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摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~189


「そうですね、何で、何でって、理由ばかり追い求めても、結局どこにも辿り着けなくて、同じところをぐるぐると回っているだけなのであれば、あれこれ難しいことを考えないで、前に進める時には進んでしまった方がいいのかもしれませんね……」

おっしゃる通りです。拘って、囚われて、一歩も動けなくしてしまうのも、今出来ることに目を向けて、ほんの少しでも前に進もうとするのも、どちらも自分次第なのです。

「自分次第……確かにそうかもしれません。先生が、今日始めにおっしゃっていた、出来る範囲で意識してみること、

買いたければ、買ってもいい

食べたければ、食べてもいい

痩せたければ、吐いてもいい

出来るなら、やってもいい

出来ないのなら、無理してやらなくてもいい

続けられるなら、続けてもいい

変われるなら、変わってもいい

変われないのなら、そのままでもいい

完璧を追求したければ、追求してもいい

ダメ出しは、しなくてもいい

そんな自分に、〇を付けてあげよう

そんな自分を、大切にしてあげよう

そんな自分を許せるのなら、許してあげよう

これらのことだって、拘って、囚われていたら、一歩も動けなくていつまでたっても何も変わらないのかもしれないし、今出来ることに目を向けて、ほんの少しでも前に進もう、って意識していれば、いつかはきっと、ほんの少しずつでも、変わることが出来るのかもしれない。摂食障害は、誰かが治してくれるのではなく、自分自身が治すものとか、本気で治そうと思った時から、治り始めているということは、そんなことの全てが、関係しているのでしょうか」

そうですね……これはあくまで私の考えですが、摂食障害は病気であり、摂食障害当事者は患者であるけれども、その克服の方法を知っているのは、そして克服のノウハウを持ち合わせているのは、他でもない自分自身なのです。摂食障害の治療者は自分自身なのです。摂食障害は、自分自身で克服することが出来るのです。ただし、偏ってしまった価値観や、行き過ぎた完璧主義や、頑なな拘りや、太ることや食べることへの恐怖心を解きほぐすためには、どうしても自分一人の力だけでは限界があります。そこで、人との繋がりやサポートが必要になるのです。そして、有益な情報に触れることも大切になってくるのです。摂食障害当事者は患者であり、同時に治療者でもあるのです。ですから、摂食障害は誰かが治してくれるのではなく、自分自身が治すものとか、本気で治そうと思った時から治り始めている、などと言われているのです。


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