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モト・営業女子のひとりごと

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キャリアの前半戦で「営業」を選び、その時感じたこと得たことが、キャリアにも子育てにも大きく役立っている。わたしの経験が今の時代に通じるかはわからないけれど、ちょっとしたヒントや、…
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#飛び込み営業

「あなただからお願いしたい」から卒業しよう

「あなただからお願いしたい」から卒業しよう

営業として長年担当してきたエリアを去るとき、多くのクライアントを後輩たちに引き継いだ。

自分が良かれと思ってやってきた仕事が、
クライアントのためになっていないこともある

と気がついたのはこの時だった。

担当変わるなら、取引をやめようかな光栄にも、では全くなくて
残念ながら、そんな言葉をたくさんいただいた。

他のクライアントから、あなたのところの営業担当が
あまり良くないって聞いて。

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営業担当替えて、と言われた〜クレームを直接受けることの有り難さ

営業担当替えて、と言われた〜クレームを直接受けることの有り難さ

6年間営業をやってきて、一度だけ「担当替えて」と言われたことがある。

それも、お客様ご本人から、目の前で。

営業4年目、8人チームの営業リーダーをしながら、エリアトップの担当件数と売上を抱えていた。

「ギガプランがおすすめです」オープン情報を得て訪問し、工事中に商談の機会をいただいた。相手は社長で、商談は30分、1回きり。

いちばん高い商品をプレゼンした。スマホでいうなら、「使い放題ギガプ

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営業の役割は「売る」だけじゃないよね

営業の役割は「売る」だけじゃないよね

営業に転職した26歳の頃、他社で働く友人に、仕事内容を聞かれたことがあった。

営業ってどんな仕事してるの?

真っ先に浮かぶのは「新規開拓」つまり、新しい顧客に商品やサービスを売ること。次いで、ご発注いただいている顧客の継続的なサポート。(これは分業している会社も多いかもしれない)

なんだけど、他にもあるような…?

営業だけが持つ役割既に取引中のクライアントは、社内でも接点を持つ人がいる場合

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オンライン時代のビジネスコミュニケーションについて考えた②

オンライン時代のビジネスコミュニケーションについて考えた②

前半は→こちらから。

「コミュニケーション」とは、意思や思考をお互いに伝達しあう営みのこと。「伝達」伝えて→達する、つまり相手に届かなければ、コミュニケーションは成立しない。

相手に届く「情報=記号」は、ことば、表情、身振り手振り、匂い、息遣い、etc.といった、周辺視野からの情報も含まれる。私たちはその記号に自分なりの意味を付与して、相互に届けようとしている。

周辺視野の変化オンライン化に

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例え営業トークでも…「守るべきこと」とは

例え営業トークでも…「守るべきこと」とは

飛び込み営業を始めて、2年目。

やるかやらないかは顧客が決めると痛感したのに、またやってしまった。

いつ行っても適当にあしらわれてしまう訪問先。
なんとかアポイントをいただきたい一心で、時間や、話す内容、色々工夫してはいつも撃沈。
次第に「ここは後回しでOK(すぐ受注の見込みなし)」の対象となっていた。

ようやく話せたけれど、見込みは…先方の手があいていて、珍しく10分くらい時間をいただけた

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やるかやらないかは顧客が決める

やるかやらないかは顧客が決める

26歳で営業に転職し、飛び込み営業をはじめた。
2年経つ頃には、新規営業をしながら既存の担当クライアントのサポートをする、というデュアル業務になっていた。

営業には「締日」というものがある。
週次や月次サイクルで設定されていて、獲得件数や売上などの指標が置かれている。

締日翌日に鳴った電話この間やっぱり今のタイミングに始めるべき、って提案もらったじゃない。あれ、まだ間に合う?

