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会社員がフリーランスのメリットを垣間見た話

アオイです。9月18日、"ゆるふわ思考で、ほどよく働きほどよく暮らす"「フリーランスのちょうどいい働き方」オンライントークセッションに参加しました。


今回のnoteはイベントレポートです。そして、参加前の私の状態と、参加して思ったことをひたすら書きました。それではよろしくお願いいたします(イベントレポートだけ見たい方は、目次から「イベントレポート」を押すと、すぐに見られます)。


会社員であることに満足しているけど……

私は会社員だ。正社員で身分を保証されていて、安定した収入を得られ、職場には温かく優しい仲間がいる。つまり、働きやすい環境にいる。

そんな会社員の私がフリーランスになる可能性なんて、1mmも考えたことがなかった。フリーランスに興味を持ったきっかけは、ちょうど自分自身の働き方に疑問を持ち始めたからだった。

職場環境に恵まれてはいるものの、残業が多くなってきて、寝落ちする日が増えてきた。今の業務はマルチタスクで、昔から向いていないと思っていたが、「仕事はそんなものだよな」と気にしないことにしていた。だけど、焦るとどうしてもミスを頻発してしまう。

私はどこの職場に行っても「マイペースだね」とよく言われる。キャパオーバーしないように、休憩時間の調整など自分なりに管理していたら、「もう少し周りを見てくれ」と注意を受ける。私と他の人のキャパシティは別物なのに、「皆頑張っているんだから」と言われてしまう。「皆頑張っているんだから」、私はこの言葉がどうしても腑に落ちなかった。

私は私のペースで働きたい。そして、私の人生で1番優先していることは、仕事ではない(詳しくはこのnoteに書いてある)。今まで「まあ、会社員でマイペースに働くのは無理だろうし」と、無意識に願いを隠していた。でも、働いているうちに、本当の気持ちに気付いてしまった。

この出来事を受けて、今の経済状況やキャリアや叶うかどうかなどの諸々を一旦横に置いて、改めて「どんな生活がしたいか?」と考えてみることにした。

私は、好きな時に京都に行ける生活がしたい。しかし私は既に京都に住んでいる。だったら願いは叶っているのではないか?いや、違う。今は、雪が降った時にすぐに撮影に赴けたり、花の見頃と好天が重なる日にすぐに見に行ける環境ではない。平日は出勤だからだ。

例えば、「雪の積もった金閣寺がどうしても見たいので休みます」と言っていきなり休むのは、よろしくないのである。では嘘の理由を作って急に休んでみたらどうだろう?1回2回なら許されるはずだ。だが、それが頻繁に起こるようでは「社会人としてどうなのか」と思われてしまう。私は雪の積もる日に、有給をピンポイントで当てられる人間ではない。好きな時に仕事を休めるような環境で、京都巡りができたらいいのに。

ゆぴさんを通してフリーランスを知る

私は書くことが好きだ。Twitterは毎日更新、noteも少なくとも月1で更新している。時には管理が大変なこともあるけど、それが苦であるとは感じない。

とはいえ、「いきなりフリーランスに転向するのもちょっと……」という私であった。フリーのライターとして働いて収益化できる未来は正直見えない。取材したり興味のないコンテンツについて書ける気もしない。私は私の好きなテーマで、ただひたすら思考整理するためにnoteを書いているのだ。

ところで、私には好きなライターの方がいる。その人は、いしかわゆきさん(以下、ゆぴさん)という。こんなnoteを以前に書くほど、私はゆぴさんのことが好きだ。


いくらゆぴさんが好きでも、フリーランスについてのツイートや本・記事などを見ても、「ゆぴさんはゆぴさん、私は私」という感じで、影響されることはなかった。以前、ゆぴさんのフリーランスのデメリットについて書かれたnoteを見た時、「ああ、やっぱり私はフリーランスには向いていないな」と思ったことだってある。

フリーランスは働き方によっては費用対効果が大変悪いです。同じような働き方をしていたとしても、「フリーランスのほうが収入が少ない」と感じることもあると思います。税金もいっぱい取られるし。

おサボり癖のある人や休日をしっかり確保したい人ほど、フリーランスは向いてないかもしれない。

フリーランスはメンタル強くなきゃやってらんないです。わたしの過去noteを読み返してみると、よく闇堕ちしていることがわかります。フリーランスには、フリーランスならではの悩みというのが存在します。

孤独であることや、収入に波があることや、同業者と比べてしまうこと、スキルが足りないこと、価格設定に現れる自信のなさ…

メンタル弱子さんであれば、どこかでぺしゃりと潰れてしまうかもしれません。なんせ失敗してもカバーしてくれる会社も上司もいないのですから、全部自分でやるしかないのです。

