【ショートストーリー】フォローしているんですよ
川沿いの生える草にススキが目立つようになった。その光景は店内の大きなガラス越しから見えた。店内にも陽が差して、須磨田ルナは、眩しいと思った。
「いらっしゃいませ」アイビーのスリーピースのスーツを着た七三分けのツーブロックでパーマをかけた若い男性が対応した。
「株を現金化しにきました」ルナが言うと、
「分かりました。では、こちらの方にお掛けください」とその男性が席を案内した。
その男性の少しかすれた声に特徴があった。この声って聞いたことがある。
そうだ!最近人気急上昇のア