになりそうなのでシュロー一味からネコミミバンドを装備させられそう。というかあんまりいじられたくないから黒子の格好をしているのかと思うと微笑ましい。
このネコミミは仲間からどう思われているんでしょうかね。学園ドラマみたいな展開だと「みんながかわいがろうと私は嫌なんだよ！！」とギスるやつ？で、解呪賛成派になってありのままイヅツミがかわいい女の子として曝け出すのを目指すようになるの。我ながら少女漫画みたいな展開だな。新番組「野ネコ。をプロデュース」
◆食事のマナー
食事提供とはがめついが、隙あらばセンシさんのパンチラで会話の脳内インストールを強制キャンセルしてくれる。なんて悪意のあるアングルなんだ。矢吹先生は『あやかしトライアングル』の連載も落ち着いてきた今だからこそゲスト寄稿してほしいレベル。
ククク…兵糧丸はビタミン ミネラル タンパク質 そして塩分が含まれている完全食だァ
実際の成分を知らずにコピペ改変するのもアレなのでちゃんとググったら塩分は含まれていないらしい。くそっ、せっかくビンゴ狙えそうだったのに惜しいなあ。
「魔物を食わせようとしたら殺すからな」と言われてもこいつら9割方魔物飯の味が舌に染みわたっているんだよなあ、実際マジに魔物と思われるキノコを使用したチーズリゾットは素直に美味としか思えない。
イヅツミがいつまでついてくるのか分からないが、ソイレントシステムばりの後出しネタばらし回避を今後徹底するのは面倒くさそうだ。
食事マナーくそわりいなこいつ…しかもキノコをポイ捨てしやがったよ。精神年齢クソガキかよ。これはたっぷりわからせ
センシ、キレた！！
あのとても頼もしいセンシさんが珍しくガチギレ！？怖いですよこれはコワイ！普段温和な先生がキレるときってマジこえーよね！それと似た感じ！まあ、センシさんは食を大切にする方だからな。せっかく飯を作ってあげた（しかもイヅツミの頼み）のに侮辱されちゃあ、とことんわからせちゃってくださいよ！
なんかイヅツミからスタンドみたいな般若が生えてきたんですけど！サブタイから察するにこいつが山姥（やまんば）なのか…？黒魔術のやべー引き出しなのか…？
やばっ、センシさんが真面目にかっこいい…！！
フンチラしてくるお色気担当とはいえ、真剣に守ってくれていると流石のイヅツミも落ちたのではないだろうか。
◆和解
ウキウキイヅツミかわいい。お前こんなツラできるんだな。
改めてこの場で事情把握。黒魔術の解呪をずっと探していた上で、今回マルシルに依頼。良く言うなら彼女に期待してくれているのだろう。だが今はその期待に応えられないのがただただ悲しい…
イヅツミやファリンは二つの魂が一つの体に入り混じっており、その魂は元通りにはできない。赤と青が混じって紫になれば、元々の二色に戻すことができないように。もし仮に魂を元通りにできても、Aの魂にBの記憶が抜け落ちるように入っていそうでこわい。命を投げ捨てる覚悟でできるのか？それは己の人間性も捧げるような背徳行為になりそうだぞ。
だがそれでも現状ライオスは「妹はあの状態で放っておけない」というのはわかりみ。ファリンは凶暴な魔物とはいえ、せめて誰にも奪われず傍にいてやるのがお兄ちゃんとしての義務なのだろう。
ライオスが異性にデレデレしてるのって何気にレアでは？とりあえず黒魔術による魂悪魔合体被験者との邂逅がライオスを元気つけさせたのは良かった。そのうち良からぬ異変が来るかもしれないが、現状は人間と何ら変わらない。寧ろネコミミモードでカワイイバフがかかっているならハッピーハッピーやんケ。
◆悪夢
Bパートは唐突な悪夢からはじまる。両親や知人から散々貶される、ライオスの負の一面は珍しい。「学校にも兵隊にもなじめず逃げた」「仲間に騙され手柄を奪われる」「お前には人を見る目がない」という主人公フルボッコっぷりがおつれえ。
