Hanae

日々の何気ないこと、考えていることを気まぐれに書いていけたらと思います。 写真、キャン…

Hanae

日々の何気ないこと、考えていることを気まぐれに書いていけたらと思います。 写真、キャンプ、スノボなどをゆるゆる。社会運動、気候変動、フェミニズムなどが関心分野。 1993年生まれ→会計事務所→NGO。 「やすむこと」と「はたらくこと」のバランスを探し中。

マガジン

  • ムーブメントとケアについて

    社会運動と、社会運動に関わる人のケアに関する記事や論文の感想を。

  • カウンセリング日記

    カウンセリングでの気づきを、復習がてら書いています。なんとなく生きづらいなぁと思っている方の、ヒントになったら幸いです。

最近の記事

トンネルの出口をまつ〜くるしいときの処方箋〜

ハートブレイキングなことが立て続く。 全身が鉛のように重く、やらねばならないことがあっても身体が動かない。 心から笑えない。 安心感がどこにもなくなってしまった。 ふたたび安心感を得るには、どうしたらいいのだろうか。 不信感。 やはり、まだはやかったのか。 痛みを感じる自分が、異分子なんだろうか。 いなくなってしまいたいと思う。 でも、この感覚は前もあった。 休職前の感覚だ。 それが舞い戻ってしまった絶望感。 一方、時間はかかったけれど、この感覚から抜け出すことができ

    • 「休職」をかんがえる〜改めて、「休む」とは(続)〜

      あまり語られない「休職」 世の中では、思ったよりも多くの人が自身の体調不良などによる休職を経験している。 なのに、あまり語られないのは、恥ずべきことだと、知らず知らずのうちに思ってしまっているからなのか。 弱みを見せては生きていけない。そんなふうにも、小さい頃から意識づけられていた。 また、「生産性」という言葉も、最近の世の中には強く根付いているように思う。 休んでいる間、外向きには何も生産していない。けれど、自分の中ではいろんなことが起きている。心の中にいろんなことが降

      • 改めて、「休む」とは

        8月頭のこと。職場の先輩が小さなZINEを貸してくれた。 タイトルは「#休職」。 手描きのイラストに、手書きの文字でタイトルが書かれたそのZINEは、文庫本サイズだけれども紙はしっかりとしていて厚みがある。そして何より文字が小さく、わりとぎっしり詰まっている。 そんなZINEなので、読むのには時間がかかりそうだとおもいながら、ペラペラとめくる。すると、運動直後の体にスポーツドリンクが沁み渡るように、言葉がスルスルと体の中に入っていった。 一年間の休職明けに、沁みる内容ばか

        • 休職明け。その後。

          約1年の休職を経て、時短ながらも仕事に戻り、1ヶ月半経った。 わかってはいたけれど、皆バリバリ仕事していて、いろんなことがたくさん進んでいて、すごく取り残された感覚を覚える。 自分がかつてやっていたこと、これからもやっていきたいと思っていたことが、ぜんぶ他の人が適任に思えた。 仕事以外の部分でも、周りではいろいろなことが進んでいく。 個人的な目標も、今の状態では厳しいと指摘される。 「自分がやりたいようにやればいい」という言葉をかけてくれた人もいて、その言葉には温かさを感

        トンネルの出口をまつ〜くるしいときの処方箋〜

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        • ムーブメントとケアについて
          7本
        • カウンセリング日記
          4本

        記事

          燃え尽きないために〜1人ひとりにできること〜

          持続的に社会運動に関わっていくには、どうしたらいいだろう? 最近はよくそんなことを考える。 前回の記事の類似記事を探しているうちに、下記の記事に出会った。 タイトルを見た時にはそこまで興味を抱かなかったけれど、さーっとページをスクロールした際、バーンアウト(燃え尽き症候群)の対処法のヒントになると思ったので、改めて熟読することにした。 社会変革を担うリーダーを意識して書かれたものだろうけれど、1人の人間として生きていくにも、心に留めておきたい内容だったので、内容を意訳し

          燃え尽きないために〜1人ひとりにできること〜

          アクティビズムを持続可能にする3要素〜気候ムーブメントからの教訓〜

          以前、SSIR(Stanford Social Inovation Review)の記事をもとに、燃え尽き症候群と社会運動について書いた。以来、SSIRをチェックするのが日課(というほどでもないけれど…)となり、先月末、興味深い記事が出てきた。 タイトルのように、この記事によれば「気候ムーブメントは、より公正で健康的な世界の実現を目指す全ての社会活動家への教訓を持っている」らしい。 というのは、「昨今の気候ムーブメントでは活動におけるメンタルヘルスケアを重視している」からだ