読んでいて、「これはもはや私じゃないか?」と思った。私は社会との繋がりを絶たないように、組織に所属するようにしている。私は趣味を充実させたくて、仕事を頑張る人間だ。手続きなどの事務作業も苦手である。そしてメンタルも強くない。むしろ弱い方だ。不安を強く感じてしまう。デメリットがほぼ全て当てはまるくらい、フリーランスに向いていないと感じた。

だけど…………、組織に所属して働くという働き方も、正直向いていないんじゃないだろうか……。という気持ちも、最近強くなってきていた。

そんな日々を過ごしている時、ゆぴさんのフリーランスに関するイベントが行われることを知った。8月にゆぴさんは『ポンコツなわたしで、生きていく。』という本を出していた。その宣伝も兼ねているのだろう。

「知る」ことは、選択肢を増やすことであり、それによってわたしたちははじめて選ぶことができるようになるんです。

他の働き方を知らない人は、「自分にはこれしか道がない」と我慢して、自分をうまく活かしきれない場所で働きつづけるかもしれません。わたしもずっとそうでした。でも、苦しいというよりも、受け入れていました。

選択肢がないと受け入れるしかないのです。

「ポンコツなわたしで、生きていく」71ページより引用


ゆぴさんはフリーランスの友人から、「フリーランス」という働き方を知った。「知る」ことで働き方の選択肢が増えたのである。

私にはフリーランスの友人はいない。しかし、ゆぴさんと私は似ているところがあると、この本を読んだ時に感じた。自分と似ている人がどう働いているのか、また、働き方の選択肢を増やすために、フリーランスの働き方を少し知った方がいいのではないかと思った(この本の感想も別記事で書く予定)。

というわけで、「ゆぴさんのフリーランスの講義を受けよう!」という気持ちになり、片っ端から受けていくことにしたのだった。


イベントレポート

前置きが長くなった。ここからが、本題のイベントレポートである。なお、イベント中の発言全てを書いているわけではなく、私の特に印象に残ったところを抜粋して書いているので、ご了承願いたい。

マイルールを作る

ゆぴさんは働く時に、マイルールを設けている。

・案件ごとに日を分ける
仕事は同時進行するのではなく、この日はこの仕事、あの日はあの仕事、というように分ける。
ゆぴさんは、時間割のように時間ごとにやることを変えるのは、向いてなかったそうだ。フリーランスだと、自分でスケジュールを決められる。

ゆぴさんはマルチタスクが苦手だと言っていた。私もだ。複数のことに手をつけたはいいものの、どれも全く進まないことが度々ある。そして、頭が混乱する。現職の仕事を曜日ごとに絞るのは不可能なので、noteの執筆や個人的な勉強に活かしていこうかと思う。

この他にも、
・締切がタイトな仕事は受けない
・搾取してきそうな人、嫌だと思う人とは仕事をしない
・会社員時代の時給を下回らない
など、ゆぴさんは数々のマイルールを設定していた。逆にマイルールがないと、フリーとして自立するのは難しいのかもしれない。


環境を変える

今の仕事が自分と合っていない時、自分が仕事に合わせるのではなく、環境を変えると良い。自分にとって合わない環境もあるけど、自分にとって合う環境もある。

ゆぴさんは「ポンコツ」で、会社員として働くのがどうしても合わなかった。しかしフリーランスになったら「ポンコツ」という短所が弱まった。というより「ポンコツ」な自分は変わっていないが、短所として出にくくなったそうだ。

今いる場所では自分の性質が短所として出てしまっていても、環境を変えると長所として活かされる、ということもある。

とはいえ、環境を変えるといってもそんなすぐに変えてもいいものか?もう少し今の場所で働いた方がいいのではないか?という質問があった。ゆぴさんは、時間や勤務年数ではなく密度で考えた方が良いと言っていた。その場所で、やりたいことがやり切れたと思った時、環境を変えていた。

私の場合、今の環境で何が得られるのか、どういうスキルが付くのか、まだハッキリ分かっていない。そして現実問題、今を生きるだけのお金しか持っていない。もう少し、今の環境で学びを得ながらお金を貯めていきたい。という考えは、行動が遅い方なのだろうか……。


アウトプットはメモ

インプット・アウトプットという言葉ではなく、インプットは「心が動いたこと」、アウトプットは「メモ」と捉えると良い。そうすると、Twitterやnoteで発信しやすくなる。

というわけで、私も今回のイベントのアウトプット、いやメモの発信をTwitterでしてみた。

このようなイベントレポートは、皆に読んでもらえるように、更には拡散されやすいように、要点をかいつまんで書いた方がいいと私は思っている。しかし、私にはなかなか難しいのだ。書こうとしても、私情がめちゃくちゃ絡みついてくる。このnoteもイベントレポートというより、「それに参加して私の心がどう動いたのか」のレポートと化している。正直、拡散されにくい内容だ。

でも、端的で分かりやすいイベントレポートは他の方々がしてくれているだろう、と思うことにした。私は誰かのために発信しているというより、自分のために発信しているのだ。


