はらメディカルクリニック院長 宮﨑薫

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はらメディカルクリニック院長 宮﨑薫

不妊治療に関する記事から日々の出来事など。 はらメディカルクリニックHP https://www.haramedical.or.jp/ 公式Instagram https://www.instagram.com/haramedical/

記事一覧

PGT-Aって、結局どうなの!?~第3回~

本シリーズ第3回。読者の皆様、ありがとうございます。はらメディカルクリニック院長の宮﨑です。 本シリーズは、PGT-Aはメリットとデメリットが複雑に絡み合っており、ど…

PGT-Aって、結局どうなの!?~第2回~

はらメディカルクリニック院長の宮﨑です。 今日は、PGT-Aって結局どうなの!?の第2回です。 PGT-Aは、胚(受精卵)を子宮に移植する前に、胚の染色体異常を検出するため…

PGT-Aって、結局どうなの!?~第1回~

皆様、こんにちは。はらメディカルクリニック院長の宮﨑です。 これまで何回か胚移植を繰り返してもうまくいかなかったり、何回か流産を経験され、主治医からPGT-A(Prei…

心理カウンセリングを利用してみませんか?

皆様、こんにちは。はらメディカルクリニック院長の宮崎です。 不妊治療は身体的、精神的に大きなストレスを伴うプロセスです。治療が長引くことで、カップルは感情的な疲…

不妊治療に専念するために、休職/退職したほうがいいですか?

皆様、お久しぶりです。はらメディカルクリニック院長の宮崎です。 「不妊治療に専念するために、休職/退職したほうがいいですか?」という質問を時々いただきます。 これ…

原先生へ:2年間のクリニックの出来事を報告

2022年4月19日、原先生が亡くなって2年が経ちました。 今日は先生の好きだった崎陽軒のお弁当を頼みましたので、ぜひ召し上がってください。 最初、仏壇の前にはお弁当だ…

精子ドナーが、提供した精子で生まれた子から認知・扶養・遺産相続を要求されるということはありません

こんばんは。はらメディカルクリニック院長の宮﨑です。今日は、以前から一度noteにしようと思っていたことを書きます。 当院は今年1月、精子バンクを使用した第三者精子…

二葉乳児院

大変ご無沙汰しています。はらメディカルクリニック院長の宮﨑です。 当院の所在地は渋谷区千駄ヶ谷ですが、隣の信濃町には、二葉乳児院があります。いろいろな事情から家…

メディカルパーク横浜の菊地院長と対談させていただきました

こんにちは。はらメディカルクリニック院長の宮﨑です。 この度、はじめて他の医療機関の院長と対談をさせていただきました。これは、妊活ラボさんの企画です。妊活ラボさ…

『どれくらいで妊娠できますか?』

noteへの投稿を随分とご無沙汰していました。はらメディカルクリニック院長の宮﨑です。 当院でもメルマガを配信することにしました。 体外受精をした場合、妊娠までの治…

原先生が亡くなって1年が経ちました

2021年4月19日(月)、故原利夫先生の一周忌法要をはらメディカルクリニックスタッフのみにて滞りなくすませることができました。 本来であれば患者様や親交のあった先生…

減数分裂とは。染色体異常とは。「卵子の質の低下」の更なる解説。

こんばんは。はらメディカルクリニック、院長の宮﨑です。 先日記載しました、卵子の質の低下 多くの方にお読みいただきありがとうございます。 「減数分裂」と「染色体…

対談内容をHPに公開しました

参議院議員片山さつき先生のYouTube番組のゲストとして参議院会館に伺った際、動画撮影をしていない場面でもたくさんお話をさせていただきました。 今回は、その対談をイ…

卵子の質の低下をわかりやすく解説

こんばんは。はらメディカルクリニック院長の宮﨑です。 不妊と年齢の関係性を表すとき「卵子の質」という言葉をよく聞くと思います。しかし、卵子の質とはどういうことな…

男性不妊の先生方を頼ってみてください。

こんばんは。はらメディカルクリニック院長の宮﨑です。 当院の男性不妊外来を担当してくださっているのは、日本で一番多くの男性不妊治療の診察やOPEをしている獨協医科…

英語でお話しいただける電話回線を追加 しました We have added a phone line for English Speakers

こんばんは。はらメディカルクリニック院⻑の宮﨑です。不妊治療の専⾨医 です。 Hello. I'm Dr. Miyazaki, the director of Hara Medical Clinic. My specialty is infert…

