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意外にも性に合っている気がする|日記(5/27-5/30)

5月27日(月)
休日。夫を見送って、『恋はつづくよどこまでも』を観ながら朝ご飯。魔王に胸キュンしてしまう。今日は雨予報だったけど、思い切って洗濯物を外干しをしてみることにした。お昼前、近くのスーパーへ買い出しへ。明日の食材までまとめて購入する。昼ご飯は昨日夫が作ってくれた肉じゃがの残り。二日目のカレー理論と同様、二日目の肉じゃがも味が染み込んでいて美味しい。ご飯を食べながら、気になっていた映画『Winny』を観る。2000年代初頭に誕生したファイル共有ソフト「Winny」の開発者逮捕の真相を描いたもの。違法行為をした本人だけでなく、そのシステムを作った人まで逮捕されてしまうのは腑に落ちないと改めて感じた。しかし2000年代初頭の空気感や当時の女性の扱われ方(別に悪い意味ではなく)などが忠実に再現されており、懐かしく思った。また、金子勇さんの話始めると止まらなくなる感じや、宇宙に想いを馳せる純粋無垢な心がなんとも天才感があった。夫にこの事件のことを教えてもらったきっかけで観たが、没入できてとっても良かった。映画を観終わった後はひたすらnoteで記事を書く。いつもの日記に加え、昨日の夫の話で変わった価値観についても記事にする。ずっと日記以外の記事を何か書こうと思ったけど、ようやく「これだ!」というものに出会えた気がする。夕方になったので洗濯物を取り込む。雨70%予報だったのに結局降らなかったのを見て、『騎士団長殺し』の言葉を思い出す。ポッドキャストのお悩み相談を聴きながら、夕飯の支度。いつもは相談者に共感していたけど、今日は「とりあえずやってみれば良いのでは」と思えるようになった。鶏肉と野菜の塩麹炒めとなすのお味噌汁、惣菜のきんぴらを食卓に並べる。私のなんでもない一日の話も、帰宅した夫はたくさん聞いてくれる。眠る前、夫が腕をウネウネしてタコの動きを真似しながら「明日からの仕事は、タコになった気持ちで行こう!」と声をかけてくれた。心の隅にある心配を汲み取ってくれて、笑わせてくれるのが嬉しい。

お味噌汁も作ったのえらい

5月28日(火)
明け方4時台に目が覚めてしまう。仕事の日は毎回緊張して早く目が覚めてしまうけど、これもじきによくなるものと信じたい。夫が「体調は無理せず、会社ではタコのように自然体でね。」と声をかけてくれる。優しい。今日は大雨だから、行き方を変えてみることにした。遅刻することが怖くて大変だけど絶対に間に合うルートを選択していたけど、とりあえず試しにやってみて、相談してみればいいのだと思えるようになった。試しにバスを乗り換えて向かうと、行き道の登山がなくなりかなり楽になった。今日は先輩がほとんど不在なので、一人で本社の先輩とやりとりしながら経理の仕事をする。事務所には社長を含めて、自分の親くらいの年齢の男性しかいない。おじさん特有のジョークがわからず、ガチ愛想笑いをしてしまう。「おじさんより、若いお姉ちゃんの方がいいな〜」などと言われると、そういう発言は今の時代だったら殺されるぞと思う。しかしながら、休憩時間や帰宅時間などを気にかけてくれる優しさがあるので、それもジョークとして受け取れている。本社の先輩とのやりとりも増え、少しずつ会話に絵文字が混ざるようになった。今日は試しに猫の絵文字を送ってみるなどした。休憩時間には『さびしさについて』を読み進める。通勤ルート変更チャレンジの一環として、帰りのバスも変更してみることに。大雨だったのでちょうどいい。ふと行きと帰りで聴きたいポッドキャストが違うことに気付き、これも記事にしたいと思う。仕事で疲れ気味の夫のために、キレートレモンを買って帰宅。村上RADIOを聴きながら、なすのトマトガーリックパスタを作る。春樹の選ぶジャズは、労働後の身体に染み渡る。帰宅した夫と食事。彼は今日、会社で自己紹介をする機会があったらしい。趣味に「ドラマのサントラを聴くこと」を挙げるほど、ドラマの沼にハマってくれて嬉しい。次は逃げ恥を一緒に観る約束をした。食後は二人で『ラブトランジット』を観た。続けて観ずにちゃんと一話分で踏みとどまれるようになった。

