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私が、摂食障害とともに辿ってきた軌跡⑮

みなさん、こんにちは。今日は、摂食障害経験者である私が、今まで辿ってきた軌跡 その15、について書きたいと思います。

私が、摂食障害とともに辿ってきた軌跡⑭ ⇩

ここでは摂食障害経験者である私の現時点での考え、特に私が経験したこと、今振り返ってみて感じたことを中心に書きたいと思います。

※これから書く内容は、私の経験と知識などを基にした考えであり、医療関係者や専門的な研究者などの診断基準や見解などを否定するものではありません。

摂食障害の経験を振り返って、今考えること

3 事実は変わらない、物事の「捉え方」を変えてみる

「私が、摂食障害とともに辿ってきた軌跡④」では、

「他人は変えられない。変えられるのは自分」と言われるように、たとえ改善すべき点が「相手(他人や家族)」にあったとしても、必ずしも相手が、自分が思い描くような関係改善に動いてくれるとは限りません。

ということを書きましたが、自分だけで変えることが難しいことに拘ったり、追求し過ぎたりしても、今の状況を良い方向に変えていくことは、なかなか思うようには進みません。

既に起こってしまった「事実」や「結果」も、自分の力で変えていくことはほぼ不可能です。変えることが出来るのは、それをどう捉えるか、だと思います。

例えば、非嘔吐過食の方とか「吐かずに食べる」と決めた時とかに、予定を大幅に超えて食べてしまった、とします。

「食べてしまった」ことを「カロリーの摂取」と捉えれば「また食べてしまった」とか「どうしよう・・・あり得ない」などと落ち込んでしまいますが、

「おいしいものを、心ゆくまで食べた」と捉えれば「予定より食べ過ぎちゃったけど、でもおいしかった」とか「今日はいいよね・・・そんな日もある」と、食べ過ぎてしまった自分を責める気持ちが消える訳ではありませんが、良かったこともあったんだと、多少気持ちを切り替えることも出来ると思います。

「食べてしまった」という「事実」や「結果」は変わることはありませんし、変えることは出来ませんが、それをどう捉えるかによって、落ち込むばかりではなく、ほんの少しだけ前向きになれることもあるのです。

っていうか、心のあり方、気持ちの落ち着け方として「どう捉えるか」ということは大切なことですし、それが全てのような気がします。

なぜなら、摂食障害真っ只中のみなさんにとって、これから起こるであろう「事実」や「結果」(多くは「食べること」と「痩せること」に関すること)を自分の思うままにコントロールすることは、非常に難しいのですから。

既に起きてしまった、終わってしまった事柄について「どうして・・・」「何で・・・」と追求し続けても、結果が変わる訳ではありません。それよりも「どう捉えるか」や自分の中で「どう折り合いをつけるか」に焦点を当てて考えた方が、明日に繋がる「気付き」があるかもしれません。

もちろん、結果を振り返って同じ過ちを繰り返さないようにする、ということは大切ですが、摂食障害という自分をコントロールすることが難しい状態の時や、ハードルの高いマイルールを設定しがちなみなさんの場合は、(残念ですが)うまくいかない前提で物事を考えることをお勧めします。そして、うまくいった時には、自分を褒めて、褒めて、褒めて、差し上げてください。


今日もありがとうございます。

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