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詩~影の中の光、光の中の影

この世で壱番小さくて弱いものに寄り添って生きたいと思っていた
自分から声を上げる方法もわからなくなってしまったものたち

でも
その願いは誤りだった

それは
無用のことだ
愚かな選択だ

―なるようになる

常に完璧であるこの宇宙のその瞬間の形態

それ自体が常に完成させた表現であるのに
なにを手を加える必要があるだろう

それでも

頬を伝い落ちる涙を
行き場のない想いたちを

ただ掬い取って抱き留めたいと思う
願いとの狭間で生きている
狭間で

なにかを変えたいわけじゃない


ただ寄る辺なく響く感情の音が
聴こえてしまうから
「ない」ものになんて、できないから

あなたを知っているよ と
わかっているよ そうだよね と

見られてこなかった存在は
見つけてもらうことを欲しているから
そんなことがわかってしまうから

それはもう「あなた」ではなく「自分自身」でしかないから

見届けたくなってしまうのかもしれない

キラキラ消えていくまで
最期の瞬間まで

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