PGT-Aって、結局どうなの!?~第3回~

本シリーズ第3回。読者の皆様、ありがとうございます。はらメディカルクリニック院長の宮﨑です。 本シリーズは、PGT-Aはメリットとデメリットが複雑に絡み合っており、どの患者様にとって有益なのかを把握するのは容易ではないという思いから書き始めました。 第1回では、PGT-Aの適応とPGT-Aの有効性についてお伝えしました。 第2回では、PGT-Aが有効とする35歳以上について具体的に検討しました。 第3回となる今回は、35歳未満の若年女性のPGT-Aについて考えます。

PGT-Aって、結局どうなの!?~第2回~

はらメディカルクリニック院長の宮﨑です。 今日は、PGT-Aって結局どうなの!?の第2回です。 PGT-Aは、胚(受精卵)を子宮に移植する前に、胚の染色体異常を検出するための技術で、簡単に言うと、PGT-Aを行なって染色体正常な胚だけ移植することで出産率の向上を目的とします。これだけ聞くと、安心安全で万能な検査に思えるのですが、実際、PGT-Aはメリットとデメリットが複雑に絡み合っており、どの患者様にとって有益なのかを把握するのは容易ではありません。 第1回では、PGT-

PGT-Aって、結局どうなの!?~第1回~

皆様、こんにちは。はらメディカルクリニック院長の宮﨑です。 これまで何回か胚移植を繰り返してもうまくいかなかったり、何回か流産を経験され、主治医からPGT-A(Preimplantation Genetic Testing for Aneuploidy)を勧められた患者様は少なくないかと思います。 PGT-Aは、胚(受精卵)を子宮に移植する前に、胚の染色体異常を検出するための技術です。簡単に言うと、PGT-Aを行なって染色体正常な胚だけ移植するということになります。これ

心理カウンセリングを利用してみませんか?

皆様、こんにちは。はらメディカルクリニック院長の宮崎です。 不妊治療は身体的、精神的に大きなストレスを伴うプロセスです。治療が長引くことで、カップルは感情的な疲労や心理的な負担を感じることが多く、これが治療の成功率にも影響を与える可能性があります。このため、心理カウンセリングの役割が重要視されています。 当院では、不妊治療中の患者様の心理的健康状態をサポートするために、希望される患者様を対象として心理カウンセリングを行なっています。 でも「心理カウンセリング」と聞くと、少し

不妊治療に専念するために、休職/退職したほうがいいですか?

皆様、お久しぶりです。はらメディカルクリニック院長の宮崎です。 「不妊治療に専念するために、休職/退職したほうがいいですか?」という質問を時々いただきます。 これはとても難しい問題ですね。しかし、仕事か治療かという究極の選択が頭を悩ますこと自体とても苦しい状況がうかがえます。 実際のところ、文献的には今までどのような報告がなされているのか、調べてみました。 ここでは主な4つの論文を紹介します。 1.不妊治療を受ける女性は高いレベルの不安と抑うつを経験し、それが生活の質に

原先生へ:2年間のクリニックの出来事を報告

2022年4月19日、原先生が亡くなって2年が経ちました。 今日は先生の好きだった崎陽軒のお弁当を頼みましたので、ぜひ召し上がってください。 最初、仏壇の前にはお弁当だけだったのですが、受付スタッフがおもむろにマグカップにお茶を入れて先生の前にもっていきました。 そういえば先生は、診察前や診察の合間に熱いお茶をスタッフに入れてもらっていましたね。さすが受付さん、先生のことをよくわかっているなぁと感心しました。 さて、ここ2年間でクリニックも不妊治療業界もいろいろ変わりまし

精子ドナーが、提供した精子で生まれた子から認知・扶養・遺産相続を要求されるということはありません

こんばんは。はらメディカルクリニック院長の宮﨑です。今日は、以前から一度noteにしようと思っていたことを書きます。 当院は今年1月、精子バンクを使用した第三者精子で体外受精をはじめることを発表しました。これは読売新聞の一面に掲載されました。 新聞記事がヤフーニュースに転用されたことで多くのヤフーコメントが記され、第三者の精子による生殖補助医療について一般の方がどのように感じているのかについて知ることができました。 無精子症の夫婦が子どもを授かる方法として、第三者の精子

二葉乳児院

大変ご無沙汰しています。はらメディカルクリニック院長の宮﨑です。 当院の所在地は渋谷区千駄ヶ谷ですが、隣の信濃町には、二葉乳児院があります。いろいろな事情から家庭で暮らすことのできない0歳から就学前の子どもたちが生活しています。 二葉乳児院は、子どもたちの生活以外にも、色々な役割を担っています。地域の子育ての支援として、子育て情報発信や一時保育の事業があります。また、里親支援事業も行っています。東京都児童相談所4か所(児童相談センター・北・足立・江東)の他、江戸川区・荒川