村上春樹飯

5月29日(水)
今日も4時台に目が覚めたけど、無事に二度寝できた。『日曜、お茶しない?』を聴きながら支度。「慎重になりすぎていつも決断が遅くなる」というお便りに対して、山根さんが「慎重派でも、悩んだ期間で気付けたことがあると思う」と話していて良かった。今日もバスを乗り替えながら出勤。乗り換えのバス停を駅前に設定し直したら、早めにバスに乗ることができて快適だった。朝、先輩がいるうちに質問事項を確認する。ついでに6月から通勤ルートを変更したい旨を伝えると、すんなり変更届を印刷してくれた。今日もおじさんたちのジョークに愛想笑いしつつ、伝票を打つ。昼頃、会社の避難訓練に参加。社長が「一緒に行こう」と言ってくれて、避難するところまで案内してくれた。「訓練を通じて、初めて会社の施設に入りました」と言うと、「今度うちの施設を使いに来なよ!」と言ってくれたので、いつか夫と利用してみようかと思う。前職では避難訓練が面倒で毎回休みを被らせていたけど(最悪)、今回参加して従業員さんと改善点などを話し合うことができて、いい時間だった。それでも休憩時間死守派なので、ちゃんと休憩してから仕事再開。午後、本社の先輩に「仕事が早いですね!」と言われて嬉しくなる。「好きなことを仕事にしなければ」という気持ちは、もしかしたら前職の作業が虚無であったから感じていただけかもしれないと思えた。意外にも、経理の仕事は性に合っている気がする。まだわからないけれど。帰る頃、入れ違いで戻った同い年の先輩が「今日は朝から何も食べてない」と言うので、デスクに入っている大量のお菓子を全部渡してから事務所を後にした。新しいルートは少々バスの待ち時間はあるものの、17時半頃には家の前に着けるのでちょうどいい。スーパーで買い物した後、夫のリクエストの豚キムチを作る。最近仕事が忙しそうだったので、好きなものを作ってあげたかった。おかずもご飯も山盛りにしたにも関わらず、2回くらいご飯をおかわりしている夫。食事をしながら今年も年収が上がりそうだということを教えてくれるも、彼は「すごい!」と人に言われることを嫌がる節があるので、何て答えたらいいのか迷う。でも私は本当に尊敬しているし、彼のおかげで週3〜4勤務でも平気でいられるから感謝している。眠気が襲ってきたので、ソファで夫の膝に足を乗っけると「のびのびしてていいねぇ」と笑われる。仕事の話をすると「でもこの調子(二日働いただけで疲れてしまう)だと、週5勤務は無理そうだね」とバッサリ言われる。確かに。うとうとしてると、母親の如く「ソファで寝ないで、シャワーを浴びてから寝てね!」と言われたので、半分寝ながらシャワーを浴びる。21時半には就寝。

みんな大好き豚キムチ

〈月曜日に思い出した言葉〉

まったく正しいこととか、まったく正しくないことなんて、果たしてこの世界に存在するものだろうか?
我々の生きているこの世界では、雨は三十パーセント降ったり、七十パーセント降ったりする。たぶん真実だって同じようなものだろう。
三十パーセント真実であったり、七十パーセント真実であったりする。

『騎士団長殺し 第2部』村上春樹 P.427

〈水曜日に聴いたポッドキャスト〉

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