つーかライオスってカブルーくんに積極的に声かけてメシコミュしてくれる陽オーラ鬼やべえ奴なのに、こんな悲しい過去を見せられちゃショックですよ。両親とは10年以上ぶりの再会とのことなので、ライオスもその長い歳月で変われたんだなとポジティブに捉えたくなるが…
最近お疲れ気味のマルシルが今回の悪夢の引き金だった。本作ではナイトメアによる仕業。例によって魔物だから横文字なのか。あまり気にしていなかったが、怒涛の展開ばかりでマルシルも大分気持ちの整理がついていなかったのだろう。2クール目から改めてマルシルに注目してみるのも面白いかもしれない。
以前シュローも同じ目に遭えばファリンが夢の中に入って助けてやったので、見様見真似で実践してみるのもすげえし、のび太ばりに眠りに入るのが早いのもすげえ。「できるかどうかじゃない！やるんだ！」な揉め事なんか必要ねえんだよ！ってエナジーを感じる。
夢の中でキメラ召喚したり犬に変身できたりなライオスほんとなんなの！？夢なら可能とはいえ、さらっと夢そのものを飼いならすように成し遂げているのやばない！？こいつならデスサーティーン初見撃破できそうなポテンシャルがあるな…
◆マルシルの夢
モノクロアニメがはじまった。よくある演出だろうが、ちゃんとしたモノクロアニメは『珍豪ムチャ兵衛』という1971年のアニメが最後…と思わせて2015年に放送された『暗闇三太』というコンセプトが分かりやすいアニメが記録更新したのだというTHE余談。
こういうの大分手間取りそうだなあ。そして白黒になると明らか異常な光景、不安を焦らされて仕方ない。色のない世界は判断を鈍らせてくれる。『色づく世界の明日から』の瞳美ちゃんも前半こんな視界だったからなあ。
マルシルの悪夢に棲む魔物。彼女の恐怖が具現化されたそれは、見るからにクトゥルフみがすごい。ワームと言われると途端にスケールが小さくなってきたが、こんなところで歩く魔物図鑑状態になっているライオスも只者ではない。バケモンにはバケモンをぶつけるスタイル。
うわっ、ハゲてんじゃん。ザ・グレイトフルデッドめいた老化っぽい。自分がハゲる代わりに恐怖におびえるマルシルを励ます主人公の鑑。「この迷宮は死んでも生き返れるし」と励ますのは強引すぎるポジティブお化けだけどな！つーか今回励まし方がめっちゃ修造めいていたぞ！
マルシルが可愛がっていたピピとは死んだ鳥の名前だった。だが家族同然なほど親しい存在が先にこの世から去ったことで恐怖を知り、今まさに襲い掛かってくるのは腑に落ちた。わかりみが深すぎる。
ライオスの強い説得から魔術書ゲッツ！ここカラーになるのはアニメだからこその演出だろうなあ。原作漫画でも途中からカラーページになるサプライズ演出もやれそう。
魔術書は殴打武器！！
まあざっと500ページありそうな分厚さだもんな！月刊少年ガンガンは人を殺せるしな！でもマルシル覚醒展開でこんな使い方やるの！？いざというときにまた殴打するんだろうか…あと前から持っていた杖も殴打していたんだろうなあ。
それはそうとここから色づく世界の明日からはじまるのは感動的な演出だった。解放感やべえ。
◆ナイトメア＝ハマグリ
えっ！？こいつがナイトメアの正体なの！？
しかも枕の中に潜んでいるとか、まず枕がゴリゴリしている違和感に気づきたいが…！それでこいつは別名シンで竜の仲間らしい。悪夢がハマグリの形をしててドラゴンの仲間…？？？？な、なにをいっているんだ。そんな情報をインプットされている現在が夢のようになってきたぞう。
分かっていたことではあるが、食べるんだ…でもうまそう。香ばしそう。
ナイトメアが食べた夢が蜃気楼になる視覚的面白ギミック。悪夢はファンシーなものに改変されたのはいいとして、ライオス犬はなんか品のないデザインになってんな！これはこれでかわいいけど！
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