はるまき

イラストレーター

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  • 絵に関する思考整理

    時々書き留めているので、それらをまとめていきます。

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すれ違ったあなたは素敵な人でした 3月

    • どちらが『いい』絵か

      絵を2パターンに分けて描き、夫に 「どちらがいいと思う?」 と聞くことがある。 色使いと構図が違う2種類の絵を前にして、夫は 「この絵で伝えたいことは何なの?」とか「この絵の設定は?」 「これは誰の視点?どういう状況?」 と、想定していたこととは別の、こちらを少し考えさせる質問をしてくる。 すると私は段々不安になる。 「私の絵に『伝えたいこと』が足りないのか?」 「この絵で状況が分からないということか?」 「この絵は『いい絵』じゃないのか?」 「見ても何も分からない絵に

      • 子どもの私が見たもの

        絵を描くたびに苦しむのを止めて、「自分を癒す」絵を描こうと思い始めてから、絵の中に人が現れ始めた。 その人は一人だ。 どこか寂しくて、でも心を持っている。 私は幸せで温かな家庭で育ったとは言えない。 怒鳴り声がしょっちゅう聞こえて、人を憎んで、どこまでも家から逃げたかった。 家に帰るのが憂鬱で、家庭を怖いと感じる子ども時代だった。 ただそれは実は絵と関係ない話で、私は私の「好き」なものを描いてきた。 それは私から、過去の私を切り捨てたものだった。 私にとって綺麗で、現実か

        • どんな絵を描きたいか

          忘れたくないので書いておく。 2020年の秋 どんな絵を描きたいのか分からなくなった。 絵を通して何を伝えたいのか、見た人に私の絵から何を受け取って欲しいのか、何が描きたいのか、考えられなくなった。 思うように絵が描けなくなった。 1ヶ月ほど絵を描くことをほぼ辞めて、絵に関する本を読んだりした。 もうこのまま絵を描かなくなるのかもしれない。 そう思いながらも捨てきれず、どうしようもなく怖く、絵を描くことを辞めないために必死に考えた。 自分が毎日描けるもの、頭を使わず

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        すれ違ったあなたは素敵な人でした 3月

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        • 絵に関する思考整理
          14本

        記事

          今年の振り返りと今後

          絵をよく描いた一年だった。 ▼はじめに 技術面ではかなり成長した一年だったと思う。 アイデアがこんこんと湧くようになったことも本当によかった。 技術面と精神面で歩調が合ってきた気がする。 ▼技術面 人物の絵柄はかなり安定してきて、描きたい顔で描けるようになってきた。 クロッキーで頭の中の線を蓄積した結果、人体を動かせるようになってきた。 複雑な角度も想像がつくようになってきた。 背景イラストのパースに苦手意識がなくなった。 描き慣れた背景ができてきた。 ▼精神面 アイデ

          今年の振り返りと今後

          「好き」にフォーカスを当てて

          はるまき歩けば悩みに当たる って感じで悩みが多い。 でも今日は悩みが消えてとても幸せ。嬉しい~! 最近、絵を描くのがめちゃくちゃ楽しくて、 それで悩んでいた。 変なことを言ってるのは分かってるんだけど。。 そもそも1年前、「絵を仕事にしたい!」と思って絵を描くことを再開した。 お金を払ってでも絵を上達させたい、絵を習慣づけたいと思ってイラストのマンツーマンレッスンを受けた。 今はイラスト大教室というコミュニティーで たくさんの人たちと交流しながら絵を描いている。 それもお

          「好き」にフォーカスを当てて

          もっと絵を描く時間が欲しい

          よく悩む人間だから悩みを書いておく。 絵を描く時間がもっと欲しい。 仕事を辞めたい。 絵を描きたい。 もっと上手くなりたい。 絵を仕事にしたい。 私が今より絵を描く時間を増やすためには、自分がやってる好きなことを減らさないといけない。 好きなこともしつつ絵を描いてる人もいるのに。 絵が上手い人はその分努力をしているという。 その通りだと思う。 時間も情熱もかけている。。 私は絵を描く時間が足りないから努力が足りないから上手くなれないのか。 そう思うと、仕事も、好きな漫画を

          もっと絵を描く時間が欲しい

          絵のことを考えすぎて心がバラバラになりそう!

          ずっとモヤモヤとしてきたことがある。 それは、私が描きたい絵の種類のことだ。 ・風景画を描きたい ・キャラクターイラストを描きたい ・漫画を描きたい ・育児イラストを描きたい ずっと絞れずに過ごしてきた。 どれも描きたい気持ちがあったからだ。 そしてどれも中途半端にしてきたのではないかと思う。 どれを描くにしても練習したり、絵にすることはできるから、作品はできた。 でも私は割り切るのが下手なので、「あっちの練習もしたいんだけど今はこれをしてる・・・」と心ここにあらずにな

          絵のことを考えすぎて心がバラバラになりそう!

