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食べること怒ること生きること

4月の駆け込み日記、いや月記。
ジャンプGIGA spring、予約しそびれたので本屋へ行こうと思っていたのだけどすっかり忘れていた。そんなもんだ。私のヒロアカ熱はだいぶ落ち着いたのだと思う。でも笑みを落とすかっちゃんは美しくて尊いので全サには応募したい。ジャン+から7月まで(メモ)。


3月までの多忙を乗り越え、上旬に舞浜と美術館と月猫@ヨルシカに行った。舞浜は少し遊びすぎ、美術館は思ったほどでなく、月猫は最高だった。今回は感想を書こう、と思うも、結局ずるずると書かぬまま、春は盗まれ初夏の匂いが立ち上り始めている。耳に届くsuisちゃんの声は、夏の終わりばかりを繰り返している。夏を迎えるまでもなく。そんなふうに何もかも一瞬。一瞬に、つまり瞬きのその裡に、溶かしてしまうには勿体ないとは思うのだけどね。GW中に記憶を辿れるようであれば書きたいと思う。春はいつもしんどくて延々と寝るばかりなので約束はできないけれど。

土曜日は相変わらずベビーシッターで、日曜日は死に体で、仕事の昼休みにゆるゆると放送大学の講義を見始めた。単位認定試験を受けるためのテストまでには追いつきたい。


4月の読書は、金原ひとみ「ハジケテマザレ」を読み終えた。これで8冊読了。コロナ禍周辺の小説・エッセイはほぼ読んだのではないでしょうか。2020年に「fishy」「パリの砂漠、東京の蜃気楼」を読んだときはまさかこんなに金原を読むとは思わなかった。今日も食べている、食べているつまり生きている、生きようとしている、どこかで虚無を食みながらも生きようとしている、怒濤、奔流、足掻き、苛立ち、怒り、なんだろう、そういう、本能として生きざるを得ない野生っぽい力強さ、みたいなものが、この3年と少し、私には心地好かった。

もしもハジケテマザレが金原とのファーストエンカウントだったら30歳過ぎるまで金原作品は苦手の偏見を抱えたまま生きてこなかったかもしれないと思ったけど、これはきっと今の彼女だから書けた作品なのだろうし、私も30歳を過ぎて人生のどん底の中で通過したからこそ8冊の本を読むほど腹の底で共鳴(共感ではない)できたんだとも思う。遡って「蛇にピアス」に辿り着くまで読んでみようか、どうしようか。昔、よしもとばななで似たようなことをしたな。

5月。誕生日が来るね。あんなに嫌いだったのに段々どうとも思わなくなってきて、若さや青さが過ぎ去る寂しさのようなものを少し、食んでいる。

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