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『ダンジョン飯』第4話「キャベツ煮/オーク」感想 ゴーレムの意外な使い方!センシさんのベテランっぷりに惚れる回


◆これまでの感想

◆ダンキャン△

ダンジョン内にはセンシさんが拠点としているキャンプ場があった。鍵はかけられていないみたいだし、誰かに何かしら盗まれたらまずいのでは?と思わなくもないのだが、まあ誰でも自由に使っても構わない山小屋のようなものだと捉えておこう。個人的にはこういうのは秘密基地みたいでワクワクさせられるクチである。
3DダンジョンRPGだったらセーフルームを作るわけですよ。ここがHP/MP回復&セーブ可能な拠点地だったりするとめっちゃほっとさせられるわけですよ。

今回のターゲットはゴーレム
作品によって様々な解釈がされるわけだが、本作では巨大な土人形として描写された。そのうちストーンゴーレムやアイスゴーレムといった亜種が登場する可能性も考えられるだろう。
しかしこいつはどうやって食うんだ??土なんて食えるわけないだろそんな地面タイプのポケモンみたいな習性じゃない限り。

畑代わりにしましたヒッデエ!!
なんでも体内は栄養が詰まっている上に水分管理もしてくれるそうで、害虫を寄せつけないのだという。
お、おう。なるほどその理屈は非常に分かった。だけど…めっちゃエグない??ゴーレムの体内にあるコアを取り除いてそのまま撃破して、うつぶせで倒れて畑にされているとやけに生々しくない??虎の皮みたいなものだが、立体的に盛り上がってるとモンスターの屍骸の面影残ってね??
先週はライオスがサイコパスだったが、今週はセンシさんがソレっぽかったよ!

ゴーレム「野菜はわしが育てた」
地上の八百屋でそんなビラが貼られていると想像してみると実にサイコである。『ダンガンロンパ』の大和田バターのトラウマはやめろ。

◆ダンジョンへの敬意

だがコアを地面に埋めて時間経過させるとゴーレムは復活するのだという。非常にエコじゃん。なんかあれだな、変な表現ではあるがモンスター育成キットみたいだなこのコア。畑として利用するのはいいが、それを知らない冒険者にとっては害を成す存在なのでは?と思わなくはないのだが…ゴーレムがいないほうが探索しやすいだろうし。

だがそんなぼくの意見は必ずしも正しいわけではなかった。

センシさんはダンジョン内の便所管理もしていて、クソを肥料として活用しているそうだが、わざわざそこまでする理由が「他に誰が管理するのか?」という答えもだが、ゴーレムがダンジョン内にいなくなると階下の強力な魔物が這いあがってくる危険性はメチャクチャ腑に落ちた。要するにダンジョン内の環境が大きく変わってしまう奴なのだろう。
終盤で序盤のダンジョンにも強力なモンスターが出現するようになるRPGがあったので、それに近い気がする。ゴーレムはこの階層の門番と言える存在なのだろう。…昔より数少なくなったのはセンシさんも寂しがっていたのかもしれない。

ゴーレムは狩って利用させてもらう対象のモンスターであるが、センシさんはダンジョン含めて敬意を持っているのだなあと、老兵の冒険者らしい振舞いが見られてめちゃくちゃかっこよかったです。畑の下りでサイコパスとか言ってサーセンした。

◆物々交換

キャベツ検定ヨシ!
Bパートは野菜の物々交換の話となった。ダンジョン内に商人がいるとはいえ、そう簡単に交渉に応じてくれる人はいるのだろうか?

酒場なんてあるのか…(困惑)
まあ『ウィザードリィ』のエピソード1「狂王の試練場」のラスボスであるワードナがいる地下10階の部屋(店?営業所?)には営業時間9:00~17:00なんて書いてあるトンチキ要素があったからな!ラスボスのくせにふざけてんじゃねえよ!
そういうわけでダンジョンにはこういう隠れ場があってもいいのだろう。万一魔物が襲い掛かったらどうするんだと気になるのだが…

案の定物々交換は応じてくれず。まあ荒れた奴が多いし、野菜なんて欲しがる奴はいそうに見えないからなあ。

オークがあらわれた!
人語は交わせるが、モブ厳展開になってるし、ライオスたちとは物々交換に応じず強奪しようとしているし、どのみちモヒカンザコメンタルである。『けものみち』に登場するオークのような連中はレアなんだろうなあ。あっちはイケボでイケメンのオークが出てきたが。

センシさんオークと知り合いだったのかよ…まあ顔は広いから分かっていたことであるが、それでも都合の良いコトにはならず。

◆パンパンパンパンパンパンパンパン

オークの住処へ連行されたのにパンのことばかり考えてるセンシさんマジ頭がパン!

居場所をくれたが、どう見ても嫌な目に遭いそうなスペースである。餌にされそうな鶏と同等の扱いを受けそうなのを物語るように。それでもパンを作っているのがすげえ。まあ料理システムがあるRPGでも時と場所を選んでいないからな。

オークさんは地上で暮らしていたが人間たちに仲間を殺された故にこの地下で暮らすことになった同情要素を煽らせてくれる。まあ今回人間を平気で殺していたのでどっちもどっちだが。
だがそんなことよりも一緒にパンをコネコネしていた時点で「やべ、このオークさん好きだわ」と考えが改まった。どう見ても面白い絵面である。こういう面白光景を産み出す引き金は流石マルシルだな。

ふっくらしてておいしそう!
というか小さなパンがいくつか焼くんじゃなくて、キングスライムみたいに合体するんだな!結構大きいので綺麗に千切って食っていたが。

オークさんはジャイアニズムを振りかざしていながらも、なんだかんだで期待通り悪い人じゃないなあ。レッドドラゴンの情報をくれたり、ライオスと酒を分かち合ったり、このツンデレムーヴがたまらない。おっかねえおっさんに見えて可愛く見えちゃったじゃないか。実にあざといなあ。

「種族は異なれど食卓を囲めば皆仲間」の理想郷が築かれた。
こういう結果的にWin-Winの関係を築く話は好きだなあ。地味にどんどん面白くなってきている良いアニメだ。

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