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『ダンジョン飯』第2話「ローストバジリスク/オムレツ/かき揚げ」感想 マルシルの面白さはホンマ酒の肴やでえ


◆これまでの感想

◆開幕マルシル

先週ひでえギャグツラしてたとは思えないくらい美少女!これがマルシル…?ハナマルシルという別人では??

冒頭はひどい悪夢からスタート。ゲテモノ料理を用意する残念要素を見ていると蛙の子は蛙なんやなあって…
ただお母さんは少し影を落としたような表情だったのが少し気になっていたんだよな。何か悲しい過去でも匂わせてくるのかなと思ったらまさかのギャグオチは想定外だった。マルシルがおもしれー女だからこそ、それに起因する過去を期待したくなるが。

◆バジリスクタイム

栄養にうるさいセンシさん。
なんだ、死亡時の体内栄養素って。おもしれー着目点見出してくるなこのアニメ!まあ分かりやすく言えば「先人に学べ」ってやつだな。
それにしてもメシの重要性を徹底的に描写していくアニメだな。メシにバフが付与されているテイルズオブシリーズくらい重要視されている。食が命運を握るといっても過言ではない。流石世界三大欲求のひとつである。

ライオスがニワトリフェチなのなんとなく理解できる。トサカとかよーく見ると確かに男前やなと思う。普段そう思わないだけで言われて気づいたレベルであるが…それで、今回遭遇したのは、

えっ、キマイラじゃないの!?
と蛇の尾を見た瞬間それを確信していたのだが、鳥のような頭部ならそうか、確かにバジリスクだな。メガテンにもそんなニワトリ型の悪魔がいたしな。爬虫類タイプもいるけど。つーかどちらかというと鳥型なのでコカトリスじゃないんだな。どうでもいいことグダグダ書いてる自分が面倒くさいやつになってきた。
あとこいつ石化能力持ってそうでそれを警戒したくなるな…もろちんFFの影響です。

しらそん…まじで…??????
なんか鶏側が蛇に支配されているみたいだな。これも面白い豆知識。冒険に役立てたくなる興味深さがある。

戦闘作画はやはり物足りなさが正直否めないのだが、その代わり戦闘シーンは地味に魅せてくれる。ライオスの威嚇が迫真だ。アイヌの大地でも通じそうなオーラを感じる。『ゴールデンカムイ』の杉元さんも確かこんなことをやっていた記憶がある。

ライオスとケンシさんの連係プレーかっこいいな。鳥と蛇、二つの頭を持つとはいえ、同時攻撃なら身体が適応できず混乱させられるってのは良いなあ。特性を逆に利用してやった感が好みだ。

ローストバジリスク。ローストターキー先輩BBが嫌でもちらつくなあ
色彩からか食欲を強く煽らせるなあ。モノクロの原作ではどのような描写なのだろうか、ふと気にさせるものとなっている。しかし今回も「実はこれ、モンスター(笑)」と言われても信じられなさそうだ。バジリスクは外見的に抵抗はまずなかったが。

案の定美味を堪能して落ちてるマルシルちょれえ。
新米冒険者の命も救えたが、このアニメはやっぱりコミカル路線でやっていくのだろうか。今のところライトなWiz、死と隣り合わせなのはそこまで期待すべきではないかもしれない。序盤からそれを提言してくれる(どういった見方をすればいいか分かる)のは有難い。まあぼくの勝手な判断だが。

◆マンドラゴラ捕獲大作戦

本作のマンドラゴラも地面から引っこ抜いたら五月蠅い金切り声が響くヤツだ。それを聴いたものは死に至るそうだが、ダンジョン飯なのでこいつも料理素材になるのはありそでなかった。ああでもマンドラゴラって薬の素材になるイメージもあるんだよな。漢方薬とかそういうの。
そしてぼくの中でマンドラゴラは『エム×ゼロ』というジャンプの漫画です。メインヒロインの存在を喰らったくらいヒロインしていたなあ。なつかしい。

で、近距離で採るのはまず死ぬからダメなので、代わりに犬に引っ張らせる悪魔みたいな発想やめろ!!つーか誰だよそんな専門書書いた外道冒険者!!このへん御尤もなツッコミ(犬殺す気かよ、つーか犬どこだよ)が行われていて、実にコント風味で面白い。流石のマルシルも犬かわいそうという女の子らしい良識を持っていてほっとした。ぼくがマンドラゴラ以上に悲鳴を上げただろうから。

