フラッシュバックを起こすライフイベント

田舎の低学歴家庭に産まれ、24歳まで実家で暮らしてきた。24歳で上京し、親と離れてから早5年が過ぎようとしている。

社会人として自立し、東京で一人暮らしをして親とも物理的な接触を断ってきたが、幼少期の虐待やモラルハラスメントを受けた情景はいまだ鮮明にフッとよぎることがある。
いわゆるフラッシュバックというものだ。

フラッシュバックは仕事をしている最中、一人の帰り道、家で家事をしている時などにふと起こって、あの時あの瞬間の悔しくて惨めな思いがまた湧き上がってくる。やりどころのない怒りに対して、思わず小声で「クソッ」と口にしたり舌打ちしてしまうこともある。

こんな調子でフラッシュバックは日常の中で慢性的に起きているが、ここ5年で最もフラッシュバックが頻繁に起こり、辛く悲しい思い出と向き合わなくてはならないイベントがあった。
それは、自分自身の結婚であった。

結婚とは、本来とてもポジティブで、たくさんの人々から祝福される、大きなライフイベントの一つだと私は思っている。
だが、私はそうしたポジティブな側面を享受しつつも、自分が目を背けてきた生育環境や毒家族といったものとしっかり向き合わなければならない辛い経験でもあった。

親へ彼を紹介するとき、父は彼を怒鳴り散らしたり殴ったりして危害を加えないだろうか?
両家顔合わせの際には、先方のご両親に失礼なことを言って破断にならないだろうか?
結婚式で突如怒鳴り散らして、せっかくの式を台無しにされないだろうか?

常に不安が付きまとい、私は親が絡むイベントの日にちが近くたびに精神的に不安定になり、胃が痛くなったり夫に泣きついたりしていた。
マリッジブルーという言葉をふと思い出し、それか、という思いがよぎったこともあるが、毒親育ちの人の場合、通常のそれよりも酷だと私は感じている。

一般的に、マリッジブルーは結婚という自分を取り巻く大きな環境の変化に対して抱く不安感を指している。しかし、毒親育ちの人の場合、不幸な家庭環境を経験しているため、家庭の愛がそもそもなんたるかをよく理解しておらず、家庭を築くイメージが持ちにくい。毒親からは歪んだ愛情を長年注がれてきているため、自分に幸せな家庭を築くことができるのかという不安を抱いてしまうのだ。
さらに、夫の家族が円満で義理の両親も良い人だった場合(私の場合がそうだった)、夫が羨ましくて時には妬ましくもなり「なんで私はあんな親の元に生まれてきてしまったのか」「あんな風に愛されたかった」というネガティブな感情が次々と沸き起こってくる。

この件に関しては色々と思うところがあり、まだまだ続きそうなので、また後日続きを書いていこうと思う。

ひとまず今日のところはおやすみなさい。

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