締切は昨日だ。

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営業が「逃げてはいけない」ものとは

営業が「逃げてはいけない」ものとは

飛び込み営業をしていると、何度行っても話を聞いてくれない方は、私たち(もしくは、競合も含む場合も)に良くない印象を持たれていることが多かった。

過去に私たちのサービスそのもの、もしくは、訪問してきた営業と何かあったか。
全く関わったことがないが、何か嫌な印象があるのか。

臆さず、「良くない印象」の具体を教えてもらうことが大事だ。わからなかったら変えようがないから。

とはいえ、新人の頃は、教え

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出来ない自分を人に「見てもらう」

出来ない自分を人に「見てもらう」

26歳で転職し、飛び込み営業を始めた。
飛び込み件数が回れなかったり、
訪問先がもうないと感じたり、
という超ポンコツ時代を経て

売れてる先輩を真似たり、
全国の事例を話せるようにしたり、
していたら、27歳になっていた。

入社10ヶ月目に、上司が変わった。
前の部署で、事業史上初、みたいなすごい業績を出してた人だとか。

「おまえ、入社何ヶ月?え、それでその件数か…
ダサいな。」

比較対象

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新人営業パーソンの生命線は「情報量」

新人営業パーソンの生命線は「情報量」

飛び込み営業が楽しくなり、アポイントも取れるようになってきた頃、なんとなく感じていたのは、情報量の少なさだった。

相手が求める情報を差し出せるかどこの訪問先にも、定型文のように
「事例をお持ちします」と言ってしまいがちだったけれど、自分が持っていこうとしている事例は、その相手が求めているものになっていないんじゃないかと。

わたしのいた会社はとても情報がオープンなところで、いわゆる売れっ子が、自

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決済者に「また今度」はない!?

決済者に「また今度」はない!?

26歳で転職して飛び込み営業を始めたわたし。

いろんな壁は次々とあらわれるものの、なんとか少しずつ前に進んでいた。

いつ行ってもまあ座りなよ、とお茶を出してくれる訪問先があった。対応してくださる方はわたしの父くらいの年齢で、なんだかいつもちょっと疲れていた。

「あなたいつも来てくれるのに申し訳ないけど、うちはそういうのは導入しないと思うよ」

確かに、私たちの競合となるサービスも導入していな

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売れてる営業パーソンは忙しい〜誰に教えてもらうべき?

売れてる営業パーソンは忙しい〜誰に教えてもらうべき?

売れてる人に聞いて学ぶ、見て学ぶ、と決めたが、先輩たちは担当クライアントのフォローや新規営業で忙しそう。

売れてる人ほど外に出ていていつもいない。でも、失礼ながら、いつも席にいる優しそうなあの人より、社内でほとんど見かけないあの人の方が売れていた。

本当にたまに中にいるのを見つけると、タバコを吸いに立ち上がった瞬間とか、お昼から帰ってきた瞬間とか、狙い撃ちで食らいついて質問にいった。

あんた

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「出来る営業」と出来ない私は何が違うのか?

「出来る営業」と出来ない私は何が違うのか?

26歳で転職し、飛び込み営業を始めた。

件数回れない壁
行くとこなくなった、の壁

初っ端から数多のダサい勘違いや壁にぶつかったものの、「言われたことをやってみよう!」というマインドで生きていることと、幸いにして?新しいところに飛び込んで行くことが苦手でなかったこともあり、「行くのが怖い」という気持ちを抱くことはなかったのだけど。

怖さがない故の、別の壁も次々やってきた相手に話したいことが山盛

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飛び込み営業で「行く先がないんです」

飛び込み営業で「行く先がないんです」

26歳で営業に転職して、人生初の飛び込み営業を始めた。訪問先は、個人宅ではなく企業、その多くが自営だった。

初日の出来事から、毎日30件は訪問することにしていた。週でのべ150件、月で600件。

話を聞いてくださるところ
毎回嫌がられて追い返されるところ
お茶を出して座らせてくれるけれど、いつも世間話を聞くだけになってしまうところ。

行くところがない!数ヶ月経ち、正直「もう行くところがない」

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飛び込み営業デビューした日のこと

飛び込み営業デビューした日のこと

26歳、転職3社目。
入社3日目が人生初の飛び込み営業デビューだった。
GoogleMapはおろか、スマホさえなかった時代のこと。飛び込み先は、個人宅ではなく企業。その大半が自営だった。

同期ふたりは営業経験者
それぞれ違うエリアを振り当てられ14時前に出発。
「30件訪問すること」
「新人3人とマネージャーでミーティングするので18時に戻ること」
という2つの指示が出た。

17:50には戻っ

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