マガジンのカバー画像

エッセイ

6
楽器屋で詩人で詩の雑誌の編集長で詩のNPO法人の代表理事である僕のエッセイです。不定期更新。
運営しているクリエイター

記事一覧

突然ですが、詩人 小笠原鳥類さんの評論集を出版したいのでクラファンはじめました。

突然ですが、詩人 小笠原鳥類さんの評論集を出版したいのでクラファンはじめました。

数年前には全く予想していなかったのですが、私が詩の出版社を立ち上げ、その小さな出版社「ライトバース出版」から、2022〜2023年の間に現代詩手帖読者投稿欄の選者を務めた小笠原鳥類さんの第一評論集『吉岡実を読め!』を発刊することになったのがおよそ半年前。この『吉岡実を読め!』には色々な方からご感想をいただき、感謝に堪えません。

著者の小笠原鳥類さんは、アーティストの崎山蒼志さんの歌詞に影響を与え

もっとみる
詩誌評『月の未明 Vol.9』

詩誌評『月の未明 Vol.9』

詩人 原島里枝さんの個人詩誌『月の未明 Vol.9』に詩を一編寄稿させていただきました。

私はまだ無名極まる、しがなさ100%の詩人なので、私の詩が掲載されたことによって拡販の助力と成ることはできかねますが、せめて詩誌評を書かせていただければと思います。よろしければ最後までお付き合いくださいませ。

『月の未明 Vol.9』は原島さん自身の詩3編と(私を含む)ゲスト3名の詩、及び編集後記で構

もっとみる
詩の雑誌を発刊してみました。

詩の雑誌を発刊してみました。

こんにちは。ハルです。

この度「QRコードで朗読が聞ける詩誌 ライトバース」という雑誌をつくりました。

タイトルの通り、誌面のQRコードを読み込んでいただくと、YouTube動画で掲載詩の朗読が聴ける、という仕組みになっています。

創刊号は銀色夏生さんに過去作の掲載をお許しいただき、僕の妻に朗読してもらいました。その他にも総勢14名の朗読や演奏が納められています。

⇩こちらから収録作品のダ

もっとみる
【車に轢かれて詩集を出すことにした話】3/3

【車に轢かれて詩集を出すことにした話】3/3

詩の同人誌の編集長である筆者の事故体験談を書いてます。全3テキスト中の3番目。この章のみで約4,500文字・平均所要時間9分程度です。

前章はこちら。

――――――――

人生でISBN付きの書籍を出版する人は、どれくらいいるのだろう。

ご存知のかたもあろうと思うが、ISBNとは、国際標準図書番号と言って、本の裏表紙などに表示されるバーコードの基になる文字列である。

これを取得していると、

もっとみる
【車に轢かれて詩集を出すことに決めた話】2/3

【車に轢かれて詩集を出すことに決めた話】2/3

詩の同人誌の編集長である筆者の事故体験談を書いてます。全3テキスト中の2番目。この章のみで約2,500文字・平均所要時間5分程度です。

前章はこちら。

――――――――――――――

ここで、改めて僕の自己紹介をしておこうと思う。僕は事故の1週間前に41歳(後厄・お祓い済み)になったばかりの楽器店の販売員で、ギターと現代詩と家族をこよなく愛する、ごく一般的な成人男性である。

楽器販売員と同時

もっとみる
【車に轢かれて詩集を出すことに決めた話】1/3

【車に轢かれて詩集を出すことに決めた話】1/3

詩の同人誌の編集長である筆者の事故体験談を書いてます。全3テキスト。この章のみで約3850文字・平均所要時間8分程度です。

―――――――――――――

「日本の平均寿命である83歳まで生きた場合、車に轢かれる確率は35.8%」という試算をどこかで読んだことがある。3人に1人は楽勝で轢かれることになる。

打率3割5分8厘。人生というスラッガーは、相当な巧打者でもあるようだ。でも、どこかで読んだ

もっとみる