いまの時代に合うラブストーリーとは

部屋にテレビがないので普段はあまり見ない地上波のドラマ
をこの１〜２ヶ月ほど前くらいから急に見たくなってTVerで
過去の作品なども含めて一気見している

基本はストーリーのジャンルと誰がでているかで見たいか
見たくないかが決まるので最近はあまり見たいと思うもの
がなかったのだけれど、実際に見てみると案外おもしろい

そんななか最新のドラマだけでなく少しまえに放映された
ものや各テレビ局の有料動画サイトのみで配信されたもの
なども期間限定で見ることができるようになった

実は2016年に放送されてめちゃくちゃ好きだったドラマ
『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』

金曜ドラマ『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』

で徳井さん演じる桜井の高校生時代の役で出てきた
伊藤健太郎さんにひとめぼれ（笑）
（いまとなってはあまりおおっぴらに言えないし、実際に
見るとやっぱりニュースのことを思い出して純粋に見て
楽しめなくなってしまった）

そんな伊藤健太郎さんが完治役、清原翔さんが健一役と
して1991年に放映された『東京ラブストーリー』が現代版
の『TOKYO LOVE STORY』として2020年にリメイクし
FODでしか観れなかったものが今回地上波でも放送される
ことになった

東京ラブストーリー - フジテレビ

実際、過去の『東京ラブストーリー』もリアルな世代では
なかったし、音楽と衝撃的な台詞の印象が強さしか記憶に
ないのだけれど、もともと見てないのかそれとも内容的に
嫌いと感じたからなのか詳しい内容は知らず、なんとなく
三角関係とか四角関係のストーリーだということだけ頭に
はいっていた

が、なんかもう１話目から無理だった
まず赤名リカのキャラクターなのかセリフなのかわからない
けれどまったく受け入れられず、特にセリフには違和感しか
なく、時代と合っていないように感じて２話目であきらめた
そしてふと今の20代の人ってこのドラマを見てどんな感想を
持つのだろうと疑問に思った

そんなことを考えていたら、今日たまたま大阪から乗った
和歌山行きの電車で後ろの席に座っていた高校3年生らしき
男女の会話が聞こえてきた
初めは恋人同士かなと思ったのだけれど、内容からして友人
関係のようだった
（決して盗み聞きしていた訳ではない、会話に夢中で思春期
特有のこわいものなしの大音量が耳に入ってきたのだ）

そのなかで男性の方が受験に失敗したら地下アイドルになる
とか練習生になるなんてことをいっていて、韓国アイドルの
ことや女装やメイクの話などでジェンダーレス男子なんだな
と思った

女性もそれを自然と受け入れていて最近のマンガとかドラマ
でもそういう題材を扱ったものが多く、それがだんだんと
自然になってきているなと感じたし、仲良くて楽しそうだな
と時代の変化を感じた

こんな風に一緒にいる理由が性別に縛られず自由な時代に
なってきたからこそ『TOKYO LOVE STORY』に違和感を
感じたのかもしれない
もしくはリメイク版ということに意味を持たせようと無理に
以前と同じ衝撃的なセリフを言わせたところに”古さ”を
感じたのかもしれない

話は少し逸れるが、最近なぜか周りで結婚や出産の報告が
次々起こっているのだけど、もうそれすら自分とはまったく
違う世界なんだなという感覚になってしまった

もちろん子供を持たないとはなから決めているということや
そもそも結婚という制度や一般的なライフイベントに興味が
ないのもあるのだろうけど、人と一緒に暮らすということに
対して家族というものに対して血が繋がっていないとか恋愛
感情がなければとか養ってもらうための結婚とかそういう
ものはもうそろそろ崩れていきそうだなと思っている

今までのような恋愛的な好きという感情もあるだろうけど
それよりは居心地がいいとか一緒にいて楽とかそういう
基準で一緒に暮らしたりする人が増えたり、性愛抜きでの
パートナー同士の繋がりなんてものも出てきたりするのかな
と思っている

【公式】日本テレビ2021年10月期水曜ドラマ『恋です！〜ヤンキー君と白杖ガール〜』

今回見ているドラマのなかにもこういうのがあって、現実
ではドラマのようにはいかない部分もあるけれどいまの世代
の発言力のある有名人やYouTuberの人達って昔は隠しがち
だった自分の素の部分をあえて公表する人が多くなっている
気がする

そしてそれをひとつの個性と受け入れる社会にも少しずつ
なっている気がする
今の若い世代は何をみてどんな恋愛のスタイルに共感し、
何に憧れるのかとても興味がある

でも多様性の時代だからこそ、みんなそれぞれ違って昔の
ようにひとつのスタイルだけに集中して憧れることがないの
かもしれないなと思ったりもする

そうなるとますますみんなが知っているような視聴率の高い
ラブストーリーとかドラマはもう生まれないかもしれないな
とそんなことを思いながら今日もドラマをみている