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悲しいこともあるだろうけど

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コピー機と私

新しい機種にも関わらず以前のリソグラフより印刷速度が格段に落ちたコピー機を2台動かしながら、蒸れた空気の滞留する狭苦しい印刷室でこうして仕事をするのもあと何回かなあと考えた。事務職新人の仕事は書類整理と印刷作業から始まるので、いつ籠もっても、印刷室は初心に返る場所のような気がする。頼まれたものを規定通りに印刷する、だけ、と言葉では簡単に言えるが、印刷の手際と心配りでその人の能力はある程度透けて見えると思っている。ちなみに私は苦手だ。手際はいいけれど心配りができない。だから余計

    • あなたのことは、あなたが決めていい

      6月は祝日がないので、特に用事はなかったが有休を取った。惰眠を貪ろうかと思っていたが、陽が昇る頃に起きて、映画「違国日記」を観た。 画面全体の印象としては、是枝裕和監督作品「海街diary」やソフィア・コッポラ監督作品「SOMEWHERE」みたいな感じだった。ヤマシタトモコの原作を既読の私からすると、原作で肝要だった各所のメッセージを薄めているという感覚もあり、率直にいいか悪いかを聞かれたら「作品としては微妙」と言う。 例えば、森本千世が、女性という性別ゆえに蒙る理不尽に

      • 朝日記を書き、辞書を引く

        今月も今月とて、月記。げっき、十二国記の亜種にしか見えないし二次創作でそういう字の麒麟を生んでいるオタクおるじゃろ、という気持ち。 数か月前は、わたしも一生「ツイッター」と呼ぶ心づもりでいたが、ここ最近のあまりのつまらなさに辟易として「これはツイッターではない」と判じたので、この頃はXと呼んでいる。定期的にツイッターが嫌になることはこれまでもあったけれども、どうにも勝手が違い、5つ持っているアカウントのどれもこれもが退屈で、見たくもない低レベルな諍いばかりおすすめに流れてく

        • 食べること怒ること生きること

          4月の駆け込み日記、いや月記。 ジャンプGIGA spring、予約しそびれたので本屋へ行こうと思っていたのだけどすっかり忘れていた。そんなもんだ。私のヒロアカ熱はだいぶ落ち着いたのだと思う。でも笑みを落とすかっちゃんは美しくて尊いので全サには応募したい。ジャン+から7月まで(メモ)。 3月までの多忙を乗り越え、上旬に舞浜と美術館と月猫@ヨルシカに行った。舞浜は少し遊びすぎ、美術館は思ったほどでなく、月猫は最高だった。今回は感想を書こう、と思うも、結局ずるずると書かぬまま、

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        記事

          駆け込んでいく春

          ということで、駆け込み3月のまとめを書く。 書くけど、日々がずっと慌ただしく14日あたりはまだ6日だと思っていて、少し余裕が生まれたのが最後の週で、殆ど記憶がないので、記憶がない月でしたとしか言えない。ちなみに2月もない。2月はあまりの忙しさに体調を崩して早退したくらい。毎日3行日記を書いたほうがいいのかも。 3月のハイライトは、人生で初めて正社員になったこと。とはいえそれまでも、どこの会社でもずっと同一労働だったから、やっと同一賃金・同一待遇になることができたという、本来

          駆け込んでいく春

          パレスチナを想像する/岡真理『ガザに地下鉄が走る日』読了

          1月23日に岡真理『ガザに地下鉄が走る日』を読了した。読み終わったということは、書かれていることを全て理解した、ということではない。だから私は、私の言葉で何を書くべきかを思い悩んだのだけれど、私が、ひと言でも、拙くてもいいから、私が受け取ったものを書き綴ることによって、この本が次の誰かへと繋がる可能性がある、それをまずは一つの使命とすべきなのではないかと思った。だから、大したことは書けないけれど、感想を書こうと思う。 パレスチナについて、私は教科書以上のことを知らない。あま

          パレスチナを想像する/岡真理『ガザに地下鉄が走る日』読了

          ラジオのヨルシカ

          1/18 thu 22:15 20分くらい聴き逃したけれどヨルシカラジオが面白かったのでメモしておきたいな、とnoteを開く。聴き始めたのはファンからの質問コーナーから。ラジオやるんだー聴きたいなーと朝から思っていたのに夕飯料理中暇だからなんか聴こ、と考えたタイミングで思い出した。 ・どんな質問だったか忘れたけど、n-buna「Switchで昔のゲームできるんだけどゼルダ(初代)が大変すぎて終わったときはもうゼルダ(初代)やらなくていいんだ!って解放されて幸せだった」から

          ラジオのヨルシカ

          私たちの絶望と祈り/読了2023

          過去5年くらいまともに活字が読める感じではなかったのが今年は毎月読めたので、月ごとに読んだ本のまとめ。感想は殆どツイッターからの再録。 January/山内マリコ『あのこは貴族』 2022年のうちから「2023年の初めに読む本はこれ」と思い、取り寄せた本。 問いは「私が私として生きられる場所はどこか?」ということだと思うけれど、葛藤が浅くていろんな社会課題をつまみ食いするような展開なのでちょっと肩透かしな感じもした。もっと多層的で複雑なテーマだと考えているからかもしれな

