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ファントム

この世界にはミュージカルという芸術が存在しています。
アニメーションやマンガとは違い、観劇するにはチケットが必要ですし
いい席で、つまりステージに近いところで観ようとすると
それなりのお金がかかります。

こういってしまうのは誤解を生んでしまうかもしれませんが
比較的お金に余裕がある人しか楽しむことができないかもしれません。
もちろん、そうではない人は楽しんではいけないといいたいのではなく
現実的には難しいということです。

そんなミュージカルは日本ではあまりなじみがないのではないでしょうか。
そもそもミュージカルそのものは日本発祥ではありませんし
先ほども触れたようにチケットなども少し高いですので
そういった要因が障壁となっているのかもしれません。

一度でもご覧になったことがある方でしたら分かるかもしれませんが
ミュージカルというのはまさに総合芸術そのものといっても
決して過言ではないと思います。

通常、芸術の世界では総合芸術というとオペラを指しますが
オペラとはまた異なる素晴らしさが、ミュージカルには存在しています。

そんなミュージカルの一つに“怪人”がでてくる作品があります。
舞台は遠い昔のパリ・オペラ座です。

オペラ座の地下に住み着いている怪人は
「音楽の天使(エンジェル・オブ・ミュージック)」として
若い女性コーラスの少女と関係を持ちます。

やがてその少女は舞台で主役として立てることになると
その少女に幼馴染の男性が現れます。
これ以上の詳細は省きますが、その三人が中心となり物語が展開されます。

この作品はおそらくラヴ・ストーリーとして分類されています。
ストーリーの構成や美しさはもちろんのこと、
劇中で披露されるファントムと少女のデュエットは
文字で表現するのが難しいほどの美しさです。

この歌を聴くだけで人生が変わってしまう人もいるのではないでしょうか。

物語の展開もつねに観客を飽きさせません。

また、これがこの作品の奥深い部分かもしれませんが
観客が歳を重ねるごとにこの作品への考え方が変わるのだと感じています。
私が最初にこの作品を観た際には、歌や演出の素晴らしさに感動したと同時にイケメンなのは得なのだなぁと、へそが曲がった感想を抱いていました。

それから時が過ぎ去り、再び同じ作品を観劇すると
ラストシーンは涙なしでは観ることができません。
そう考えると、なんだか感慨深い感情が湧いてきます。

そんな作品の舞台になっているオペラ座はパリに実在しています。
今でも現役でオペラやバレエなどを上演しているようです。

もっとも、本場パリですので
行くのにはもちろんですがチケットを取るのも決して簡単ではありません。

加えて、本場の芸術作品ですのでチケットの値段は日本とは比べ物になりません。
ちなみに、観光客向けにツアーも開催しているようです。
作品の中では怪人はオペラ座の地下に住んでいるとなっていますが


オペラ座には本当に地下空間があります。

もしかしたら、本当にファントムがいるかもしれません。

運が良ければ、会えるかもしれませんね。


※画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました。

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