新卒でJICA海外協力隊に応募するか悩んでいる人へ。自分もそうでした!!
学生のキャリア面談をすることが時々あります。
「新卒で協力隊になるって、その後のキャリアとか色々不安で・・・」
「身近に協力隊経験者がいないから話を聞くのも難しくて・・・」
と皆さん悩んでいることがわかりました。
私の経験を伝えると、「気が楽になった!」「前向きになった!」と皆優しいフィードバックをくれるので、意外と自分の経験談が誰かの役に立つのかもと思い、この記事を書くことにしました。
実際、新卒で協力隊になるってどうなの?
あくまでも私の経験ベースでのお話になりますが、
結論、行ってめちゃめちゃ良かったです。
【良かったポイント(一部)】
同じ志を持つ仲間に出会える
年代も経歴もばらばらな、全国から集まった同期と学びあえる
任国の言語をイチから身に着けられる
知り合いもいない土地で、自ら仕事を作り、根を張って生活する経験が積める
帰国後も、協力隊OBOGのつながりが各地で生まれる 等々
私の周りでも、「行かないほうが良かった」なんて言う人は一人もいません。
協力隊って、色んな人が参加するんですよね。なので、行く前の暮らしをしていたら出会えなかったであろう人だらけです。
二次面接の際、当時は数百人収容できるような大きな会議室が待合スペースだったのですが、
部屋中のどこでも初対面なのにものすごく仲良くなって、活気に溢れてました(笑)
この時、「あ、絶対ここが自分の居場所だ」と心が震えたのを覚えています。
新卒で協力隊になると、ほとんどの確立で同期の中では最年少になります。
私の場合は同期が20~70代までいたので、22歳だった自分にとっては同期との出会いが、その後のキャリアや人として成長するためにとても貴重な体験となりました。
帰国後の就職先って見つかるもの?
協力隊としての経験を、しっかり自分の言葉で伝えることができれば、それを受け入れ魅力に感じてくれる企業はたくさんあると思います。
私の場合、今後やりたいことや協力隊での経験から得た気づきを整理し、協力隊経験者を欲する企業の情報などをJICAの進路支援の方々に教えていただきながら就職活動をしました。
ベンチャーから大企業、NGOなど色々な募集がありますが、結果的に私は大企業で今働いています。
「手厚い研修などがあり、仕事もイチから教えてもらえる魅力的な「新卒」というカードを捨てて協力隊になるべきなのだろうか?」
「まずは企業で社会人としての基礎を身につけたほうがいいんじゃないか?」
こういったことを、私もとても悩みました。
でもやっぱり、合格通知が来た時は
心の声が「協力隊になりたい!!!」と溢れていたんです。
そして新卒を捨て、協力隊で意義のある2年間を過ごすと決意しました。
ところが不思議なことに、今の会社は新卒扱いで入社しました。
本当に巡り合わせってあるんだな~と思うのですが、
たまたま採用面接を受けた会社が、「企業での職務経歴がないなら、新卒として入社していただければと思います」と言ってきたんですね。
ほかの会社は全部中途採用としての面接だったのですが、この1社だけ、新卒扱いで入社できる状況でした。
一度心底悩んで「捨てた」新卒で入社という選択肢が、こんな形で現れることもあるんだな、とびっくりしました。
なので、やってみないとどんな選択肢を持てるかはわからないんですよね。
間違いないのは、協力隊経験を評価してくれる企業はある、ということです。
どうやって親を説得したの?
「協力隊=途上国で活動する」ので、もちろんインフラも日本ほど整っていないですし、治安も懸念点は数多くあります。
私自身、ほぼ毎日停電したり、インターネットが曖昧だったり、ホームレスや野良犬だらけだったり、犯罪に巻き込まれないよう日々注意する生活を送っていました。
当然親には心配をかけました。
合格発表後、行きたいことを伝えると、「治安は大丈夫なのか」「何かあったらどうするのか」などなど、考えるときりがないくらい不安要素だらけだったようです。
私の場合は、学生時代にボランティアで東南アジアやインドには行っていたので、ある程度の理解はあったかと思います。とはいえ2年間という長い期間はまた別物かと思います。
私はこれまでやってきたこと、そこで何を思ったから協力隊に参加したいのか等、常日頃親に伝えるようにしました。
どうしてもやりたい気持ちを理解してもらい、応援してもらう。
時間はかかっても、親は子供を応援したいと思うんですよね。
本当に心配だっただろうに、協力的にしてくれた親には感謝しています。
応援したくても、危ないところに行くじゃん、という不安は消えないと思いますが、
私はJICAという国の機関が後ろ盾であることを伝えて、不安レベルは最低限下げられたかなと思います。(自分自身の不安も・・・)
実際、赴任後は安全危機管理のための行動に関する厳しいルールがありました。元気に帰国することが何より大切です。
今回はここまで
学生たちに色々な相談を受ける中で、上記以外の内容もたくさん話してきました。長くなってしまうので、いったん今回はここまでで失礼します。
何かの役に立てれば幸いです。
読んでくださりありがとうございました!
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