ひとり語り(道草のススメ的?)イベント「なりゆきの作法〜道草氏の極私的文学論」(8/5)のお知らせ
酷暑の日が続いていますが、みなさんご無事でしょうか?(私も私の家族も何とか無事です)
そんな暑い季節ですが、トーク・イベントのお知らせです。
8/5(日)、吉祥寺美術学院のアトリエで、私にとって初のひとり語りのイベントをやります。アトリエの夏の企画「サンデー・トークイベント」の1日として。
題して、「なりゆきの作法──道草氏の極私的文学論」。
音や映像の助けも借りて、朗読もたくさんやります。
吃音を理由に何よりも避けてきた朗読に取り組む(しかも人前で)のは、他人にはどうでもいいことかもしれませんが、自分としては恐怖を伴う試みです。
でもいまはそれをあえてやってみたい。自己満足90%のイベントかもしれません(とでも考えなければできそうにありませんから言わせてください)。
でも、話し手が安全なところでばかり話していて、それを聴く人は何が面白いだろう、という思いもあり。
※大阪府在住・高城青さんからのメッセージ「声がきれいやから朗読するのはとてもいいと思います。聴く方からすると。ひとの吃音がリズムに聴こえることがある。言いっぱなしの意見ですが…」
いろいろ思い返してみると、話をする中で沈黙を嫌がる意見を聞くことが最近ますます多く、なるだけ音の隙間を埋めることが「よいコミュニケーション」と言わんばかりですが、それでは吃音者は(いや、私は!)苦しいばかりなんです。その風潮には、微力ながら、身近なところからでも風穴を開けたいとも思います。
風穴を開けるとか言うほどのことはできないかもしれない。「黙って耳を澄ませている時間も、いいかも」くらいの問題提起になればいい。
テーマは、私にとっての「ヒストリー・オブ・おれ」です。
そんなの誰が聞きたいんだ? と思われるかもしれませんが、ひとりの人にとって、「ことばはどこから来るか?」「どうして書くのか/なにを、どう書くのか」を浮かび上がらせようという狙いです。
自分でこれまでに書いた小説やエッセイ(たぶん1999年-2006年に書いたもの)を選んで読みますが…
小川国夫にはじまり、石牟礼道子、灰谷健次郎、ミヒャエル・エンデ、片岡義男、竹内敏晴、長谷川四郎、梨木香歩、山本ふみこ、etc.(予定)の文章にも触れたり、(部分引用的な)朗読をしたりします。
大半は作家の代表作と評されてるものではなく、あくまでも私が影響を受けたもの、珠玉のことばたちを声にのせてみます。
ラジオ、レコード、映画について、少し聴いたり見たり話したりするコーナーもあり。とくに「音」は、この日の話の中心になると思うので重点的にやろうと計画してます。
話の内容にまつわる写真も、スライドでたくさんお見せする予定で、少しずつ準備してます。
当日、暑い中、来てくださる方へプレゼントする小冊子も、例によって作成中。またかわいい本(たぶん)をつくります。手づくりで。
今回は、参加者と一緒に何かワークをするという予定は全くないですが、私の話と、イロイロサマザマな音に、じっくり「耳を傾ける」というワークをぜひお楽しみいただきたいと思います。
(そうだ。ここだけのハナシ、以前、私が毎日、何年も書いていたブログ「道草のススメ」を読んでくださっていた方には、とても興味深いイベントになりそうですよ!)
申し込み方法など詳しくは、吉祥寺美術学院ウェブサイトの、こちらのページをご覧ください。ひとり語りなんて(自分で考えたくせに)ちょっと怖いような気もしつつ…よろしくお願いします!
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