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2020.4.8 エッセイ日記 *私を見つめて。

昨日、残業を終えて退社すると外は藍色の空から漆黒の空へと変わろうとしていた。車を走らせ道を進むとフロントガラス越しに、綺麗な月が見えた。どんどん車を走らせている間もずっと正面の空に月が輝いていた。仕事で疲れきった心が色味がかったまるい大きな月に少し癒された。
途中、スーパーに寄って駐車場に車を止めてエンジンを切り、車内でしばらくスマホを見ていたら大きく鮮やかな月はスーパームーンだったと知った、そんな時、車の外からいきなり安倍総理の声が流れた。えっ?なに?どこから聞こえてるの?もしかしてスーパーマーケットから?緊急時は駐車場にスピーカーがあるの?スマホを見るのをやめて、買い物をすることにした。車の扉を開けると、安倍総理の声が響く。
私の車の斜め後ろのミニバンが車の後ろから荷物を出し入れしている作業中、テレビの放送の音を大きくしていたのだ。
なんだ、そういうことかと思い買い物に行った。
そして、自宅に着くと洗濯物を取り込むため、ベランダに出ると漆黒の中に静かに綺麗にたたずむ桜の空に綺麗く鮮やかなスーパームーンが見えた。
なんて綺麗なものが揃っているのだろう。
この景色を見ている時、その時だけでもこんな異常な状況の何もかも忘れて春と神秘的なものを感じていたいと思った。

今日は、定時の日なので退社すると空はまだ青空だった。そんな明るい空を見ると、自分の仕事の達成感を感じる。
しかし今の社会、仕事をしたくても出来ない状況があるのも胸が痛む。

自宅に着くと座らず、早速夕食にとりかかる。テレビはつけると辛い。営業出来ないなんて生活はどうなるのだろう。
音量を上げて音楽を聴きながら作る。アンジェラ・アキさんの『サクラ色』。料理を美味しくしてくれるそんな気さえする。

豚汁と唐揚げ。唐揚げはケチャップとマヨネーズと酢を混ぜ合わせたのに付けて食べると美味しかった。

こんな時だから、自分で衛生面に気を配りながら自分で作った料理を美味しくいただきたい。そう、つよく思う。

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