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絵に描くアイデアが浮かばなくなったときのこと

急に、ここ最近、面白いほどポンポンとアイデアが浮かぶようになってきた。
「こんなのってどうかな?」と描きたいものが思い浮かぶ。

「昔の方が絵を上手く描けていた」という自負があって、超えられない…という重い気持ちをずっと抱えてきた。
でもそれは、本当はワクワクとかアイデアの根幹、自分の発想力があった頃の思い出にしがみついていたのかもしれない。

仕事が始まってから、死ぬほど辛い目にあって、もう生きていたくないと思った。
その頃から、絵に救いを求めるようになった。

毎日何かしら絵は描いていた。
しかし絵を描く自分を維持するのに必死になって、
描きたいものが浮かばなくなって、
描けなくなっていった。

助けて、誰か助けて、と絵を描いていた。
そんな日々の繰り返しで何か欠けてしまった。

絵を描くこと自体が減っていった。
もう5年以上も前の話だ。


結婚し、子どもが生まれた。
特に描きたいものもなかったが、リハビリのように、オンラインのイラストレッスンを受けてみた。
もう一度、描くことに取り組みたいと思った。


でも、やっぱり描きたいと思うものがなかった。

空洞のままだった。絵から返事がない。
思い出の中に描きたいものはあるけれど、更新されない。
道を歩く人を見て、「あの人のファッションいいな!」と思って絵を描いてみる。絵は描けたけれど、他人からアイデアをもらって、それを描くようだった。
自分の想像力が働いていない。

子どもを描くようになった。
子どもは可愛いネタの宝庫で、描きたいことはたくさんできた。
でも、日記のようなもので。忘れたくないことを走り書きするような、自分の絵なんだけど、ちょっと違った。

それでも、描きたいものも特にないしな、と思って色んなものを描いてきた。
推しがいるっていいな、子どもは可愛いから子どもが推しになるのかな?などと考えつつ、イマイチ腑に落ちない。
なんでだろう。

推しがいる人のような「これが描きたい!もっと上手く描きたい!」という熱量が足りない。
自分の源流が枯渇している。
そんな気持ちをもっていた。


先日、少しゆっくりめに寝た。
そうすると、ちょっと脳にスペースができたのかな?

急に新たなものを思い浮かぶことができた。

すごい。この感覚が久しぶりすぎて
とても心がざわついている。

昔の方が絵を描くのが楽しかった、どんどん描くものが浮かんだ。
絵のルールなんて考えずに、ひたすら吸収しては描いて、描けることが喜びで、勉強を勉強とも思わず成長し続けられた。
その「好き」が最高の栄養になって身体のすみずみまで潤っていた。
絵を描くことも絵を描いている自分も楽しく好きだった。

昔のようにはなれないんだなと思っていたんだ。
だからちょっと、この気持ちを、アイデアをどうしよう?と持て余す気持ちがある。
「こういう方向性で上手くなろう」と計画を立てつつ地道にやっていくか、と思っていたところに「これ楽しそうやない?!?!」と計画なしのパーティの招待状みたいなワクワクがきたような。
上手か下手かといった基準しかなかった自分の目が変わったのを感じる。

これからどうやってアイデアと技術を組み合わせていくか。
自分の心が少しずつこの状態に慣れて、柔らかくなって、絵に関する学びと自分のアイデアが実を結ぶといいなと思っている。

下記に、アイデアが浮かばなくなってからアイデアが浮かぶようになるまでやったことをまとめておこうと思う。

▼やったこと
①オンラインイラストレッスンに加入した。
 →発想力に溢れる友達や、絵を高頻度で描く友達ができた。
②一年間毎日絵を描いた。
③クロッキー、デッサン、パース、人物など色々挑戦した。
④イラストに関する本をたくさん読んだ。
⑤好きなイラストレーターさんの絵をたくさん見た。
⑥毎日Web漫画を読み漁った。
⑦自分がいつか絵で描きたいと思うものをテキストでまとめた。※ただし過去分のため、更新はされていなかった。
 →その絵を描くために必要なスキルを洗い出した。
⑧Youtubeで好きな歌手やバンドを探して聞いた。
⑨Pinterestで好きな写真を集めた。

ちなみにアイデアが湧くようになった直前にやったことは、本当によく寝たことだけだったため、しっかりとしたきっかけは掴めていない。
①~⑨のどれも、継続してきたから突然アイデアが湧くようになったのかも。
アイデアが湧くようになってからは、「昔の方が絵を上手く描けていた」と思うことが一切なくなった。
昔の絵へのこだわりが不思議とまっさらに消えていて、何とも思わなくなった。
もしもう一度悩むことがあれば、またこのページを見たいと思う。

読んでいただきありがとうございます!! まだまだ描くぞ~!