          私たちの絶望と祈り/読了2023

          人生は報われない

          ギリギリでいつも生きていたいからアッアー、みたいな感じで11月ギリギリスライディング投稿。なんかよくわからないけどずっと忙しくて、今週に入って「あれ、もしや少し余裕が生まれた……?」と感じている。たぶん一瞬だけど。余裕が生まれたというより会社にキレてなけなしのやる気がなくなったというのが正しいかもしれない。というのもこの間更新面談があり、その後人事と話をし「仕事ぶりに不満はないんだ!すごく頑張ってくれているし本当に助かってる!でもごめん!今回は正社員にはできない!でもこれまで

          人生は報われない

          鴨川でピクニックがしたくて、京都

          2023年地味に毎月更新してきたので駆け込みで10月分を端的に。10月は初旬に、数年ぶりに京都へ行ってきた。大阪、というよりあの土地はもう兵庫なのかな? 兵庫にも行ってきた、兵庫はカフェでお茶会だったのでそれ以外には何もしていないのだけど。休日の大阪・新大阪は激混みするということを学んだ。 京都の一番の目的は鴨川の河川敷でピクニックをすること。私は自他共に認める晴れ女オブ晴れ女なのだけど京都だけは毎回必ず雨が降るので心配していたものの、なんとか無事晴れて、鴨川の河川敷でピク

          鴨川でピクニックがしたくて、京都

          夢を見ているだけ

          職場で謎の水漏れが起こりその対応をしているうちに一日が終わるというのを数日過ごして、気力体力とも限界。7月からこちら、ずっと体力勝負状態が続いている気がする。暑い中社内を動き回っていて、2万円近くつぎ込んでユニクロとGUで蒸れない夏服を買いまくったのは間違いなかった。こうなるとめまいで起き上がれないこともこの10年しばしばあったけれど、そういえばメニエール病の症状はさっぱり落ち着いているなあ、それはいいことだと思う。10月の定期健診でまたいったん通院終了でいいかもしれない。

          夢を見ているだけ

          才能

          “「死ぬほどあなたを愛してます」とか そういう奴ほど死ねません”とワイヤレスイヤホンから「負け犬にアンコールはいらない」が流れてきて、n-bunaというのは軽妙に言葉を駆使するくせに言葉の軽薄さを嫌っている節があるよなと思いながら電車の窓にもたれた。言葉の軽薄さっていうか真実性を希求してんのかな、いや愛の真実性ってなんだよ。「自分のためには何も望まない愛は、おそらく実現するのがもっともむずかしい愛の形」と語ったのはフロムだけれど、自分のためには何も望まない愛なんてものが果たし

          愛だけがいい

          シーライクスを休会したら、今度は退会したくなってきた。毎日退会したいなという気分でいる。でもやり残したことがあるような気がするし、シーライクスが嫌いなわけでもないし、むしろ好きだと思うし、けど戻ってももう何も使わないかもしれんと予感している自分もいるし、難しい。 3ヵ月休会できるんだからとりあえず3ヵ月休みなよって思うじゃん? 違うんだよ、違うんだ、シーライクスを退会するとするならば! 私はいま! この瞬間に! 退会したいんだ! こういう、なんだろ、金原ひとみは「デクリネ

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          愛だけがいい

          君をおもう夏

          10年 気づいたら7月も終わり。毎日暑い。10年前の私は、瀬戸内の離島の屋外展示で毎日毎日監視員をしていたのだけど、もうどうやってあの暑さを堪えていたのかを思い出せない。何度か、本当に死ぬ、と命の危機を感じたことがあったのは確かだ。風の通らない場所でスズメバチの恐怖に怯えながら、準備した飲み物はとっくに空にして朦朧と、客のスタンプカードにシャチハタを押し付けていた。暑かった。息ができないほどに。 10年前の私は、人生で本当にただ唯一、恋をしていた。初めて会った日のことも

          君をおもう夏

          私は、政治の話をする。

          毎日少しずつ民主主義が死んでいくのを見ている。いや、これまでも私の視界ではずっと朽ちて見えていたのだけれども、朝顔が一日を掛けてゆっくりと凋んでいくようにスローだったものがそうではなくなって、水を遣ったその瞬間にわっと枯れる、みたいに見える。 これまで、ツイッターで政治の話題を出すとどんなに仲良くしていてもたびたびリムーブされたし、友人と食事に行って政治の話をしたら渋い顔をされることは当たり前にあって、そのたびに小さく失望しながらも、まあ仕方ないよねなんて受け止めていた。で

          私は、政治の話をする。

          日々を綴る、泥濘で倦む

          5/22 mon 帰宅して勢いに任せて「なぜ仕事を好きになれないのか」を自省した記事を書いたんだけれど、業界がニッチすぎて特定が容易そうなのでお蔵入りにした。簡潔に書けば、デジタル特有の熱のなさに私は惹かれないというか持続的に好きではいられないのではないかということ。 コーヒー淹れてお客さんとちょっと会話する、くらいのスタバ的距離感の仕事がしたいなあとまた考え始めている。生きていけんのかな。エンドレス。 5/23 tue 息苦しさに皮膚を剥ぎたくなるときがある。皮膚を

          日々を綴る、泥濘で倦む