見出し画像

摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~318


『逆に今この状態がチャンスだと思って』『自分自身を自分の中に取り戻す』『自分らしくいられる自分、なりたい自分に向かって進んでいく』『どんな自分も自分そのものなんだし、見放したり、切り離したりすることは出来ない』……由希に言われた言葉が、頭の中でいつまでもいつまでも繰り返し鳴り響いていた。

「由希……私、今すごく苦しいし、辛いし、自分自身にがっつりと縛られて身動きがとれない状態なの。それでも自分に寄り添って、自分と向き合って、もう一度自分のことを見つめ直して、自分自身と仲良くすることが出来れば、そういうことが出来れば自分らしくいられたり、なりたい自分になることが出来るの?」

「そうだよ、きっとそうだよ!いいところも、悪いところも、好きなところも、嫌いなところも、全部ひっくるめて『自分』なんだからさ。どんな自分も受け入れて、認めて仲良くする。そういことが出来た時に、自然と次に進めたり、道が開けたりするんじゃないかな。そうすれば私じゃないけど『まあ、いいか』みたいに『適当』なところで自分を許せる気持ちにもなれる気がするよ」

『まあ、いいか』……完璧主義な私が憧れるけれども、どうしても踏み出せない、どうしても許すことが出来なかった言葉。だけど、今の私は『まあ、いいか』とか『適当』という言葉を受け入れて、その『言葉』を受け入れた自分も受け入れる必要があるのかもしれないし、そういう時期なのかもしれない。そうでもしなければ、自分自身を保つことは出来ないし、完璧主義を続けることにも限界を感じていた。

「由希……こんな私でも、無駄に『完璧主義』な私でも由希のように『まあ、いいか』って思えたり『適当』なところで自分を許せる気持ちになれたりするかなぁ。ううん、きっとそうじゃないんだよね。『まあ、いいか』って思うんだよね。『適当』なところで自分を許すんだよね。私がそうなりたいのなら『出来るかなぁ……』なんて言ってないで、そうすればいいんだよね」


今日もありがとうございます。

この記事が参加している募集

眠れない夜に

なりたい自分

with ヒューマンホールディングス

よろしければサポートお願いいたします。いただいたサポートは、今後、摂食障害で悩む方々のサポート活動に、大切に使わせていただきます。