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夢と希望たち

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社会に出て、思えばずっと、就労問題で悩んでいる気がする。同じでなくても繰り返してもいる。そんな初期の苦難の中で、もがいてもがいて、何とか希望を見出そうとした。初期ではない今も、夢…
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#仕事

働くということ

〝働く〟という行為が、私は嫌いではない。労働によってお金を手にする…それは勿論のこと、自分の働きが誰かや何かの助けになる…それが遣り甲斐となり、充実感を生み出すのである。
〝働く〟という行為は、私にとってある種、生き甲斐ですらあった。
 仕事は楽しい…いつもそう思っていた。しかし楽しいのは、〝仕事〟なのである。仕事に行って、〝仕事〟は楽しいが、その他の部分が楽しくない…。それは何度も感じたことだ

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就職試験

 就職試験に落ちた。今年に入って五回目である。四回落ちてしたいことが潰え、路頭に迷っていた時に「これだ!」と直感が働いたのが今回の仕事。しかし、直感が働いたのは私だけではなかった。友人を含め、知人の知人を含めても、志望者の中には既に五人も知り合いがいた。結局、募集人数に対して十倍以上の難関となった。
 いつも自信がなくて、落ちることを考えながら通知を待つ私は、今回ばかりは念を送り続けた。
『受かれ

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仕事と天職…そして現実

 保育の仕事が好きだ。子どもと関わり、親と関わり、個々の喜怒哀楽を受け止めながら日々格闘し、健全な心身を育む手助けをしながらその成長を見守る。上手く付き合っていくために脳を酷使することで共に学び、その工夫によって保育者自身も成長を促される。努力はそのまま、信頼と愛着という双方の関係に究極の形として反映される。子どもが好きでも、ただ一緒に遊んでいればいい仕事ではなく、実は肉体労働でとても大変である。

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受け入れるということ

 もうかれこれ四年近く、慢性の蕁麻疹に蝕まれている。
 事の発端に心当たりはあるが、実は発症する一年前から、その予備軍とも言える兆候があった。しかし、私はストレスと蕁麻疹の関係性を、知識として持っている人間ではなかったし、実際それは、冬場、布団に入ると全身の痒みにのたうち回って眠れない…というものであった為、表面上に発疹などが無いことから、冬の乾燥肌が原因かと思っていた。しかし、市販の痒み止めで何

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家事問題

 料理が好きだ…とは、実は口が裂けても言えない。
私が料理らしい料理に着手したのは、精々三年程前である。
 当時私は、社会人になって二度目の無職を経験し、しかし二ヶ月後には職場復帰を想定していたことから、未来に何ら特別な不安も抱かないまま、失業保険の受給を受けつつ、その機会を待っていた。ただ違っていたのは、一度目の無職を経験した折り、大切な存在をふたりも失った痛手から、一日の殆どをベッドで過ごして

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