ゆるす

マルシルの作戦はコウモリを利用して引っこ抜くというもの。へんな理想図が出た時点でもうだめな予感しかしない。

ああうん…
ここでライオスが「死んだか…?」「…生きてる?」と身も蓋もないドライな小声出してきたのがすげー好き!蘇生可能な世界観とはいえ、死の価値が軽くて面白いブラックユーモアだなあ!たぶん原作でもある台詞なんだろうけど、なんとなくアドリブで言っちゃったっぽい気がする台詞なのもポイント高い。

「ハイ ワタシハタイヘンケンコウデス」

元からやべーけど、ラリってますますヤバくなると距離を置きたくなるな…声がついたおかげか、マジ感がやばい。

たぶんこう思った人は多いだろうけど、FXで金と化した奴のツラじゃん…
この後正気に戻ったくだりもマルシルの面倒くささを堪能できる。PTにいたらストレス係数が高まりそうだが、おもしれー女なので傍から見ている分には面白い。

センシさんの手法はマンドラゴラが悲鳴を上げる前にサクッと切って取る意外とシンプルなものだが、今回マルシルがゲッツしたものは色合いが新鮮味があった。勿論味にも影響される。マルシルが無茶したのが飯を通して救いになるカタルシスが大変心地良い。

マンドラゴラとバジリスクの悪魔合体…!
このアニメこういうところも良いなあ。バジリスクはターキーにしただけで終わりじゃなくて、他の料理にも活かせるのが無限大の発想でゲーム脳を刺激させられる。まあゲームだと素材扱いになるからアタリマエとはいえ、モンスターを飯にするのはなかなかない(モンスターを狩って食っていた『トリコ』も悪魔合体料理はなかった記憶がある)から、本作はそれを徹底的にやってくれるのだろうか?
果たして原作完結まで進めるかは分からないが、『トリコ』のようにフルコースをやってくれたら感無量だろうなあ。ぼくは『トリコ』のフルコース回の感動が昨日の出来事のように思い出せるくらい大好き。

唐揚げ感覚でマンドラゴラ置くな。
そしてこれもコラボメニューで実際にありそうだな…「マンドラゴラを象りました!」的な。

トホホ…もう魔物はこりごりなん…
しかし魔物ばかり食っていると「お前精神状態おかしいよ…」と言われそうなので、マルシルのリアクションは御尤もなのかもしれない。これから毎日魔物を食おうぜ?マ虐が捗るな。

◆トラップ利用飯

そんな藤子・F・不二雄リスペクトが見られたのか、本作は1話につき2本ないし3本立ての見やすい短編構成になっている。まあレッドドラゴンとの再会・バトルは中編エピとしてがっつりやりそうだが。その三本目はダチョウ倶楽部感覚でトラップ作動なのだが…

炎トラップをかき揚げに活かす発想を思いつくセンシさん鬼やべえ…
いや素直に感心しているし、面白いんだけども、それ以上に恐ろしさが先行されているんだけど!この人メシキチなの!?前回レッドドラゴンをどんなメシに仕立てようかとワクワクしていたのは強キャラ感があって気に入ったのに、今回で負ける姿が想像できないやべーやつになった感がある。
一刻も早く妹を助けるべきが現在の大目的なのだが、そのうちレッドドラゴンさんにげてーと言いたくなる日が訪れるかもしれない。良いんですけどね。頼れるやべーやつがいるだけでもココロオドルんですけどね。

高熱(180℃)のオリーブオイルに平気で指突っ込めるのもやべえ…もはや語彙力が失われていくレベル。つーかなんでダンジョンにこんな油トラップなんてあるんだ。仕掛けた奴は余程性格が悪いに違いない。

おいおい蝙蝠も食材にしちゃったよ…ど、どうなんだこれ?蝙蝠と言われるとNO THANK YOUとしか言いようがないのだが、色的にはそこまで気にならない。でもエリート塩案件に近い感じ。いちおうググったらわれわれの世界にも食用蝙蝠が存在しているようだが、閲注案件でやはり身を引きたくなるな。

チルチャックとセンシさんの人情エピソードは所謂距離を縮める個別回なのだが、ちょっと大人しめかなあ。地味かなあ。マルシルがやけに静かだったから物足りなさが否めなかったのかもしれない。
メイン4人の中ではそこまでキャラが立っていなかったチルチャックの掘り下げでどんな人物なのかわかったし、ガキと思わせてトラップ関連にはプロフェッショナルで大分印象が変わったのは嬉しい誤算だ。センシさんも完璧ドワーフではない欠点を持たせた上で、今回親睦を深めるエピソードは「まあこういう回があってもいいかな」という感想ではある。

でも今週も爆発力はないというか、良くも悪くもマイペース・マイウェイなつくりだ。それも本作らしい味なんだけども、そろそろ刺激が欲しいかな。マルシルいじり以外で。

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