見出し画像

恋ひ初めの街①『プロローグ』

〈あらすじ〉

恋ひ初めの街①『プロローグ』
恋ひ初めの街

恋ひ初めの街②【第1話】『雨傘』(水無月)
「十年後の今日、今のこの時間に、僕はここにいるよ。必ずいるよ!」
あの言葉を信じて彼を待つ。

恋ひ初めの街③【第2話】『七夕』(文月)
『いつかまた 織姫様に会えますように  彦星より』
『いつかまた 彦星様に会えますように  織姫より』
再会を夢見て七夕祭りへ……
初恋と、それを取り持つ友情の物語。

恋ひ初めの街④【第3話】『ひまわり』(葉月)
二人の少女の狭間を往き来する少年。
“二つ”の魂が辿った運命の行方は……?
転生──時を超えて繰り広げられる初恋ファンタジー!

恋ひ初めの街⑤『未来へのプロローグ』
恋ひ初めの街から


恋ひ初めの街


初恋が訪れた街がある
想い出がある
誰しもの胸に物語がある

セピア色に褪せた記憶の片隅に
ほとばしる青春の息吹が眠っている

たぎる想いは
胸底から湧き出で
焦がし
切ない怒涛となって押し寄せ
時にはしどけなく身悶えて掻き毟る

旅立ちの歌を口ずさみながら振り返れば
置き去りにした足跡が
未来へと舵を切っていたことに気づくだろう

もう迷わない

青春の悔恨を
狂おしく燃え盛るほむらに変え
胸に灯したまま歩き続ける

新たな物語を紡ぐために



この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?