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絵が上手い人への嫉妬

連載が決まった友人たちがいる。
すでに単行本を出して漫画を連載している友人もいる。
TwitterのめちゃコミだののPRで彼らの漫画が流れてきたりする。

しゅごい。。。めっちゃ羨ましいっていうか雲の上の人のように感じる。。。しゅごい。。。

めっちゃめでたいしそこに何の嫉妬心もないのだが、
いや待てよ。嫉妬心がないのもどうなんだろうか。
自分の中にもっと野心があったら友人たちに
羨ましいーーー!きーーー!私も続くぞ!!!!目指せ連載!!
とかなるんじゃないのか?

嫉妬ってなんだ。よくしてる気がするんだけど。

嫉妬[名](スル)
1 自分よりすぐれている人をうらやみねたむこと。「他人の出世を嫉妬する」
-コトバンク- デジタル大辞泉の解説 より

ついでに「うらやむ」と「ねたむ」の意味を調べてみよう。

羨む《「心(うら)病(や)む」の意》
1 他の人が恵まれていたり、自分よりもすぐれていたりするのを見て、自分もそうありたいと思う。「人も―・む仲」
2 他人のすぐれた才能や恵まれた状態を不満に思う。「同輩の出世を―・む」
-コトバンク- デジタル大辞泉の解説 より
妬む・嫉む
①他人の幸福や長所がうらやましくて、憎らしいと思う。ねたましく思う。 「仲間の出世を-・む」
②腹を立てる。くやしく思う。 「うるはしき姿したる使にも障らじと-・みをり/竹取」
-コトバンク- 大辞林 第三版の解説より

他の人を見て、自分を見て、しょんぼりしてしまう気持ちはよくある。
自分が今この瞬間から、この人みたいになれたらいいのに、と。
私が最近他人の絵を見て感じた気持ちを赤裸々に書くと下記のような感じだ。

線が美しくて羨ましい
配色が絶妙で羨ましい
魅力的な構図で描けて羨ましい
漫画が描けて羨ましい
セリフの面白さが羨ましい
間の取り方が上手くて羨ましい
題材選び、ストーリー展開が上手くて羨ましい
バズって名声をあびるだろうことが羨ましい
自分が上記のことすべてできないので苦しい

でもここで気づくよね!!!
そう!!
私は何もやっていなーーーい!!!!

自分のやりたいことが決まってて、
前にひたすら進んでいる人がいて、めっちゃ眩しくなる。
自分ができていないことを突き付けられるようで苦しくなるときもある。

でも、嫉妬心はいつも向上心に変わる。
そんなに優しいものではなく、競争心かもしれない。
自分がやれることを積み上げて、結果を残したいと思う。

追い付きたい。横に並びたい。
すぐそう思うけれど、
自分のやりたいことが何かをハッキリさせておかないと。
漫画か、イラストか、自分の絵をどうしたいのか。
見せたいのか、売りたいのか、表現したいのか。

土俵が違うのに嫉妬したところでどうしようもない。
私の嫉妬心の奥底にあるのは、

・他者から認めてもらえないと不安になる、自分の作品への自己評価の低さ
・誰かに公式な場で評価される勇気がない、実力の低さへの劣等感
・絵がなかなか上手くならない、先行きの見えない不安

こういった感情だ。
単純に「連載」とか「受賞」とかの結果だけを羨んでも仕方がない。
漫画を描きたいわけではないのに、漫画を描く人を羨んでも仕方がない。

「嫉妬は毒だ」という言葉を見たことがあるけれど、嫉妬心を抱いてから、自分が何をするかだと思う。
日々改善しながら、反省しながら、絵を描く。
それだけなんだなあ。

読んでいただきありがとうございます!! まだまだ描くぞ~!