          アクティビズムを持続可能にする3要素〜気候ムーブメントからの教訓〜

          優しさアンテナ

          感じとれるようになった「寂しさ」を、どう扱えば良いのか。それがここ2回のカウンセリングのテーマだった。 いつも通り、ここ2週間の出来事を話す。 楽しかったこと、悲しかったこと。 楽しかった出来事は私に何をもたらして、悲しかったことについては、どう自分なりに受け止めたのか。つらつらと話す私を、カウンセラーさんはじっくり耳を傾ける。 「嬉しかった時、どんな気持ちになりましたか?体にどんな感覚がありましたか?」 うーん。言われてみると、どういう気持ちになっていたんだろう。しば

          優しさアンテナ

          20代を終えた今、幸せを生きようと思う

          今日、30歳になった。 大学生の時はなんとなく、30歳になる時はバリバリ働いてて、結婚していて、きっと子どももいるんだろうなぁと想像していた。 でも現実は、結婚したものの、一年近い休職中でバリバリ仕事をするどころではなく、子どもはいない。 20代、良くも悪くも焦ってたなぁ。今の幸せと、未来の幸せを、ごちゃ混ぜにしてしまってた気がする。「未来のために」と、「今」の幸せをおざなりにしてしまっていた。 早く成果を出さねばとあがき、自分のキャパを増やそう超えようと躍起になって、し

          20代を終えた今、幸せを生きようと思う

          寂しさよりも、人と繋がるよろこびを

          4月末のカウンセリングでの出来事。 もうセッションが終わろうかとした時、カウンセラーさんとのちょっとしたやりとりで、思わず涙ぐんだ。 カウンセリングに通い始めて約2年半。 つっかかることもありながらも、順調に生活できるようになってきたと思えていたのに、虚しさとも、悲しさとも、怒りとも、恐怖とも言い切れない大きな感情におそわれる。 満たされかけていた心が突然ひっくり返され、中身がすべて落ちていってしまったような空虚感。 辛い気持ちに身を任せて荒れたい。けれど、荒れ方が分から

          寂しさよりも、人と繋がるよろこびを

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          箱根フォトウォーク

          箱根フォトウォーク

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          足尾銅山鉱毒事件をたどって

          先日、渡良瀬川流域(栃木県、群馬県)を訪問。 現地のガイドの下、足尾銅山の鉱毒に苦しむ住民のために奔走した田中正造に縁ある地を巡りながら、足尾銅山を訪れた。 水質汚染や大気汚染など、公害の存在自体は認識していたけれど、公害をいまいち自分ごとにできずにいた。 それが、今回の訪問で公害が一気に身近な存在になった。 水がきれいであること、 土がきれいであること、 空気がきれいであること。 それがどれほど大切なことなのか。 一度汚染されてしまったら、元に戻すことはとても難しい

          足尾銅山鉱毒事件をたどって

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          国際女性デー2023の景色

          国際女性デー2023の景色

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          今までの「私のあたりまえ」と向き合う作業

          カウンセリングではほぼ毎回、自分にとっての当たり前が、当たり前ではなかったことに気付かされる。 「それって本当にあなたが悪かったのかな?」 「それは彼/彼女の問題で、あなたが責任を感じる必要はないよね」 「あたたかい大人だったら、その時どう反応しただろう?」 カウンセリング用語(心療内科用語?)で、「認知の歪み」をなおしていく作業。今までの自分にとっての当たり前を疑ってかかるので、けっこう精神的にも体力的にもエネルギーを消耗する。 小さい時から、何でも自分のせいにして、

          今までの「私のあたりまえ」と向き合う作業

          ガラスの破片がばら撒かれた世界で生きる〜『82年生まれ、キム・ジヨン』で描かれる女性の日常〜

          3年ほど前から周りの人が読んでいて、よくおすすめされてきた『82年生まれ、キム・ジヨン』。たまたま古本屋で格安で売られているのを見つけ、ようやっと読んだ。 描かれていることは、進学、就職、結婚、出産、子育てなど、それぞれのライフステージで選択を求められる女性の姿だ。読んでいる間は、とても心がチクチクする。 女性を取り巻く環境は、改善されてきた点もある。でも、女性への偏見や差別的なジェンダー観はいまも根深い。 女は男に仕えるものという考え方はなくなってきているものの、女が

          ガラスの破片がばら撒かれた世界で生きる〜『82年生まれ、キム・ジヨン』で描かれる女性の日常〜

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          2023年、初日の出のシャッターチャンスをひたすら待つ

          2023年、初日の出のシャッターチャンスをひたすら待つ

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          2022年は「波」だった

          あと少しで、2022年が終わる。 12月には今年の漢字が「戦」だと発表された。 2月に始まったウクライナ戦争は今なお続いていて悲しい。また、ミャンマーやアフガンなどでの弾圧も、終わりを見せることはない。 2022年の漢字を知った時、そんなふうに「戦」が選ばれた背景を想像しながらも、私自身のこの一年を漢字一文字で表すなら何になるだろうと思った。 少し考えてみると、「波」のようだったと感じる。 もともと、2022年の初詣で引いたおみくじに書かれた漢字が「波」だったから、そう

          2022年は「波」だった