          Twitterで背景込みの似顔絵を3枚描く企画をした

          先日Twitterで「フォロワーさんのお子さん描きます!」企画を行った。 詳細は下図の通り。 100名の方にご応募いただき、抽選で3名の方を決定して 絵を描かせていただいた。 ここでは企画について考えていたこと、学んだことを整理する。 ・なぜ企画をしたのか  ①フォロワーさんと交流をしてみたかったから  ②自分が描きたい絵のイメージから飛び出して、色んな想定外の構図で描いてみたかったから ・なぜ「背景込みの似顔絵」にこだわったのか  ①写真の背景に含まれる小物一つもいつ

          Twitterで背景込みの似顔絵を3枚描く企画をした

          模写の中毒性ときたらやばい

          模写って・・・ めっちゃ楽しい。 いや、上手く描けない内はそうでもないと思うけど、だんだん描けるようになる。 繰り返していれば、ある程度テクニックが身につけば、描ける。 真似するだけなら段々スキルがアップする。 目が養われるのか、「時間をかければ何だって描けるな」と思えるようになる。 (実際どこまで描けてるかは知らんけど) 終わりがないところに入ると、 あれ?私ってそもそも模写がしたかったんだっけ? と、ぽつんと一人で考え込むことになる。 人物や物体の構造の理解が進ん

          模写の中毒性ときたらやばい

          絵が上手い人への嫉妬

          連載が決まった友人たちがいる。 すでに単行本を出して漫画を連載している友人もいる。 TwitterのめちゃコミだののPRで彼らの漫画が流れてきたりする。 しゅごい。。。めっちゃ羨ましいっていうか雲の上の人のように感じる。。。しゅごい。。。 めっちゃめでたいしそこに何の嫉妬心もないのだが、 いや待てよ。嫉妬心がないのもどうなんだろうか。 自分の中にもっと野心があったら友人たちに 羨ましいーーー!きーーー!私も続くぞ!!!!目指せ連載!! とかなるんじゃないのか? 嫉妬って

          絵が上手い人への嫉妬

          「最近の絵っぽい」って感覚

          たまに「最近の絵」について 考えている。 「最近の絵っぽくない。古い感じがする。」 とか 「最近の絵っぽくっていい!」 とか そういう気づく感覚って、年齢とともにどんどん失われていくんじゃないか? いつの間にか自分の絵が古くなっていく、それにいつか気づかなくなることに怯えている。 今思う「最近の絵」について気づきをまとめていきたいと思う。 私が昔キャラクターの絵を描いていたピークは2008年~2014年頃。 仕事などの関係でどんどん絵を描かなくなり、2019年からまた絵

          「最近の絵っぽい」って感覚

          絵に関するテクニックを追いきれない

          一年前、オンラインのマンツーマンで行われるイラストレッスンに申し込んだ。 その後イラストレッスンは、「イラスト大教室」と名前を変えて、slackというアプリを用いた大人数でのコミュニティになった。 (興味のある方は記事最後のサイトリンクからどうぞ。) そのコミュニティには絵を描く人が大量にいる。 今50人くらい?もうちょっと少ないのかな? とにかく大量のクロッキー、デッサン、カラーイラスト、イラストテクニック、イラストソフトのテクニック、展示会のお知らせ、参考になるサイト

          絵に関するテクニックを追いきれない

          26時間かけて描いた絵の悲しみ

          先日、一枚の絵を描いた。 もう本当に描きあげるまでが辛い日々だった。 自分が描いた全ての絵に対して、「全力で描いた」、「この絵が大好きだ」と思えるようになりたい。 そう思ったのはいつのことだろうか。 今回の絵はラフから全く覚悟が足りなかった。 ワクワクがないまま描き始めたのだ。 「ここがおかしい」という箇所を一つひとつ正すような、自分の技術的に苦手な箇所をつぶすためだけの絵になった。 人に見せるのも恥ずかしい。 26時間、何やってたんだという気持ちになる。 この絵

          26時間かけて描いた絵の悲しみ

          絵に描くアイデアが浮かばなくなったときのこと

          急に、ここ最近、面白いほどポンポンとアイデアが浮かぶようになってきた。 「こんなのってどうかな?」と描きたいものが思い浮かぶ。 「昔の方が絵を上手く描けていた」という自負があって、超えられない…という重い気持ちをずっと抱えてきた。 でもそれは、本当はワクワクとかアイデアの根幹、自分の発想力があった頃の思い出にしがみついていたのかもしれない。 仕事が始まってから、死ぬほど辛い目にあって、もう生きていたくないと思った。 その頃から、絵に救いを求めるようになった。 毎日何かし

          絵に描くアイデアが浮かばなくなったときのこと