摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~260
やっぱりうまくまとまらないけれど、とにかくメリハリをつけて、吐かずに食べる時と、過食嘔吐になってしまう時を分けていく。そしてほんの少しずつでも過食嘔吐になってしまう頻度というか回数を減らしていく。過食の時は割り切って、食べたい物を食べたいだけ食べる。その代わりじゃないけれど、食べることから離れられる環境の時は、出来るだけ過食をしないで過ごしてみる。
「ん?少しまとまったかな。そうそう、いきなり過食嘔吐ゼロにしようとか考えるから、やめたくてもやめられないし、苦しいのかもしれない。自分で自分の『逃げ場』を作って、自分で自分を許してあげないと。息が詰まっちゃうのかもしれない」
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自分で自分の『逃げ場』を作って、自分で自分を許してあげないと。息が詰まっちゃうのかもしれない。
確かにその通りかもしれない。元々『完璧主義』な性格だから『0か100か』思考だし、『逃げ場』を作るとか、自分で自分を許すとか、そういうことを考えることすら余りない。私はもっと、いい意味で『自分に甘く』なってもいいのかもしれない。
「そうは言っても、それが出来れば苦労しないんだけどね」
でも、それで終わらせてしまったら話にならないので、そんな『完璧主義』な私でも出来ることを考えないと。
「ん~そうね、例えば今日もどこかのお店で、スイーツか何かをを頼んでみるとか」
グラスを手に取ってみたけれど、とっくにアイスコーヒーは飲み終わってしまって、解けた氷が水になって残っているだけだった。
「氷は、時間の経過や温度変化には逆らうことなく、自然に水へと変化していく。私の思考回路も、この氷のように抗えない事象には素直に従って、自然に、無理なく変わることが出来ればいいのだけれど」
結局、これからの予定なんかそっちのけであれこれと考え事をしてしまった。これからどうするか何も決まっていないけれど、飲むものもなくなったことだし、とりあえずこのお店は出ることにした。
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