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【ビジネス書】君のお金は誰のため

読んでもいまいちわからなかったが,とりあえずアウトプットしていく.

お金自体に価値はないし,お金で解決でいる問題はない

これは,要はお金を過信するなと言うこと.お金を過信すれば,ハイパーインフレが起きて崩壊してくだけだと記してある.

お金は,自分で解決できない問題を他人にお願いするのに使う道具(紙切れ)に過ぎない.お金を払うとき,それを受け取り,働く人がいるから成り立つ.お金の向こう側で働く人を忘れてはいけないということである.
それはそうだ.災害で経済が機能していないときに札束は腹を満たしてくれないし,使えない以上何円でも価値はない.この本にはパンと消費割合について書かれていた.

100人で成っている国があったとする.食料はパン屋で売られるパンだけで,一日一人朝と晩1つづつパンを消費する.つまり,国全体で一日200個のパンの消費がある.しかし,ある日,パンの価格が高騰.その上一日100個しか販売されなくなった.生活に困った住民はデモを起こし,パンの価格を下げるように訴えた.そこで政府(100人の運営)は物価の高騰に合わせてお金を配った.しかし,問題は解決せず,パンの価格は更に高騰.貧困者が続出した.

お金を過信するとこのようなことが起こる.(今の日本にも見られるのでは?).ではどうするれば解決できただろうか.それを考えるには,パンの生産量と価格について考える必要がある.価格が高騰し,政府がお金を配った.高騰しても消費者はパンを買えたのだから,パン屋は100個ではなく,200個すべて売ってしまったほうが利益になる.そうしなかったのはなぜか,何らかの理由でパンを生産できなくなったと考えるのが自然だろう.それは,災害かもしれないし,病気や怪我かもしれないしわからない.問題はお金(補助)を消費者にまわしてしまったこと.どれだけお金を増やしてもそもそも生産能力が落ちているのだからパンは生まれない.ここで,政府が生産者に対して手助けをして,生産量を上げることができれば価格の高騰は収まり,問題解決に向かっただろう.お金が解決してくれるという考えを大半の人が持っていたからこの国は貧困に陥ったのだ.問題を解決してくれのはお金ではなく,他人だ.それを努々忘れてはならないだろう.
いまの日本でも同じことが起きている.価格の高騰や貧困,インフレはそれ自体も問題ではあるが本質的ではない.問題の本質は,政府が生産者に補助を出さず,国全体での生産できるパンの数が激減していること.言い換えると,少子高齢化により,老人が増え労働人口が相対的に減ったことで,生産力が低下し続けているが,選挙で選ばれるには,マジョリティである老人に有利な政策を打ち出す必要があり,若者への投資や労働者など生産力を担う者への政策までまわっていないということである.そうなれば当然,国全体で貧しくなる.一部の老人(老害と呼ばれる,生産能力もなく家族の支えにもならず社会的には無価値な人間)が我が身可愛さを第一に考えることは理解はできる.しかし,それに引っ張られるのはとてもではないが未来が一寸たりとも見えないと言わざるを得ないだろう.少なくとも,政府の人間も一部の高齢者も自分の子供や孫がいて,孫の代で貧困になることは望まないはずだ(と思いたい).あくまで,どこにエネルギーを使うかといったときに未来へ投資していかなければこの先は地獄だ.

今の日本の根本的な問題を解決できなければ,現代の社会の変化する速度を考慮すると私達か私達の次の代が最後の日本人となる可能性も十分に感じた瞬間でした.

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