愛。変わるものと変わらないもの~SS風の詩
ねぇ、お母さん
こどもに期待することは愛情だって思ってるでしょ?
信頼してるからだって思ってるでしょ?
「あなたならできると思ってるから」
「あなたのことが心配で言ってるのよ」って
でも違うよ。
それは押し付けだ。
本当のわたしを見ていない。
わたしのありのままを見ようとせずに
ただ否定してる。
わたしは
お母さんの
理想と綺麗ごとの影で
ずっと殺され続けてるんだ
ずっと ずっと。
どうしてこんなに生きるのが辛いのか
わかっていたけれど 気づかないふりしてた
嫌われるのが怖くて
見捨てられるのが怖くて
お母さんに。
― 気づいても
何も変わらない
ただ
「ダメな子」になるだけだから
我慢して
苦しくても
どうにもなれずただ生きて
そうするうちに
お母さんはいなくなった
なにも変わらない現実の中
あなたはいなくなってしまった
なのに。
いなくなった今も
わたしは窒息しそうな膜に包まれている
なにをしたって
怒る人なんてもういないのに
これ以上
嫌われようも
愛されようもないのに
窒息しそうな膜は
わたしを包んで逃がさない
もがいてもがいて
気づいた
わたしはまだ 一緒にいるんだと
自分を否定し続ける亡霊と
母はいなくなってなどいなかった
ただ形を変えて
内側からわたしを拘束していたんだ
どこまでも尽きることない
深い深い
歪んだ愛のかたちで
* * * * * * *
本日も画像はTome館長にお借りしました。素敵な絵を提供くださっていて感謝します。
ありがとうございます╰(*´︶`*)╯♡ お預かりしたエネルギーが人と地球のために廻っていくよう活動します!