メディカルパーク横浜の菊地院長と対談させていただきました

こんにちは。はらメディカルクリニック院長の宮﨑です。 この度、はじめて他の医療機関の院長と対談をさせていただきました。これは、妊活ラボさんの企画です。妊活ラボさんは豊富なこだわり条件から探せる不妊治療情報・クリニック検索サイトを運営されている企業です。 対談のテーマは「不妊治療の妊娠率を上げるには?」 お話は、「排卵誘発」「受精・培養」「胚移植」「着床不全」の4つで構成され、それぞれに自院のやり方をお話ししました。 不妊治療は正解がない分野で、治療方法もさまざまなため、

『どれくらいで妊娠できますか?』

noteへの投稿を随分とご無沙汰していました。はらメディカルクリニック院長の宮﨑です。 当院でもメルマガを配信することにしました。 体外受精をした場合、妊娠までの治療期間は?Vol.1 当院では「治療相談室」という、医療コーディネーターとこれまでの治療の振り返りや、今後の治療の相談を行うカウンセリングをご用意しております。そこでよくいただく質問・・・ 「どれぐらいで妊娠できますか?」 気になりますよね。でも、個人差のあることなので「〇〇か月です」と一概にお答えすること

原先生が亡くなって1年が経ちました

2021年4月19日(月)、故原利夫先生の一周忌法要をはらメディカルクリニックスタッフのみにて滞りなくすませることができました。 本来であれば患者様や親交のあった先生方、関係各社の皆様などにご出席賜るところではございますが、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、スタッフだけで行わせていただきましたこと ご了承いただければ幸いです。 昨年の今頃は、1回目の緊急事態宣言が発令されクリニックも日々変わる状況に臨機応変に対応すべく、私もスタッフもバタバタとしておりました。 そんな

減数分裂とは。染色体異常とは。「卵子の質の低下」の更なる解説。

こんばんは。はらメディカルクリニック、院長の宮﨑です。 先日記載しました、卵子の質の低下 多くの方にお読みいただきありがとうございます。 「減数分裂」と「染色体異常」の部分がわかりにくいようなので今日はその部分について解説をします。 中3理科のおさらいです。 細胞には「体細胞」と「生殖細胞」の2種類があります。そしてそれぞれの細胞が分裂する際の方法が、①体細胞分裂 と ②減数分裂 です。 この説明はインターネット上にたくさんありますが、たいてい「n」で説明しています

対談内容をHPに公開しました

参議院議員片山さつき先生のYouTube番組のゲストとして参議院会館に伺った際、動画撮影をしていない場面でもたくさんお話をさせていただきました。 今回は、その対談をインタビュー記事としてまとめました。よろしければご覧ください。 ご自身の不妊治療経験を踏まえて不妊治療における取り組みと女性活躍についてお聞きしています。 👇下の画像をクリック はらメディカルクリニック院長の宮﨑でした。

卵子の質の低下をわかりやすく解説

こんばんは。はらメディカルクリニック院長の宮﨑です。 不妊と年齢の関係性を表すとき「卵子の質」という言葉をよく聞くと思います。しかし、卵子の質とはどういうことなのかという点について理解されている患者様は少ない印象がありますので、なるべくわかりやすく説明したいと思います。 多くの細胞は「核(DNAの集合体が染色体、染色体の集合体が核)」と「細胞質」からできています。 そして全ての細胞は、時と共に老化すると、細胞質のミトコンドリアが減少しエネルギー活動を終えて細胞は消失して

男性不妊の先生方を頼ってみてください。

こんばんは。はらメディカルクリニック院長の宮﨑です。 当院の男性不妊外来を担当してくださっているのは、日本で一番多くの男性不妊治療の診察やOPEをしている獨協医科大学埼玉医療センターの岡田弘先生と岩端威之先生です。大変ご多忙な先生方に来ていただけることになったのは前院長の原先生が亡くなり少したった頃でした。勉強会でお会いした際に、原先生によくしていただいたというエピソードを話して下さいました。そして、そのご縁で当院の男性不妊外来を担当していただけることになりました。 岡田

英語でお話しいただける電話回線を追加 しました We have added a phone line for English Speakers

こんばんは。はらメディカルクリニック院⻑の宮﨑です。不妊治療の専⾨医 です。 Hello. I'm Dr. Miyazaki, the director of Hara Medical Clinic. My specialty is infertility treatment. 私は、2018年までシカゴのノースウェスタン⼤学医学部産婦⼈科に海外留学 をしていました。帰国した後もその繋がりから⽇本に住んでいるアメリカ⼈ から不妊治療に関する相談や情報提供を求められることがあ