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『ダンジョン飯』第11話「炎竜1」感想 ♪君のためのパーティーだ~!じゃねーよ!!!!こ……こんなことが許されていいのか


◆これまでの感想

◆先にオチから語らせてくれ

まさかこのアニメでネタ抜きで冗談抜きで吐き気を催すとは思わなかった………

レッドドラゴン戦に向けて1クールもかけていた(原作だと4巻に該当するらしい)ので、ファリンは本当に無事なのか?五体満足で済むのか?という疑いはあった。今思えば今週Bパートにて幼少期回想が流れた時点でもう察するしかない運命だったのだろうか。
次回別の方の遺体でしたファリンは生きてましたてへぺりんこ!なんて茶番オチはやれるわけがないだろう。こんなにぼくたち視聴者を絶句させた結末をやっておいて実は感動の再会でした。というのはそりゃあ大歓迎だが今週中に感動の再会やれやという本音しかない。つーかそういう露悪的な前フリはやっちゃダメだと思う。製作者の悪意とドヤ顔が見え透けて見える逆張りでしかない。

…どのみちファリンの武器が見つかった時点でもう手遅れでしかないのだろうか。

しかし今週は生々しかったな。グロも満載だった。
レッドドラゴン解体ショーのはじまりや展開まではギャグも挟んでいたし、炎竜のあとしまつ自体はかなり興味深かった。ファリンの安否優先だが、レッドドラゴンの肉を地道に剥ぎ取る作業はこういうの大好き。龍そのものを探索しているみたいで。モンハンみたいでもある。

だが髪の毛が散見された辺りから本作らしからぬホラー展開に突入してガチでゴクリンコさせられていた。ファ、ファリンは無事だよね…?感動の再会やるために引っ張っているだけですよね…?そんな想いをひしひしと寄せつつも徐々に不安が募っていき、

亡骸は語らず。

…血染めなのがもう悪夢に出てきそうで後味悪かったですね…最悪なヒキだった。勿論褒めています。今週まずこうして吐き散らしたいくらいショッキングだったので。

だがこの後いつも通りED突入「♪君のためのパーティーだ~!」じゃねーよ!!!!!!!!
マジでムキになってるわけじゃなくて半ギレで半分ネタで言ってるんですけど、せめてここは特殊EDにしてくれよ!余韻ブレイカーすぎるよ!なにもかも台無しだよ!空気読んでくれよ!

まあ死んでも蘇生できる世界だと前以て明言されたし、流石に復活展開になるんだろう。そうじゃないと「2クール目なにすんの??」と疑問だし。
とはいえ肉体を失った現状どうやって復活できるの??とハードルが極めて高い。こんなんじゃ人体錬成コースなのでは?そんなクソデカハードルだからこそやり甲斐があって楽しみだし、なんとかファリンとの再会が望ましい。連載当時はハルタ本誌組ないし単行本組は数ヶ月ハラハラだったんだろうなあ。

◆レッドドラゴン戦

これを書いている今でもオチの余韻が残り続けているのだが、切り替えてレッドドラゴン戦の感想。導入部は思っていたよりもギャグだった。まずレッドドラゴンの誘導の時点でアホくさいもんな。だがいつものダンジョン飯。嗚呼、実家のようなダンジョン飯。
しかし時速60kmってやべーなこいつ。車で言えばどのくらいだ?

高熱のドラゴンブレスを盾でガードできたものの、約束されたYAKEDO。…とりあえずギャグで済んだだけでもましと言えるのではなかろうか。あんなブレス喰らったら消し炭にされるわよ!ひゃん!

わっかりやすいトリガー作画!!
死と隣り合わせの大決戦だというのに、笑える作画のせいでギャグになっている。だけどこういうドタバタ展開は視覚的にものすごく面白いし、ダンジョン飯らしさとトリガーらしさが良質していて最善の回答なんだよなあ。つーかこんなにも親和性が良いとはな。良い原作を掘り当てたものだ。最終回まであと何回言うんだろうなこういった感想。

下敷きにできたものの、そうあっさり息の根を止められなかった約束された結末。作戦とは大体失敗に終わる前フリである。悲しいし悔しいが、ぼくは逆にほっとしたまでもある。現状のラスボスなんだから最強でなくちゃな!

