2022年は「波」だった
あと少しで、2022年が終わる。
12月には今年の漢字が「戦」だと発表された。
2月に始まったウクライナ戦争は今なお続いていて悲しい。また、ミャンマーやアフガンなどでの弾圧も、終わりを見せることはない。
2022年の漢字を知った時、そんなふうに「戦」が選ばれた背景を想像しながらも、私自身のこの一年を漢字一文字で表すなら何になるだろうと思った。
少し考えてみると、「波」のようだったと感じる。
もともと、2022年の初詣で引いたおみくじに書かれた漢字が「波」だったから、そう思うのかもしれない。
でも実際、今年は大きな波があったし、私の中にも波があった。
勢いのある波が浜辺に打ち寄せた後、強い力で波が引いていくように、人生の一大イベントをやり遂げたあと、大きく体調を崩した。
この引き波は、本当に単なるきっかけ。
引き波の後、浜に戻れるものと思ったけれど、沖に出たあとなかなか浜に戻れず、足掻いても足掻いても海面に顔を出せず、暗く息苦しい時がしばらくあった。
それでも、いろんな人が助けてくれた。
その人たちのおかげで、身体の緊張がほどけてくると、浮かび上がることができた。
落ち着きを取り戻したあとでも、少し波に逆らおうとしたり、時々大きい波がきたりすると、たいがい溺れがちだった。
私自身の中にも波があり、前向きにいられる時もあれば、沈んでしまうこともあった。
外の波に身を任せ、内面の波を受け入れていれば、気落ちすることなく、むしろよい時間を過ごせる時もあった。
私には、今年もちゃんとやりたいことがあり、働きたかったけれど、働くことは「できなかった」。
結局、私にとって今年「できること」は、休むことだった。でも、最初の3ヶ月くらいは戻りたいと焦り、休むことができていなかった。
悔しい思いもしたし、無力感に全身を覆われて不安で寝れない時も未だにある。体がいうことを聞かない時もある。
これからもきっと、こんな悔しさや不安を時々感じながら生きていくんだろうなと思う。
でも、そんな気持ちになっても、「いまはそのタイミングじゃないんだ」と、自分を許し、心身を落ち着かせられるようにもなった。
人生最高の波かはわからないけれど、いろいろ迷い、休み、人と話す中で、自分が大切にしたいことや好きなものもわかってきた。
すこしは、人生の波の乗り方のコツをつかめたのかな?
来年は、どんな一文字になるだろう?
2022年も残りわずか。「波」な年は終わるけれど、もう少し私は波に揺られていたい。
今年も、ありがとうございました。
来年も、よろしくお願いします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?