ゆるく働くこと=苦手なことをやらない、自分の得意なことをやる

「ゆるく働くこと」は、悪いことでは無い。言葉のイメージからダラケていそうな感じがしてくるが、そうではない。

私は「やるからにはしっかりやらないと」の気持ちで働いていて、苦手なことも頑張って取り組む人である。しかし、苦手なことに取り組み続けると、結構ストレスが溜まってしまう。そして無意識に根詰めて、1人で抱え込むなんてこともよくある。

私は、本当は苦手なことをやりたくない。ゆるく働きたい。就活を始めた頃から、自分の強みを活かして働きたいと思っていた。自分の得意なことを見つけるのは、色々経験してみないと分からない。私も20代後半で、ようやく書くこと・内省することが好きで得意だということが分かった。なので、今までしてきた仕事も無駄ではないのだ。


世界は変えられないが、自分の半径5mは変えられる

自分以外の人間を変えることは難しい。周りに合わせて自分が変わろうとしても、無理してしんどくなってしまう。なので、自分にとって嫌な人がいれば、その人との関係を切ればよい。そして、自分の周りにポジティブな人を入れると良い。その人に感化されて自分もポジティブになれる。

これが職場の場合、雰囲気が自分に向いていないなら環境ごと変えてしまえばよいということになる。しかし、合わないと思う度に転職を繰り返すのは負担が大きい。自分の性格や性質をよく知ってから転職活動をする、というのも大事だ。

ちなみに私の場合、Twitterで自分の心地良い環境を作っている。かつて私がキャリアコーチングを受けた会社の関係者や、同じくそこを受講した、または受講中の方たちをフォローして、Twitterを心理的安全性の高い環境にした。これなら職場の雰囲気がしんどくても、Twitterでは励まされたり褒めてもらったりということがよく起きる。いわゆるサードプレイスである。SNSは便利だ。


ゆぴさんへの偏愛

余談だが、今回は『ポンコツなわたしで、生きていく。』(以下、ポンコツ本)のプレゼント企画もあった。チャットの何番目かに書き込んだ人に当たるとのことだったので、参加者はひたすら書き込んでいた。もちろん、私もである。Kindleは持っているが、紙の本が欲しい(欲を言えばサイン本)。というわけで、イベントは常に盛り上がっていた。

結果、当たらなかったが、私はゆぴさんのサイン本をいつか手に入れたい気持ちが更に強まった。

今回のイベント、ゆぴさんは京都から参加していた。ゆぴさんが私の住む街に来ていることが嬉しすぎたので、前日からこの嬉しさをツイートしていた。

当日、「どちらから来ていますか?」という質問にチャットで答える時、「私もゆぴさんと同じで京都にいます!」なんて書いた。名前も本名ではなく、しっかり「アオイ」にした。

書き込んで進行の方から送った文章を読まれたが、何だか自己主張の強いファンみたいで(実際そうだが)、ゆぴさんに変に思われたかもと不安になってしまった。

今回のイベントのツイートをした時、ゆぴさんからこのような返信をもらった。嬉しい……。自己主張の強いファンにも優しいゆぴさんのことが、もっと好きになった。

ゆぴさん、またどうぞ京都にお越しください!!


まとめ

フリーランスという働き方を知ってから、今の自分の働き方に違和感を持ち始め、モヤモヤしている状態だ。そして、今回のイベントで、フリーランスのメリットを垣間見てしまった。

でも今の環境が合わないから、フリーランスが輝いて見えるのかもしれない。ここは一旦冷静になって、組織で働くことと、フリーランスのメリットとデメリットを確認した方が良さそうだ。

このnoteは、ゆぴさんの別のイベントに参加した方の、イベントレポートである。私はこのイベントに不参加だったが、綺麗にまとまっていて分かりやすかったので、ここに貼った。そして、この方と私の価値観は似ていたのだ。似ている人がいて、少し安心した。

他の人はフリーランスとしてどう働いているか、また、自分の性質や価値観が似ている人のnoteを探して読んでいった方がいいのかもしれない。


ゆぴさんは、実はこのイベントに数分遅刻した。だけど参加者や主催者の皆さんは、ゆぴさんの性質を知っているので、「ゆぴさんらしいなぁ」という雰囲気になっていた。何とも温かい。でもこれが、遅刻に厳しい会社であれば、きっと許されないだろう。

今後もゆぴさんのイベントに参加していく。実はこのイベントの前に、別のものにも参加していた。

このイベントでも、ゆぴさんにコメントを送っていた。ウェビナーのチャット、基本的に使わないけれど、ゆぴさんに何か送りたいと思って初めて送った。すると、ゆぴさんはメッセージを読んでくれた。嬉しい。

いつか、ゆぴさんに直接「ファンです!!!!」と伝えたい。そしてサインをもらおう。関西でサイン会、してくれないかな……。

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