とうとうケンスケの存在がバレちゃった。でもこんなときにギスってる場合じゃないぞ!

ケンシさんの貴重な武器が…!ここで冷や汗かいている本人が一番のショッキングだろうなあ。圧倒的実力差をわからせられたようでさ。

ミスリルのほうちょう!
ミスリルナイフのようなものとも呼べるだろうが。だがぼくは敢えて包丁というチョイスが大好きである。呪われた包丁とか大抵ケレン味を感じるから大好きです。ぼくが一番大好きな包丁は「万魔包丁」です。

ああうん………
トンベリとは違って一撃でプスリと刺しただけで即死には至らない。現実は非情である。たられば論になってしまうが、致死量の毒が含まれていれば多少は戦況が変わったのだろうか。

◆一転攻勢

しかしながらここからいい加減マジメモード突入。センシさんがひとり身体を張って誘導してくれたり、チルチャックがミスリル包丁でドラゴンの片目を潰したし、誰一人欠けてはいけないファインプレーが最高だった。
特にチルチャックの目潰しが本当にやってくれた感ありまくりでしたね…!やっぱりこの子がいないとパーティーは完結しないよ!君の為のパーティーだ!

ここライオスがケンスケをキャッチする作画がかっこよかった!シームレスな構え方だった!

なんかアクションゲームの要領っぽい即席足場(マルシスの魔法と鍋盾)でドラゴンに接近するも…

すっげえかっこつかねえ老け顔!!
急に40代に老けたみたいだが、だが「えっおいうそだろ!?」ってツラがマジ感ありまくりで好感触。敢えて表情を崩すのは逆張りではなく冒険だ。

このへんは「えっやれるのか!?」「や、やれ!やっちまえ!!」とドキドキしていた。こんな巨体にも弱点が存在しているのなら、勿体ぶらずに試すが吉だろう。

ま、まじでやりおった………!!
まるで『ワンダと巨像』のような構図で繰り広げられるアクション。やはり本作でも最後の一撃は切なかった。あんなにも脅威を訴えていたレッドドラゴンが横たわると「こいつも息絶える運命なんだな…」と感慨深くなっていた。メシの素材になれるかどうかまでは分からないが…
そしてライオスの左足が失ってしまったのはやはりシャンクスを彷彿せざるを得ない。ファリンを救うにはこれくらい安い代償なのだろう。

◆悲しい過去…

Bパートは幼少期の回想が始まる。ふつうに開眼しているファリンかわいい!それがなんで糸目キャラになったんだろうか?

ライオスに憑いた幽霊を撲滅させるも、モブに怖がられるファリン。まあここはぼくもちょっと怖いなと思ってしまったクチで大変申し訳ないのだが…この子お兄ちゃん助ける為とはいえガチの殺意を感じられるツラしていたし。

うーんファリンはかわいいなあ。出番が増えると残念係数が高まりそうな予感もするが、それはそれでますます救済意欲が高まってしまう。1クールもかかってしまったが、いよいよ再会の時は近い。この時はまだ純粋にそう思っていた…

ファリンとライオスの一時のお別れは一体どういった意図なのか?2クール目で深く掘り下げるつもりなのだろうか?

◆回復痛

戦闘後の後処理として回復タイム。だが先にチルチャックの回復痛による悲鳴でわからせられたセンシさんの怯え顔が迫真でガチすぎる。そしてマルシルのサイコフェイスマジこええ。とても信頼できねえ。

なんだこの一番くじの景品でラバーキーホルダーしそうな擬音は!
ガチでセンシさんが回復痛を味わっているのが視覚で伝わってくるよ!回復してもらったのに逆に最大HPが削られたんじゃないかってくらいスプラッターだよ!

脚あったんかワレ!!
さっき「これくらいファリンの命に比べると軽いもんよ!」とかっこつけて書いてたのが恥ずかしくなってきちゃったじゃないか!まあ片足失ってエドワード・エルリックみたいにオートメイル装備なんて別に見たいものではないし、これはこれでいい。
ところで即座に足がくっついたものの痒く感じるのは人体的になんとなくそうなるのが想像できる。…この痒さは、今週の結末で吹っ飛んだだろうな。ぼくだって精神を抉られたんだから痒い痒いと嘆く余裕はないだろう。

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